■打ち合わせの種類
よく打ち合わせをしていて、白熱してしまって、もともとどういう結論を出したかったのか忘れちゃうという失敗をして、日誌に「あ〜。今日やってしまった。議論を効果的に進められなかった」などと反省を書くのですが、またすぐ忘れて、論点の枝葉のところで白熱してしまう。
ということで、今日はなるべく意識している打ち合わせの3種類について整理してみたいと思います。
ただし、国語辞典などで引くと、これらには余り意味の差はないようです。つまり、以下は私が勝手に決めている定義なので、ご了承ください。
■討論
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http://kotobank.jp/word/%E8%A8%8E%E8%AB%96
ある事柄について意見を出し合って議論をたたかわせること
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英語風に言えば「ディベート」。過去にも何度かご紹介してます。
これは、2つの相反する課題があって、いずれにするのかを意思決定するようなときに使う方法です。
ここの結論にあるのは
勝敗
です。つまり自分の意見が採用されるか、相手の意見が採用されるかのような結論です。
本来ビジネス上では余り好ましくない(共通の目的があるはずだから)と思ってますが、「どうしても自分の意見を通したい」という局面は少なからずあります。
そんな時には、ディベートの技術や本記事でご紹介しているような心理テクニックなどを活用して自分の都合のいい方法に全体を引っ張るような進め方、あるいは介入の仕方をします。
■議論
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http://kotobank.jp/word/%E8%AD%B0%E8%AB%96?dic=daijirin&oid=DJR_gironn_-010
それぞれの考えを述べて論じあうこと。また,その内容。
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これは「【【結論を出す」」」ための話し合いです。
英語風に言えば、「ディスカッション」。
いろいろな意見を出し合って、その中でもっとも効果の高い方法を絞り込んでいき、次のアクションを決めるための活動といえます。
ビジネス上では、これをするように進めるべきですね(わかってはいますが、これがなかなか)。
幾つもの意見を取りまとめようとすると、どうしても人の価値観や過去の経験によって、「これがいい」「あれがいい」という討論になってしまいます。会議で最も時間を食うのは、こういった複数の選択肢に歩み寄りの余地が少なく、参加者の目的がずれてしまっているような場合。
■対話
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http://dic.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=kb&p=%E5%AF%BE%E8%A9%B1&dic_id=all&stype=prefix
向かい合って話し合うこと。また、その話。
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全く結論を求めない会話を「対話」。ダイアローグとも呼ばれますね。
相手の気持や望みといったものを引き出したり、それによって相手との信頼関係を作るために使います。
これは、結論が無くてもいいし、当然それによる次のアクションを決めたりもしません。
話すこと自体が直接の目的で、その結果相手との共感や相手の意思などを汲み取ることに使う方法ですね。同僚や部下などに対しては、これを使うように意識しているのですが、つい、上から目線で…。
反省。反省。
■使い分ける
ここでは、「みんなが納得できる合理的な結論とアクションプラン」がほしいのか、単に「自分の主張を通したい」のか、「話をする事自体に興味が有る」のかをちゃんと意識しましょう、ということが大切だと思います。
そして、なるべく「討論」にならないように注意してます。
もちろん、最初から相手を制御したいばあいも、仕事では少なからずあります。そんな時でも、相手に一歩だけ譲ってあげると、多少は人間関係のい継続性にはいいのかもしれません。
ただ、自分の意見に反論を言われたり、ツッコミをされたりすると、つい熱くなってしまうので「抑えなくちゃ…」とはつねづね思っている(だけ?)のですが…。