かの大天才アインシュタインは次のように言っていたそうです。
「私は何ヶ月も何年も考える。100回中99回は間違えるが、100回中1回は私が正しい」
アインシュタインがそうであったように、誰もがいきなり「イノべーションをおこすようなアイデア」を思いつくわけではありません。多くの「とるに足らないアイデア」や「イマイチなアイデア」を生成しているプロセスの中で、非常に少ない確率ではありますが、生まれてくるのが「イノべーションを起こすようなアイデア」です。
そのためにも、アイデアには量が必要なのです。
発明王と呼ばれ、世界を代表する企業であるゼネラル・エレクトリック社の前身を築いた、かのエジソンも、アイデアのノルマを自分に課していました。
「10日に1つ小さな発明、半年に1つ大きな発明」
つまり、アイデアを思いつかない日はないが、その多くは「とるに足らないアイデア」で、数十回に1回だけ「ちょっと良さそうなアイデア」が出てきます。そして数百回に一度「イノべーションをおこすようなアイデア」を思いつく、ということです。
さらにエジソンは、白熱球を納得のいくものにするために 9000回以上にわたって実験を繰り返します。蓄電池にいたっては 5 万回以上もの実験を行いました。この活動がエジソンの有名なあの言葉のべースになっているのです。
「天才とは1%の才能と99%の努力である」
■量質転化の法則
私達はどうしてもスターの光の当たる部分しか見ていませんし、見ることしかできません。
イチローが1000本安打を達成しても、ヒットを重ねている姿走っていますが、小学生の頃から毎晩一度もかかさず素振りを続けていたことには思い及ばず、「自分もあんあふうになれたら」と夢想するのですが、ヒットを打つためには、そういった地道な努力が必要なのです。
地道な努力は、ハズレになる可能性もあります。
毎日なにかのアイディアを考え続けたとしても、発明王にはなれる可能性はほんの僅かですが、考え続けなければ、発明王になれる可能性はゼロです。
最初から質のいいアイディアや考え方、結果が出ることはありません。
まず量があって、その中からほんの僅かのいいものが生まれます。
それがやがて、重なりあってイノベーションが生まれるのです。
■毎日アイディアを考える
自分自身の課題や会社の課題、部門の課題や問題点を書き出して、つねに手帳に挟んでおきましょう。
私は、課題をリスト化したものをGoogleドライブにあずけてます。
それをちょっとした手待ちの時間、電車を待っている時、誰かと待ち合わせの時などに眺めるようにしています。すぐに取り出せるようにショートカットがおいてあります。
スマホでも、タブレットでも、PCでも全部においてあって、ネットが繋がる環境ならすぐに開けるようにしてあります。
そして1日に1件はそれの解決策ををひねり出すことを目標にしてます。
何か出せたら、KeepDo!というアプリにチェックを入れます。
突拍子がなくても、しょうもなくてもとにかく課題リストに何かを書き込むこと
これが毎日の日課。
■アイディアは整理する
「整理する」というのは、捨てることです。
1ヶ月に一度は、この書き込んだリストを眺めて「残しても良さそう」と思えるもの以外は削除します。そのごまた思いつきで同じ「くだらないアイディア」を書くこともありますが、何度も出てくるというのは、そこに何かの引っ掛かりがあるということ。それを突き詰めていくと、思わぬアイディアに出会う時もあります。
こうして出た課題に対するアイディアをひとつづつ試していきます。
■「課題・問題」というグループを作る
あなたの管理しているタスクリストに「課題・問題」というグループを作ってください。
そして、それがすぐに見られるようにしてください。
課題に気がついたら、どんどんここに書いていきましょう。
あなたの解決力は、上司に課題を言われた時ではなく、この瞬間から始まっている繰り返し努力によって、上司から認められるようになります。