以前の記事
ファイラーNexusFile
で書いたように、私はファイラーは2画面ファイラーを愛用してます。
2画面ファイラーと言うのは、2つのフォルダが左右2つペイン(表示エリア)にそれぞれ表示されているようなファイラーです。最近のファイラーはこのモードが有るものが多いような気がします(私がそれにしか興味が無いからかも)。
■参照と操作
基本的にファイルの操作というのは、操作対象のフォルダに対して、
・新規に作る
・コピー・移動する
・削除する
・閲覧・編集する
の4つの作業ですね。
2画面ファイラーが効果があるのが、この「コピー・移動」という操作をするときに、操作先が反対側に表示されているので、直感的に操作できることです。
ところが、どちら側が参照で、どちら側が操作するフォルダだったかを忘れてしまい、参照側を変更してしまうという失敗をしてました。
このため、常に操作側を右側に置くというルールを設けるようにしました。
そうしたら、操作ミスが格段に減りました。
■文書の編集
よく、EXCELやWordでも、何か別のファイルを参照しながらデータや文章を作成するという操作をするときは結構あるのではないでしょうか。これが参照元が多数あるときはちょっと大変ですが、参照元が1つの時には、2画面ファイラーと同様、ウインドウを
編集するウインドウは右側
参照するウインドウは左側
というルールを決めておくと、間違って、参照するウインドウを編集してしまい、元のデータが何だったのかわからなくなるということが減ります。
操作方法は
参照するファイルを開いて [Win+←]
編集するファイルを開いて [Win+→]
とやってから編集を開始するだけです。
あとは [ALT+TAB]でウインドウを行き来しながら編集していきますが、アクテティブなウインドウが右側にあるときには編集操作をするというルールがあると間違いが少なくなります。
実例でいうと、予算編集。
毎月のはじめに、当月の予算をたてるのですが、これは年間予算に対して、先月どれだけ使ったかを見ながら、今月の予算編集をしないといけません。
そうすると必要なファイルは
・年間の推定予算
・先月の実績
・当月の予算
の3つです。これが同じようなフォーマットなので、今月の予算を編集するつもりで、先月の実績ファイルの方を編集してしまい、ファイルを保存して、もう一度確認すると、先月の実績の方を編集してしまっていた…、などということがよくありました。
そこで、
・年間の推定予算
・先月の実績
の2つは左側ウインドウか、左側モニタ(マルチディスプレイ環境の時)に表示し、入力対象である
・当月の予算
は常に右側ウインドウ(または右側モニタ)にウインドウ位置を設定してから作業するようにしたら、失敗の確率は格段に減りました。
勢いでやってしまうことはありますので、失敗が完全にゼロにはなりませんが。
■エクスプローラ
エクスプローラ表示をしている時も、同じことができます。
私は、ArtTips という常駐アプリで、DUAL エクスプローラの機能を便利に使ってます。
この機能は、エクスプローラを2つ立ちあげて(すでに立ちあげ済みならそれを再利用して)、2画面ファイラーみたいに、左右に並べて表示してくれます。
これも同じ原則で、右側が操作、左側が参照というルールで目的のフォルダに移動して操作をしてます。
■右側ベース、左側ベース?
ベース(操作対象)を右側にするか、左側にするかは好みの問題もあるかもしれません。
いずれにしてもどちらかに固定するのが良いと思います。
私の場合は以下の様な理由から、右側を操作対象、左側を参照対象にしてます。
・Windowsのデスクトップのショートカットが左側に集まるので、単独ウインドウにした時に、デスクトップにアクセスしやすい
・ノートを右側から書くように習慣づけているので、右からものを見る習慣がある
・(自宅・会社とも)拡張モニタを左側においているので、拡張した時にも違和感がない。常に正面にあるのが右側モニタ。
この辺りは好みなのかもしれませんね。
やってみて、「快適」と感じる方をベース(操作側)にすれば良いと思います。
ただ、Windowsのデスクトップアイコンは自動再配置をすると左側に集まるところを見ると、左側にあるのが人間工学的にはいいのかも。
■常に同じ原則で
他のこともそうなのですが、揃えられる原則はつねに同じにしておくことによって、
「この操作は正しいか」
を考えることなく、同じパターンで作業できるようになると、ストレスが減りますよ。
操作をするたびに、「だいじょうぶだよな」と考えること自体が減ると、ちょっと操作が早くなります。
お試しあれ。