いままで、手帳やノート、メモの使い方について書いてきましたが、よくよく考えたら、その全体像について書いてなかったことに気が付きましたので、本日は、手帳の使い方の概要について書いてみたいと思います。
■広義の手帳
まず、私の定義する「広義の手帳」は以下のものから構成されてると考えています。
・将来やりたいと思っていること、将来なりたい姿、夢など
・スケジュール
・プロジェクト
・タスクリスト
・ミッション、行動の基準
・その場限りのメモ
・ゲシュタルト、自分の考え、興味のあるテーマについて書いたもの
・知識、事実の記録
・ライフログ、日誌、日記、読書記録
・備忘録、連絡先リスト
・人物ログ・組織ログ(「人物カルテ」参照)
これは紙だけではなく、様々な形で記録されているものだとは思いますが、少なくとも頭のなかにだけ入っているものではなく、他人が見られる形になっているものが必要です。
もちろん、他人に見せることはまずありませんが、1年後の自分は、今の自分から見れば他人も同然、というのが過去の経験。
「広義の手帳」と書きましたが、実際まとめてなんて呼ぶのかは自分の中では確定したものはありません。ただ、多くがシステム手帳などの持っている機能なので、「広義の手帳」と書いてます。
一つづつは過去の記事で書いてきているので(呼び方は変わってますが)、詳しくは過去記事を見てください(不親切)。「メモ術・ノート術」でグルーピングされているジャンルですので、よろしけば目次からどうぞ(勢いで他のグループにしたものもあるかも)。
PCも含めて、あなたがつくっている「広義の手帳」にはどんな種類のものがあるでしょうか?
それはどうやって実現されているでしょうか?
■実装形態はいろいろ
私の場合、このほとんどはPC上のデータの形になってます。紙媒体になっているのは、
・その場限りのメモ
・ゲシュタルト、自分の考え、興味のあるテーマ
・その場限りのメモ
だけで、上2つが書いてあるものを「ノート」、下の1つを「メモ」と呼んでます。
PCのデータは、多くの場合はテキストファイルで書いてますが、それ以外だとEXCEL(スケジュール等)を使ったり、マインドマップ(将来の夢、プロジェクト)です。
■相互参照する
目にはみえませんが、これらの10個のジャンルは相互に関連しあってます。
単純な言い方をすれば
自分の「将来の夢」を実現するために、今行動している
のですから当然ですね。
上司から「○○やっといて〜」って言われたら「はいっ!」って行動するのは、将来にわたって給料を確保したり、会社での地位を向上させていくためですよね。自分が興味があるテーマは、多分会社での仕事や、自分の生活の向上に必要があるから興味があるんですよね。
だから、この「広義の手帳」に書いてあることはそれぞれがいろいろな線でつながります。
そうすると、書いてあることを何らかの形で参照することがあるわけです。
でも、特に紙媒体は、検索に全く向かないです。
私はCampasノート(の百均版)のA6版を使ってますが、大体2〜3ヶ月に1冊を消費します。
早ければ1ヶ月しか持たなかったことも。
そうすると、ノートは新しくなってしまって、過去に書いたものはもうどこにも残りませんし、簡単に参照もできません(一応スキャナで自炊してPCには入れてますが)。
物理的に存在するものは、かさばるのですべてを持ち歩くのは現実的ではないですね。
なので、相互に参照したり、検索したりする仕組みが必要になります。
私がオススメしているのは、日誌に
今日書いたノートのテーマとキーワードを書き出しておく
ことです。
日誌ファイルに
●ノートログ:
という項目を設けておいて、そこにノートに書いた「もの」のテーマ(タイトル)やキーワードをいくつか拾って書いておきます。
あとで、「確か以前 "こんなこと" について書いたよな…」と思ったら、日誌のフォルダで、Grep検索をしてやると引っかかって、その日のノートを探せば、その頃自分が考えていた「もの」が発見できるというわけです。
当然、EXCELやPDFも検索できるGrepツール(Vectorで探せばいっぱい出てきます)を使います。
私はJgreperを愛用してます。
もしあなたが複数媒体に上記のような10種類(あるいはそれ以上)の「もの」を書いているのなら、まず相互に探し出せる方法を考えると、役に立つデータベースになりますよ。