2014年05月27日

「しない」はできない


 「あ〜。またWebを眺めて時間を潰してしまった…」

よくこんな反省をします。

毎日早く起きようと思っても、テレビを見てしまって、気がついたら11時過ぎなどということも、いやというほど経験済みです。ところが、ここ数年、それがほぼなくなりました(年に3〜4度は11時過ぎくらいまで起きている時がありますが)。

■「××してはいけない」


よく心理学の本などを読んでいると、

 水を入れたコップを持った子供に「こぼさないように!」と声をかけるとこぼす確率が高くなる

という事例が載っています。

つまり人間の脳は

   ××してはいけない

と言われると

  ××している状態

を思い描いてしまって、その後に、その否定形が処理されるのだそうです。

つまり、「××をしない」と決めると、××のことばかりが脳裏に浮かんでしまって、それが気になって仕方がない状態になります。

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僕らは、さまざまなことに影響されてしまう。たとえば、本書のタイトル「青い象のことだけは考えないで!」を見ただけで、誰もが思わず青い象を思い浮かべただろう。考えずにいられないのだ。つまり、的確な言葉を選ぶことで、相手に特定のことを考えさせられる。

トルステン・ハーフェナー  『青い象のことだけは考えないで!』
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つまり、何かをやるために、「××をやらないようにしよう」と決めると、それが安易で安楽な悪い習慣だった場合、殆どの場合は失敗します。

■肯定文で命令する


じゃあ、どうすればいいのかというと、肯定文で「○○する!」と決めればいいのです。
そうすれば、悪い習慣の「××」は頭に浮かぶことがなくなります。

冒頭の例でも

 成果に影響のないWebを眺めていてはいけない
  ⇒ 業務に影響するWebだけを見る

 10時以降テレビを見ない
  ⇒ 10時に布団に入る/10時に消灯する

のように言い換えて、お経のように唱えると、意外と効果があります。

ただし、これは心理的な効果だけなので(それが結構大きいのですが)、絶対にやらないようにはできません。

ですので、好ましくない習慣を撲滅する方法をご紹介したいと思います。
何かは、水曜日をお楽しみに。





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著者:トルステン・ハーフェナー
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