最近、ウチの会社では昇進試験に
プレゼンテーション試験
というのが取り入れられました。以前の記事
昇進試験グループディスカッション
でもちょっと書きましたが、やっぱり昇進してリーダーなり管理職にになれる人というのは、自分の主張を持っていることも大切ですが、その主張を人に聞き入れてもらえるというのも大事ですね。
前回の記事では、試験で評価されるポイントを書いたので、今回は実際に自分の主張を通しやすくするためのヒントを少し。
■アリストテレスの議論法
によると、実践で使えるディベートのポイントは以下の8つだそうです。
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1.相手を知れ
2.内容を単純化せよ
3.対立意見者の信頼性を貶めよ。弱点を強調せよ
4.主張に目を向けさせ、弱点からは注意をそらせ
5.内容を忘れられぬよう、繰り返せ
6.注意をひき続けよ
7.感情語を交えよ
8.信頼されよ
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これ、まったくその通りで、私も日頃注意していることなので、ご紹介します。
〓〓注記〓〓
以下の解説は私が勝手に解釈したもので、この本「なぜ、あの人の「主張」だけ通るのか? 」に書いてあったものではありません。したがって本書の著者 佐藤綾子氏の意図とは異なる場合がありますのでご了承ください。
■1.相手を知れ
だれに言いたいのか、誰を説得したいのかを明確にすることです。
そして、その説得したい相手が、どのようなことに興味や関心を持っているのかをきちんと把握すれば、あなたの主張はかなりの確率で採用されます。
会社の中でよくやる間違いが、役員向けに作った資料をそのまま部下に見せて、「明日からこういう活動をしよう」と話をしている上司やリーダーを見かけますが、これが最もダメダメ。
役員は会社業績や自分の担当部門の成績には興味がありますが、部下は自分の部署の業績にはほとんど興味はありません。ましてや、会社の損益なんて、昨年度の売り上げや限界利益率なんて、きかれてもわからないです。それを一生懸命説明しても、部下には響きません。
■2.内容を単純化せよ
これは、ここで説明しているように、「内容」を説明しようとすると、相当な文字数を使って説明しなければならないことを、「内容を単純化する」と一言で言い切ってしまえるようにしているのが実例。
あなたの主張を10秒で言い表せるようにしないと、相手はあなたほど詳しくないので、わかりません。どんなに長くとも、一息で話すことができるくらい短くすることが相手に伝わるコツです。
■また明日
残りの3からはまた明日の記事で解説します。
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■参照先
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◆アマゾン
なぜ、あの人の「主張」だけ通るのか? (フォレスト2545新書)
◆楽天
![]() なぜ、あの人の言い分だけ通るのか? |