将来の夢や望みを実現するために、毎日コツコツ努力することが必要。
わかってはいるんですが、それほど意思が強いわけでもないですし、二宮金次郎じゃないんだから、年から年中質素・倹約・努力なんてやってられません。
別に日本を代表するビジネスマンになりたいわけでもなく、まぁ会社である程度の地位まで行って、貯金と退職金で老後に困らないだけの生活ができれば、程度のことであれば、実際それほどのことも必要ないのかもしれません。
■目先の利益のワナ
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次の質問だ。今日10万円をもらうのと、1 か月後に11万円もらうのでは、どちらを選ぶだろうか?
たいていの人は今日10万円をもらいつほうを選ぶだろう。これは驚きである。なぜなら、先ほどの13か月のケースと同じく、待たなければならない期間は1 か月であり、1 万円多くもらえる。だが、最初の質問のケースでは、あなたはこう言うだろう。すでに1 年待ったのだから、もう1 か月くらい待てる。2 番目の質問では、そいうではない。つまり、わたしたちは、期限の到来する時期によって、矛盾した決断を下してしまうのである。
「目先の利益のワナ」にハマっているからだ。決定していることが起こる時期が現在に近ければ近いほど、わたしたちの「感情的な利率」が上昇し、目先の利益に気をとられ、実際の損得計算ができなくなってしまう。
●結論
目の前にあるご褒美はとても魅惑的に見える。そうした「目先の利益のワナ」は陥りやすい落とし穴である。衝動を抑える力が強くなればなるほど、この落とし穴をうまくかわせるようになる。衝動を抑える力、たとえばアルコールに対抗する力が弱くなればなるほど、ワナにハマりやすくなる。カルペ・ディエム(今この瞬間を楽しもう)はいいアイデアだ。ただし、 1 週間に一度だけにしよう。人生最後の日のように、目先のことだけしか考えずに毎日を楽しむのは間違いである。
ロルフ・ドベリ(著) 『なぜ間違えたのか』
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これは全く同感です。
あなたが人よりもウルトラ・スーパーな人物になりたければ、それだけのものを投資しなければなりませんが(投資したらなれるわけでもないですが)、頭一つだけ人よりいいものがほしいのであれば、それは大したことではないかもしれません。
それを確実なものにするためには、より努力が必要ですが。
■日曜日は明日のことを忘れる
目先の利益を追いかけていては、将来的に大きな成功が望めなくなります。
しかし、明日ステーキを食べるために、今夜ひもじい思いをするのもイヤです。
だから、ストレス発散も兼ねて、日曜日は思いつきで自分の好きなことをする日にしてます。
月曜〜土曜は、きちんとタスクリスをを作り、それに従って「より効率よく」を目標に多くのタスクを処理して、上司に認められるようになることを目指して頑張りますが、日曜日はまったく思いつきでだらだらしてみたり、行き当たりばったりに何かをやってみたりして、ストレスを発散しましょう。
私は以下のやり方をしてます。
・朝は目が覚めた時が起床時間。気が向かなかったら2度寝・3度寝
・アラームはかけない。腹時計だけで行動する。時計は見ない
・何をするかを事前に決めない。その場の思いつきで行動する
・昼間はできるだけ家にいない。散歩やドライブに出かける(気が向いたら)
・家事をする(洗濯、食事の支度、片付け)
ただし、以前の記事のように夕食後一服したらは明日(月曜日)の準備のために使いますので、日曜日すべての時間でだらだらしているわけではありませんが。
たまには、夢だのゴールだの考えないほうがいいのではないでしょうか。
■参考図書 『なぜ間違えたのか』
立ち読み可 | わたしたちはよく、誤った判断を下してしまう――。 自分を過小評価するよりも、過大評価することのほうがはるかに多い。 何かを手に入れるときよりも、失う危険があるときのほうが、はるかに素早く反応する。 このような傾向を知っていると、自分の行動がどんな間違いにつながるかを予測できるようになる。 本書ではそんな、誰もが陥ってしまう「思考の落とし穴」を52項目、ユーモアあふれるイラストとともに、切れ味鋭く解説する。 世界各国で話題となっているドイツ発のベストセラー、待望の邦訳! |
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なぜ間違えたのか 著者 :ロルフ・ドベリ | なぜ間違えたのか 検索 :最安値検索 | なぜ間違えたのか 検索 :商品検索する |
●本書を引用した記事
確証のワナ
ご褒美は日曜日に
自己管理能力を上げる方法
成功者をマネても失敗する
一枚岩チームに所属しない
最初からうまかったからプロになる
見えているけど見えない反証を見なさい
サンクコストの誤判断を避ける方法
なぜ、間違えたのか?
●このテーマの関連図書
ライト、ついてますか―問題発見の人間学
畑村式「わかる」技術(講談社現代新書)
ブレイクスルーひらめきはロジックから生まれる