どんな言語でもそうですが、その言葉が表している語感というのがあります。
無意識に使ってしまいますが、その言葉が自分自身のモチベーションを下げてしまったり、相手に悪感情を持たせてしまったりする言葉があります。これを忌み言葉と読んでます。
過去記事でもいくつかの忌み言葉を紹介しましたが、本日は
とりあえず
について。
■「とりあえず○○します」
上司:はやく報告書を作れよ。
部下:とりあえず作ってみました。
上司:××をやってくれ
部下:とりあえず○○します
上司から何か言われて、こんなふうに答えたことありませんか?
実はあまりいい回答ではないかも、です。
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私が社会人になりたての時先輩から言われ、いまだに印象的で常に心がけているのが「『とりあえず』ではなく、『まず』と言え」です。
:(中略)
ある日その先輩から、
「お前の仕事は『とりあえず』のやっつけ仕事か?」
と言われました。生意気な私は「違いますよ。じゃあなんて言えばいいんですか?」と返しました。先輩は次のように言いました。
「『まず』と言い換えてみろ。そうしたら『次に』という言葉が続くはずだ」
なるほど!
それ以降、必ず自分では「とりあえず」と言いたいところを「まず」と言い換えるようにしました。これが自分の言葉になっていくと行動もそれにともなって「まず」「次に」と、常に先のステップを意識するようになりました。
河野英太郎著 『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』
河野英太郎(著) 『たった1%の仕事のコツ』
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「次に」まで考えなくてもいいかもしれませんが、「とりあえず」という言葉を使わないという意見には賛成。
「とりあえず」という言葉には、
「間に合わせとして」
「後先考えずに」
というような意味(語感)があって、「やっつけ仕事」みたいに受け取られかねません。
だから、この言葉は使わないようにしてます。
じゃぁ「まず」と言うのか、というと私はこれもあまり使いません。何か依頼されたら、「わかりました。○○をやって報告します」のように極力ムダな単語を付けないようにしてます。
同じような言葉に
「暫定ですが…」
「取り急ぎ…」
「一応」
「さしあたり」
などがありますが、これも「ちゃんとしたものを持ってこい」と言いたくなる時がありますね(いつもではありません)。
■参考情報
以下のサイトが参考になります。
その日本語、相手を不快にします
http://www.nihongokentei.jp/amuse/column/new.html
■参考図書 『たった1%の仕事のコツ』
立ち読み可 | こんなことがありませんか? とにかく仕事がたまる/上司によく無視される/命がけでつくった書類を見てもらえない/「言ってることがわからない」と言われる/会議で反対ばかりされる/自分にだけ、メールの返信がこない(遅い)/いつもあら探しされる/いつもあとまわしにされる/いい仕事は全部他人にもっていかれる/やり直しばかりさせられる/まじめにやっているのになぜか報われない…… そんな人は、その「やり方」を見直す必要があるかもしれません。まじめさとパフォーマンスは決して正比例ではありません。悪い意味で「まじめ」すぎると、パフォーマンスは逆に下がるのです。 デキる人とは、このまじめの「力のかけかた」を知っています。 そこにはちょっとしたコツがあります。このコツを知っているか知らないかは、あなたのパフォーマンスをとても大きく左右します。 実は99%の人がしていない、ちょっとした、でも効果絶大な仕事のコツを、本書では紹介していきます。 |
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●本書を引用した記事
「とりあえず」は忌み言葉
議事録は清書してはいけない
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たった1秒で相手の好感を得るボールペン操作術
C:\_USR\Personal\BLOG\sarahin\一瞬で相手を落とす!
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