この記事は比較的若い人を対象にしていますので、あまり
加齢ということについて触れてきませんでしたが、40台、50台になっても、アイディアや柔軟性というものは必要です(というか、逆にそのくらいの歳になって硬直すれば
昇進は止まります)。
精神年齢と肉体年齢と実年齢はそれぞれ別者です。
実年齢はコントロール出来ないけど、精神年齢や肉体年齢はトレーニングでコントロールできるようになります。
若い頃からアタマの柔軟性をトレーニングしていない人はやっぱりある程度の経験を積むと、「過去の経験でメシが食える」と勘違いする人が多いようです。
あなたもそういった罠に落ちないようにするために、普段からどのようなことに気をつけたほうがいいのかについて、ちょっと書いてみたいと思います。
■古い情報は更新し、新しい情報を受け入れる
これがすべての基本。
世の中様々な技術がありますが、これらは日進月歩。いろいろな研究がされたり、新しい技術が出てきたりしてます。
もちろん、管理職は技術を持った人を管理する仕事ではないので、実際その知識がなくともできますが、知識があれば技術的な相談にも載ってあげて、チームとしての生産性を上げることができます。
そのために
常に情報を更新するという態度で自分のもっている情報を吟味していないといけないわけですが、「
じゃぁどうやって」という具体策として、私がやっている方法をご紹介します。
■10歳以上年下の友達を持つ
「われ以外みなわが師 (私の人生観)」という本を出したのは
吉川英治氏でした。
全くその通りで、年下だからといって、自分より劣るということはありません。もちろん、「人間でいること」という経験においては単に年齢が目安ですが、それでも自分にできない経験を蓄積しているという意味で、すべての人は自分より優れた点をもっています。
さらに若い人は、新しいことに対する感性が高いので、より新しいものに興味を持ちます。
子供がゲーム好きなら、「そのゲーム、オレにもやらせてくれ」と言えばいいのです。
どこが面白いかは、やってみて、そのゲームについて色々話をしてみればわかります。
会社でも、新人と友だちになりましょう。
大学の後輩に会いに行って、今どんなことが楽しいのかを教えてもらいましょう。
多くの場合、年上の人にこう聞かれると最初は身構えますが(何か非難されるんじゃないかと疑って)、「それ、オレにもやらせてくれない?」「教えてよ」と食らいついていくと、すごく丁寧に教えてくれます。
何しろ、自分が楽しいことを誰かに教えるのは、楽しいからです。
心理学的にも相手との距離を縮めるためには、「相手の好きなことに興味を持って聴く」というのが、鉄則ですね。
■オレって天才!!
何かがふとひらめいたりした時に、若い人は、自分のひらめきに酔ってしまって、「これをどうして上司は採用しないんだ」と思ってしまうことがあるみたいですね。逆に年齢が高い人ほど「ちゃんと論理的に検証しよう」とか「多分、この程度のことは誰かやってるだろうな」と思う傾向があるみたいです。
つまり、経験が蓄積されてくることによって、ちょっと懐疑的になるんです。
ですので、ちょっとうまく行かなかったり、ちょっとした反証が出た時に、「あ、やっぱり駄目だ」と思い込んでしまう。
多分、今の仕事については、部下よりもいろんな経験をしているでしょうから、実はアイディアはたくさんあるんです。でも、過去の経験に照らして、コストパフォーマンスやうまくいく可能性を計算しちゃう。
なので、なにかアイディアを思いついた時には、「
オレって天才!!」と思うことにしてます(暗示効果があるので、一人の時は声に出して言うようにしてます。さすがに人前では言いませんが)。
天才なので、思いついたアイディアは「新しい世界を切り開く」ぐらいのインパクトがあります。ただ、その実現の仕方がショボイだけ。
たまたま失敗したけど、アイディアはよかったんだよな〜。
どうやって成功してやろう〜
とにかくポジティブに。チャレンジャブルに。
■続く
ちょっと長くなったので、明日に続く。
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