2014年03月28日

高名の木登り




集中を必要とする仕事などで「はあ、あとちょっとになったぞ」と思ったりすると突然集中力が切れて、最後にミスをしてしまったとか、ありません?

私は予算管理などでよく失敗します(庶務さんいつもゴメンなさい)。




■高名の木登り


学校の古典の授業で、「徒然草」という随筆が題材になった勉強をした記憶がありませんか。
この文章です。

★高名の木登り―――――――――――――――――――
高名の木のぼりといひしをのこ、人を掟(おき)てて、高き木にのぼせて梢(こずゑ)を切らせしに、いと危(あやふ)く見えしほどはいふ事もなくて、降るる時に軒長(のきたけ)ばかりに成りて、「あやまちすな。心して降りよ」と言葉をかけ侍りしを、「かばかりになりては、飛び降りるとも降りなん。如何(いか)にかく言ふぞ」と申し侍りしかば、「その事に候(さうら)ふ。目くるめき、枝危きほどは、己(おのれ)が恐れ侍れば申さず。あやまちは、やすき所に成りて、必ず仕(つかまつ)る事に候ふ」といふ。
――――――――――――――――――――――――――★


ちょっとWebで調べた現代語訳を




★――――――――――――――――――――――――――
有名な木登りだといわれている男が、人を指図して高い木に登らせて梢を切らせたとき、とても危なく見える間は何も言わないで、降りてくるときに軒の高さくらいになったところで、「けがをするな。注意して降りろ」と言葉を書けたので、それを見ていた私が「これくらいの高さであれば、たとえ飛び降りたとしても降りられよう。どうしてそう言うのか」と申したところ、「そのことでございます。高くて目がくらみ、枝が折れそうで危ない間は、自分で恐れて用心しますから、注意しろとは申しません。けがは、安全な所になってから必ずするものでございます」と言う。
引用元:http://www.h3.dion.ne.jp/~urutora/ture2.htm
――――――――――――――――――――――――――★


まぁ要するに、難しいところでは注意するから失敗はしないが、最後になって難しくなくなると気が緩んで失敗するものだ、と。

まったく仰るとおり。

■「あと少しだ」→「もうひと踏ん張り」


どうも脳科学の世界でも同じような理屈があるみたいで、「あと少しだ」と声をかけられると脳への血流量が下がり集中力が切れるそうなので、集中力を保って脳をしっかり働かせるためには、「ゴールまでの距離を意識しない」のがいいそうです。

以下の本から引用:
 何歳になっても脳は進化する
 ttp://www.amazon.co.jp/gp/product/4837925243/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4837925243&linkCode=as2&tag=shori0763-22

★―――――――――――――――――――――――――― P34
私は以前、北島康介選手をはじめとする北京オリンピック競泳チームに脳科学の観点からアドバイスをした経験があります。
そのとき、選手たちに話したことのひとつは、「ゴールをゴールと思わず、最後の10メートルに入ったら『ここからぶっちぎりで引き離すんだ、ここからが勝負だ』と考える」というものでした。
すると、競泳チームの選手たちはどんどん記録を更新できるようになり、北京オリンピックで大活躍を見せたのです。
「もう少しで終わりだ」と思うか、「ここからが勝負だ」と思うかによって、引き出される脳の力が大きく変わることが証明されたできごとだったと思います。
――――――――――――――――――――――――――★


じゃぁ仕事の時にはどんなことを考えればいいかというと、私は

 「あとひと踏ん張り
 「あと10分でやり終えよう

などとかんがえるようにしてます。

■参考文献



 ◆アマゾン
 
 何歳になっても脳は進化する!: 冴える、わかる、はかどる! (単行本)

 ◆楽天
 
何歳になっても脳は進化する!

何歳になっても脳は進化する!
著者:林成之
価格:1,365円(税5%込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る





■同じテーマの記事

風邪で休まない

ふつう、風邪を引いたら休みますよね。まあ、仕方ありません。でも、もったいない。過去記事でも書いてますが、私は年休消化率は結構いいほうです(それでも100%とはいきませんが)。ただし、風邪みたいな病気で休んだことは、直近では記憶にありません。※「体調不良」という言い訳を使ったりするのは、気が乗らなくて早退をするときに…年休を取って何をしているかというと、遊びに行ったり、そこら辺をぶらぶらしたり、図書館にこもったりしてます。お休み..

予算管理とは突発費用に対応できること

管理職の仕事の一つに「予算管理」があります。ウチの会社では大体12月くらいに来年度予算推定があり、いろいろな審議体を通して1月くらいに翌年度の予算が確定します。予算管理の誤解「予算管理」という言葉について、ちょっと名称がどうかと思う時があるのですが、「予算管理」というのは、・計画にそって予算を使うこと・計画にない予算を捻出することの2つがあります。計画通りに予算を使うのは別に管理職でなくてもできます。つまり、管理職が管理職たる所以(ゆえん)は、計画外の費用をき..

ニュースを人に説明する

誰かと話をしていて、相手が「実は××がでなんですよ」といった時に、相手の言ったことを復唱できますか?特に、プレゼンなど長い説明を聞いた後に、そこで言っていたことを正確に記録できる人というのは意外と少ないのではないかと思います。私も実際これが苦手でした。というか、会議の議事録係になった時に、それを「言い言葉」から「書き言葉」に変換して書くのですけど、数字やら論旨やらは変えてはいけませんよね。とくに何かの理由を述べたら、それ..

高名の木登り

集中を必要とする仕事などで「はあ、あとちょっとになったぞ」と思ったりすると突然集中力が切れて、最後にミスをしてしまったとか、ありません?私は予算管理などでよく失敗します(庶務さんいつもゴメンなさい)。高名の木登り学校の古典の授業で、「徒然草」という随筆が題材になった勉強をした記憶がありませんか。この文章です。高名の木登り高名の木のぼりといひしをのこ、人を掟(おき)てて、高き木にのぼせて梢(こずゑ)を切らせしに、いと..

すべてが揃わなくとも始める

原文軍無輸重則亡、無糧食則亡、無委積則亡。読み下し軍に輔重なければ、すなわち亡び、糧食なければ、すなわち亡び、委積なければ、すなわち亡ぶ。有名な『孫子の兵法』の一節ですが、面白い解釈が下記。意味機動力や食糧や道具といった先立つものがないようでは戦えない。身も蓋もないようだが、けっきょく物心ともに「備え」のあるほうが強いのである。「備えあれば憂いなし」というより、備..

知彼知己、百戰不殆

故曰、知彼知己、百戰不殆。不知彼而知己、一勝一負。不知彼不知己、毎戰必殆。読み下し文故(ゆえ)に曰(いわ)く、彼(か)れを知り己(おの)れを知れば、百戦殆(あや)うからず。彼(か)れを知らずして己(おの)れを知れば、一勝一負(いっしょういちぶ)す。彼(か)れを知らず、己(おの)れを知らざれば、戦う毎(ごと)に必ず殆(あや)うし。意味敵の実情を知り、また自軍の実態を..




posted by 管理人 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ハック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック