電車に乗る時などで並んでいて、横入りされると腹が立ちませんか?
こういう人、結構いますよね。
でも、中国などに行くと、これがディフォルトです。当たり前の風景。
だれも何も言わないし、逆にその人をさらに押しのけて乗ろうとする人も。
「よく喧嘩にならないものだ」
と感心していたら、やっぱり喧嘩になる時はなるみたいですね。
ただし、中国って結構大声で話すので、日本人から見ると喧嘩をしているみたいですが、べつに普通に会話をしているだけの場合もありまして、中国にまだ慣れない頃は現地人スタッフ同士で話をさせると、「喧嘩しているのでは」と慌てて仲裁に入ろうとして、通訳から「普通に議論しているだけですよ」と諌められたこともしばしば…。
でも最近は、ちゃんと並ぶようになってきて、先日中国のマクドナルドで、私の前に横入りした人を店員が注意してくれて、私の注文を先に聞いてくれました。
「中国も変わっているんだなぁ」と実感した一瞬でした。
……… 閑話休題 …………
本日はちょっとした自分の感情コントロールについて(相変わらず長い前置きですな〜)。
■ストレス源
過去の一連の記事でも何度か触れてますが、
事実に色はない
です。つまり、発生した物事(横入りした)には特に色(良否)はありません。それを決めているのは、それを見て受け取っている本人自身。
そこに色を付けて、それを怒りなどの感情を作っているのは、
自分の期待したものと違う
自分が不利益を受ける可能性がある
という想像の産物に過ぎません。
で、結果として、それによって自分にストレスを与えるだけです。
まぁ、横入りしたからといって、その人を分づかまえてタコ殴りにすればストレス解消にもなるのかもしれませんが、相手が自分より喧嘩が強い場合や、その結果警察に通報、傷害罪で逮捕される場合を考えると、ちょっと代償が大きいかもしれません。普通の会社は社員に前科がつくことを嫌いますからね。さらに自分の感情に任せて社会規範を超えてしまうような人は、「リスクのある人」と判断します。
ということで、なにもしないのが一番なのでしょうけど、ストレスは抱えたくない。
同じように、
・後輩が、「昼まで」と言っておいた仕事に手を付けてない
・問い合わせメールを送ったのに返事がない
・打ち合わせ時間に来なかった
・勤務時間中に自分のスマホをいじっている
・隣で事務の女性と長時間雑談をしている(うるさい)
など、一杯ストレス源があります。
■なぜ腹が立つ?
どうして腹が立つのかというと、
自分の期待に合わないから
ですね。「自分ならこうする」と思っていることを相手がしないからです。
もちろん、本当にそのようにやるのかは別なのですが、その時点で相手に期待している行動がされなかったので、その反発として相手の行動にストレスや怒りを感じてるわけ。
普通、相手の人はあなたの感情や期待を知ることは出来ないので、期待通りにはならないことが多いです。で、それに対して腹を立てて、それが行動や表情に現れて相手との関係を悪くする事になります。
それって結果的に損ですよね。
良好な関係を持ってこそ円滑に仕事が出来るわけですので。
ま、詳しくは心理学の本などを読んでみてください。
■コントロールできないものに着目しない
例えば、電車待ちの列が犬だったらどうでしょうか?
犬が列を作って電車に乗る…
なんかシュールな風景かも。
そんな時に、別の犬がやってきて横入りする。まぁ別に何も感じないのではないですか?
つまり、相手に期待をするから、裏切られた時に感情に波が立つのであって、期待していないところには感情の変化はしません。
言い方は悪いですが、
相手を比較できないほど格下だと思えば、相手の行動に刺激されない
んですよ。
まあ、さすがに相手を犬や石ころみたいに見るのもナンですので、
自分のコントロールできないものに期待しない
と言い換えておきましょうか。
つまり、部下であれ上司・同僚であれ、大きな流れは自分のコントロールできる範囲もありますが、小さな行動はコントロール出来るものではありません。それを細々と期待することで、いらぬ感情がうまれ、更にはそれが怒りや失望になります。
コントロールできないような相手の行動は、コントロールしようとしてはいけません。
それよりも、
自分がコントロールできるのは何か
を探して、それをコントロール出来るようにしましょう。
本日はちょっと抽象的なお話ですみません。
どうやってコントロールするかについては、他の「仕事術」の記事で書いてますので、そちらもご参考に…。