■トレーニングをしていますか?
あなたの仕事における基礎能力は何かを考えたことがあるでしょうか。
たとえば、PCを操作する仕事であればキーボードの入力の早さ、プレゼンをするのであれば声の出し方、生産ラインで組み立てをするのであれば、手先の動かし方などです。
これらはすごく基礎的なことですが、これができないと話にならないものです。
自分が知っている範囲で言うと、驚くほどこういった訓練をしていない人が多いです。
私は基本ソフトの開発部隊を率いてますので、そのメンバーはPCのキーボードの打鍵速度は早くて当然です。ところがいるんですよ。人差し指だけでキーボードの入力をする部下が。あるいは、右手でマウスを握って、文字列を選択して右クリックメニューで文字列をコピペする人とか。
■プロスポーツ選手は基礎トレーニングをするが、サラリーマンは基礎トレーニングをしない
本日の本題はコレ。
プロ野球の選手や、サッカーの選手は1年365日、毎日走りこみをしてますよね。
走るというのはスポーツの基本トレーニングだからです。
これをやらずに、試合だけ出る選手がいたら大成すると思いますか?
きっと試合に出るどころか3日でクビですよ。
ところが、サラリーマンになると、仕事で必要な基礎のトレーニングをしている人を余り見かけない。
トレーニングしているかどうかは、ちょっとみればわかります。
たとえば議事録をPCに書き込んでいる時、書き込む経緯がプロジェクタに写ってます。この時の入力速度を見てみれば一目瞭然です。
PCでなくとも人が話していて、それについていきながらホワイトボードに議事録を取ろうとすれば、要約力が必要です。漢字をスラスラ書くだけの漢字力も必要です。
要約力を鍛えるためには、論理的な文章を読む訓練が基本中の基本です。
漢字を書くためには普段から書いてないと書けません。
PCに話しをするのと同じ速度で書くためには、ブラインドタッチやWindowsなどのショートカットキーの知識が必要です。
どうすればトレーニングが出来るのかは過去記事で何度かふれてますので、そちらをご参照ください。幾つかを参考までにあげておきます。
・アイディアを出し続ける
・あなたが座っていた椅子を見なさい
・ManicTime
・強制メモ
・フリック入力練習
・若いアタマを維持する2
・若いアタマを維持する1
・高速メモの技術3
・活動ノート
・新聞を見比べる
・キーボードでWindowsを制御する
・お題ノート
・読書記録をつける
・人物カルテ
■トレーニングするのは当たり前
あたり前のことをちゃんとやれてないから、できるようにならないんです。
ちゃんとやれるためには、毎日トレーニングしないと維持すらできません。
それをやらずに、小手先のスケジューリングツールの使い方や手帳術に妙に詳しいとか、ちゃんやらおかしい。
どうもサラリーマンは、「自分の時間を会社に売っている」という意識の人が多いようで、会社にいる時間(勤務時間)以外は、好きなことをする時間と考えているひとが少なくないように思います。そういう認識なら単純労働者以上にはなれません。賃金の安い外国人と賃金のダンピング競争をするしかないです。
仕事帰りに同僚と一杯飲みに行くのは構いません。コミュニケーションや人間関係構築のひとつです。でもあなたのコア・コンピタンスを会社が作ってくれる(教育してくれる)と思った時点で、あなたはもう会社に使われる存在になります。
毎晩1000本素振りをしろとは言いませんが、それでお金をもらうなら、それなりの自己訓練は当然です。
別に格好いい仕事術を知っていることが重要なのではなく、そういった基礎体力を飽きずに毎日トレーニングすることです。それが仕事の能力を延ばす最短距離です。
■自分の仕事にあった基礎能力を考える
基礎能力としてどんなものがあるのかについては過去の記事でご紹介しましたので、ここではふれませんが、基礎トレーニングは毎日やることです。
毎日やったら、
KeepDo!
でご紹介したように、それを記録して、いっぱいチェックしたことを喜びましょう。