2019年01月07日

「外ヅラ」をよくする





「7つの習慣」などの自己啓発書読んでいると、まず自分の内面を磨かないとと思えてしまうのですが、正直内面が変わり、実際に人に見える行動が変わるまでにはすごく時間がかかりますし、人間稼業を30年も40年もやっていれば、そうそうその人の本質が変わるものではないです。




■外ヅラがいい


「外ヅラがいい」こんな風に言われたら、普通は褒められたような気がしませんよね。だいたい「外ヅラ」自体があまりいい言葉じゃない。

でも実際は「外ヅラがいい」ということは悪いことではなく、むしろ「外ヅラのよさ」こそ推奨したいと思います。

なぜなら「外ヅラ」をよくすることは、相手を不快にさせず、むしろ相手を心地よくさせることだから。
内心はどう思っていようとも、相手にニコニコと合わせていれば、相手も気持ちよくなって仕事がやりやすくなると思います。

■内ヅラとのギャップ


多分多くの人は、初対面の人、よく合う人、同僚、友達、親友、家族くらいの順番で一番の外ヅラからだんだん内ヅラに変わってくると思います(本心はもっと別のところにあるかもしれませんが)。

多分そうでないと精神のバランスが取れないから。

「このクソヤロー」と思っていながら「はい。仰るとおりですね」などというのはストレスですよね。
だから発散できるところが必要になってしまうのです。

以前の記事にも書きましたが、私がウツになったのも、こういったことがひとつの問題だったのかもしれません。
ところが最近これがストレスとして感じなくなったんですよ。それも初対面の人は除き、よく合う人から友達くらいまではほとんど同じ対応でもまったくストレスを感じない。

多分理由は、このそれぞれの人達に対する「外ヅラ」と「内ヅラ」ギャップが小さくなってきたから。
実は、ギャップがあればあるほどストレスになってしまうみたいで、最初から全員「大外の外ヅラ」で対応しているとそれほどストレスじゃぁ無いことに気が付きました。




■外ヅラのメリット


初対面の人はもちろん、他人とスムーズな人間関係を紡ぐには、とにかく、いい「大外ヅラ」を一貫して使うと、それが自然な振る舞いになっていきます。自然にやれていると、それが自分自身に対しても、外ヅラであることの意識がなくなってくるんです。

その結果として人間関係が円滑になり、仕事がうまく回るようになります。
苦手な人に対して、やたら防衛的な反応をしたり、反駁のあるような対応をするのではなく、初めて合う人のような意識で望むと、実はそれほど苦にならなくなります。

逆にどれほど内面に素晴らしい人間性を秘めていたとしても「外ヅラ」が悪くて、そこ(素晴らしい内面)に触れてもらうことができなければ、理解してもらうことはできません。
よくドラマなどに出てくる「ガンコ親父」みたいなもの。あれで「オレを理解してくれよ」なんてドラマの中でも無理なのに、現実世界で実現できるわけがない。

■内ヅラとの使い分け


内ヅラは変えようと思う必要など全くありません。自分の内面を磨いてもだれも評価してくれませんから。評価されるのは「外ヅラ」です。

一貫して相手に期待されるような発言・行動を取る。もちろん、その中に自分のやりたいことをちゃんと織り込んでおきながら、一方的な行動は避けるようにする。
相手の目を見て話をする。うなづきながら話を聞く。

ただそんなことをするだけであなたの評価は上がります。

そして実はそういう行動を取ることで自分の内面も変わっていくのでしょう。

もっと言えば「内ヅラ」は多少、だらしなかったり、尖っていてもいい。マイナス思考だろうが、スパイ(そんな人がこんな記事を読むとは思えませんが)だろうが構いません。
それをストレートに他人への対応に出してしまわずに、うまく「外ヅラ」に変換して、いつでも「外ヅラ」モードでいると、自然に「内ヅラ」もそちらに引っ張られます。

要は、「中(内側)」に直接手を付けることは出来ないので、「外」に手を付けるとその影響が中に及ぶということかもしれません。
自分磨きに時間をかけるなど愚の骨頂なのかも。

外ヅラさえ良ければそれでいいんだと思う今日このごろ。
ただし、破綻しないように。

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