2014年04月17日

自分を変える教室4


本日はビジネス書のご紹介。
有名な本なのですでに読んだ方も多いのではないでしょうか。

本書は「ちょっとモチベーションが下がっている」と感じた時に目次を眺めて、気になる所読んでみたりしてます。
そうすると「うん、そうだよな」と思ってちょっとだけやる気が復活してきます。

つまり、1回だけ読んで「ふ〜ん。ちょっとお勉強になった」と満足に浸るような種類のビジネス書ではなく、時々読み返してみて、「今自分がぶつかっている問題はこういうことなんだ」とちょっと視界を開いて「また頑張ろう」と気分を一新するための本です。これはぜひ買って手元にいつでも取り出せるようにおいておきたい本ですね。

ただし、これは私の個人的な感想ですので、いちど本屋さんでパラパラめくって見るなり、図書館で借りて見るなりしてからご判断ください。

長文ですので5回に分けてお送りしています。
さらに要約を3回(本記事を始めて最大の長文要約です…)
本日は要約その3をお送りします。

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スタンフォードの自分を変える教室
著者:ケリー・マクゴニガル
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■第7章 将来を売りとばす
◆目先の欲求に負けてしまうわけ
それは将来についてどう考えるかということ
だが、未来を予想できることより、はっきりと予想できないことに問題がある。

人は報酬を得るために長く待たなければならないほど、その報酬の価値が下がる
経済学者は「遅延による価値割引」と呼ぶ

将来を犠牲にしようとするとき、何を考え、どういう風に感じているのだろうか
さらに、すぐに手に入る報酬が目の前にある場合、気持ちがコロッと変わる。

経済学者はこれを「限定合理性」と呼ぶ。つまり、私たちの合理性には限界があるということ

目の前に欲しいものが現れてしまうと、短期的な目先の報酬に心を奪われ、欲しくてたまらなくなってしまう

◆目に入るから報酬システムが作動する
目先の報酬は昔ながらの原始的な報酬システムに働きかけ、ドーパミンによって欲求が生まれる
この報酬システムは、将来の報酬にはほとんど反応をしめさない
しかし、誘惑が付け入る機会は限られている
報酬がすぐに手に入らなければならないので、目の前で実際に報酬を見る必要がある。もしくは10分まつ。神経科学者によれば、たったそれだけで報酬に対する脳の受け止め方が変わる

◆割引き率
将来の報酬を割り引いて考えるとしても、その割引率は人によって異なる

「マシュマロ・テスト」という古典的な心理実験がある。
4歳の子供たちにマシュマロをすぐに1個貰うか、15分待って2個貰うかを選ばせる。
その説明の後、担当者はマシュマロ1個を残して部屋を出ていく。
担当者が戻るまで待っていられたら、2つ貰える。
この実験は、子供の将来を予見する方法として非常に優れていることが分かった
どれくらい待てたかが、将来の学業成績や社会的な成功を物語っていたからである
不愉快なことを我慢して、長期的な目標を達成することができるかどうかが分かったのだ

◆背水の陣
逃げ道をなくしておくのも一つの手段
1.決めたことを実行するために手を打っておく
2.望んでいることと逆のことをやりにくい状況を作る
3.自分いモチベーションを与える

◆将来の自分とのつながりを知る
1.未来の記憶を作る
  将来について想像することは欲求の充足を遅らせることに役立つ
  ただ将来のことを考えるだけで効果がある
2.将来の自分にメッセージを送る
  そのような手紙を書こうかと考えてみるだけで、将来の自分とのつながりが強くなったように感じる
3.将来の自分を想像してみる
  将来の自分を想像することで、現在の自分の意志力が強くなる

■第8章 感染した!
◆自己コントロールは感染する

1990年 肥満率15%以上の州はひとつもなかった
 ▼
1999年 肥満率20〜24%の州は18あったが、25%以上の州はなかった
 ▼
2009年 肥満率20%を下回ったのはたった1州
 ▼
「肥満の感染」と呼ばれた

「フラミンガム心臓研究」
肥満は家族や友人の間で感染していた

友人が肥満になった場合、将来肥満になるリスクは171%増加
姉妹が肥満になった場合、本人が肥満になるリスクは67%増加
兄弟が肥満になった場合、本人が肥満になるリスクは45%増加

こうした感染は肥満だけでなく、飲酒にもみられた
 ↓↑
一方で自己コントルールが感染する証拠も見つかった。
ひとりが禁煙すると、友人や家族も禁煙する確率が高くなった。

◆他人の欲求を自分の欲求のように感じる
人の社会脳
1.無意識にまねをする
  まねをすることで、相手を理解しやすくなり、つながっている感じや親近感がわく
  しかし
  誰かがスナック菓子を食べていたら、自分もまねをしてしまい、意志力を失ってしまうかも
2.感情に感染する
  いやな気分に感染すると、気晴らしのために買い物をしまくったりしてしまうかも
3.誰かが誘惑に負けるのを見ると、誘惑に反応してしまう

◆鉄の意志を持つ人のことを考える
自制心の強い人のことを考えると、自分自身の意志力も強くなることが研究によって明らかにされている

◆いろんなパターン
好きな人から感染する
仲間をまねしたい
努力するのを「ふつう」にする ... 同じ目標を目指す仲間に囲まれていれば、努力するのが普通に思えてくる
「恥の効果」は絶大
落ち込んでいるときは誘惑に負けやすい
プライドが意志力の保有量を増やす
「認められたい力」を作動させる


 シロクマのことを考えてはいけない

といわれると、つい考えてしまう。

どんなことであれ、考えてはいけないと思うほど、かえって頭から晴れなくなる。
不安や憂鬱、ダイエット、依存症に関する最新の研究でも明らかになっている

頭の中で考えることや感じることに対しては「やらない力」はまったく効果を発揮しない
自己コントロールを手放すことも含む新しい定義が必要がある
こうしたジレンマに対応するには
 皮肉な方法がある
それは
 「あきらめる」こと

好ましくない考えや感情をコントロールしようとするのをやめれば、そういった思考や感情に振り回されなくなる
この方法は、望ましくない内的体験に向かい合う場合にも役に立つ
浮かんでくる考えを押さえつけず、感じるがままにかんじようと腹をくくることは、不安や憂鬱、依存症などに対処するのにも効果的な方法

■参考文献
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