2020年06月22日

制約を聞く





あなたが上司からなにかのプロジェクトの遂行を依頼されたとします。

まず何をしますか?




■方針を聞いてはいけない


若いころよくやった失敗が、上司に

 「どういう作戦で望みましょうか?」
 「どう進めますか?」
 「どういう方針で臨みますか?」

とかの聞き方。大体答えは決まってます。

 「それを考えるのがお前の仕事だろうが!」

自分がそれを言う側の立場になって気がついたのですが、あるプロジェクト、例えば「職場の風土改革」などを立ち上げようと部下に指示した時に、上司は

 ・どんなゴールなのか
 ・どういう作戦・戦術で臨むのか

を具体的には考えてません。もやっとしたイメージがあるだけですので、「具体的にどうすればいいですか?」と聞けば、答えられないに決まってます。で、結局「お前の仕事だろうが!」という答えが帰ってくるわけです。
ちゃんと考えている上司ももちろんいます。その方には大変失礼ながら、私の知っている範囲では、私も含めて、大体は深くは考えてません。

もしあなたが何らかのプロジェクトの推進を上司に指示されたら、

 「どうやってやるか」を上司に聞いてはいけません




■上司には制約を聞く


ただし、勝手に考えた作戦を展開すると、最悪上司から、「そんなことは言ってない」「やり過ぎだ」とかストップがかかって構想していたものが実現できなくなります。でもストップをかけたのは上司でも、結果としてやれなかったのは担当の部下の責任ですので、期末の評価で「あのプロジェクト、完成しなかったよね」と言われて評価ダウン。なんていうことにならないようにしっかり上司の意向を引き出しておく必要があります。

どうするかというと、

 1.そのプロジェクトの具体的方針をいくつか作る
 2.その方針を極端にした時にどの様な状況になるか、あるいはどの様な作戦があるかを考える
 3.それを上司に「どう思うか」聞いてみる

というやり方が一番良さそうです。

 「○○みたいなのは、アリですか?」

と聞くわけです。質問の形は、「クローズドクエスチョン」すなわち「YES/NO」で答えられる質問です。

これなら大して考えてなかった上司も具体的にその状態を想像して、自分が望んだものなのかどうかをYES/NOで判断できます。
そうすると、上司のイメージがだんだん具体的になってきて、

 ・ここまではOK
 ・ここからはNG

みたいな線引きが出来るんですよ。

それで上司の思っている着地点(着地領域?)を形にしていくんですね。

ちょうど盲目の人が象の形を触ってみるかのように、

 「鼻が長いですか」
 「足は太いですか」
 「体長は2mくらいですか」

みたいに外堀を明確化していくイメージといえばいいでしょうか。それともWindowsのゲームにあるマインスイーパみたいに、ちょっとづつ地雷のある位置を聞き出していく方法、とでも例えるとわかりやすいでしょうか。

上司の言う曖昧な指示を、具体的な成果物にしてこそ、能力があると判断されるようになります。
しかし、その成果物が上司の気に入るものでないといけません。何が気に入るかは、直球では教えてくれません。外側を調べながら進めるわけですね。
そのためにも、進捗に合わせて、ホウレンソウをしながら、上司の意向を上手に聞き出しましょう。




■同じテーマの記事

終わりの儀式でストレスを減らす

ひとつのタスクが完了した時や、今日はこれで帰るという時に、ある決まった動作をするとストレスが減ります。そういう自分ルールを持っておくと、ストレスフリーとは言いませんが、ストレス軽減に役立ちます。未完了の課題は集中力を阻害するよく見かける人で、メールの受信箱にメールを溜め込んでいる人がいます。人によっては1000件をこえるひとも実際に見たことがあります。その中には既読になっているメールやら、すでに返信したメールなども..

任意のフォルダに素早くアクセスする方法

過去記事で何度か紹介していますが、私はマイドキュメントフォルダにはちょっとしたショートカットしか入れておらず、普段使うフォルダは別のフォルダにしています。C:\_Usr\jobCドライブの直下に、"_usr" というフォルダを作り、そこに仕事関係、プライベート関係、参考資料(自炊本)などのフォルダを配置しています。この理由は、ひとつの PC を複数のユーザ名で利用しているため。Windows では別のユーザでログインすると基準となるドキュメントフォルダが..

「まみむめも」のルール

さっぱりわからない「お前と話すと宇宙人と話しているみたい…」随分昔のことですが、上司からこんなことを言われたことがありました。私はとにかく新しいことをやるのが好きでしたので、コンピュータ関連の書籍を読みあさり、専門知識を身につけて、それを使って論理的に何をするべきか、学術的にはどう考えられるのか、見内なことを滔々としゃべるわけです。随分昔なので、上司はコンピュータの専門家ではなく、さらにそういった最新の技術動向に疎い人でしたので、私の使っている単語がわからないわけ..

洞察力が問題を解決する4

久しぶりにビジネス書の紹介。「洞察力」「観察力」みたいなものは、スキルとしてあるプロセスで学習すれば身につくというものではありませんね。しかし、それを身につけるまでのプロセスにはいくつかのパターンがあるようです。本日は、洞察力とはどのように発揮されるのか、それを組織としてどのように育てていくのかについて考察した一冊です。長文なので、分割しておお送りしています。本日は最終回。要約のパート3です。Pert3目には見え..

面接質問:あなたはどのように反対意見を求めていますか?

スペースシャトルの事故原因アトランティックマンスリーという雑誌に掲載されたコロンビア号の事故に関する記事に、事故調査委員会の一人と議長だったリンダ・ハムとの会話が記載されています。これを読むと「聞き耳のリーダーシップ」という概念が、NASAの中には殆ど存在しなかったということがわかります。調査官 リーダーとして、あなたはどのような方法で反対意見を集めるので..

やりたいことを書き出す習慣を作る

「あなたのやりたいことは何でしょうか?」いきなりそんなことを聞かれると、答えがすぐに言えない方も見えるのではないでしょうか。やりたいことを書き出す習慣なにかの拍子にこれを書き出すようにしておくと、自分の本当にやりたいことが見つかるかもしれません。毎日の習慣にしたいことのひとつに「やりたいことの棚卸」があります。放っておいても日々積み上がっていく「これをやりたい」「あれもやってみたい」という気持ちをを時間を取って洗いざらい吐きだします。アイディアの5分間..






posted by 管理人 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。