タスクリストをつく効果として、よく買い物のたとえ話がでます。
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たとえば、週末にいろいろな日用品を買いにいくとします。
何もせずに売り場を回っていくと、途中で「○○を買わなきゃ」と思い出し、売り場を行ったり来たりすることになったり、買い忘れが出たりしがちです。家に帰ってから買ったものをチェックすると、「あ、足らなかった…」とかいうことになって、再度買い物に…。
一方、事前に「買い物リスト」を作ってから出かけると、売り場を行ったり来たりしなくて済むので効率的。もちろん買い忘れも起こりません。
買い物リストを作った方が効率的で確実です。
特にタスク管理もこれと同じです。タスクリストがあるから、それを見ながら効率的に仕事ができるわけです。
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まぁ、おっしゃることは確か。文句のつけようもありません。
■買い物が楽しいか?
でも、こんな生活をしていたらどうでしょう?
生活が楽しくなると思いますか?
忙しい仕事をしている毎日の中で、ちょっと趣味の○○(ご自由にご想像ください)に関連する売り場に行って、「へ〜。こんなものがあるんだ」とか、「お、これ面白そう」みたいな発見をするのも買い物の楽しみですよね。
それが、買い物リストが出来上がっていて、対象のものだけを買ってすぐに帰る、なんて面白く無いと思いませんか。いくら効率的に生活したいからといって…
■タスクリストもタイムマネジメントも適材適所
タスクリストを作って、それに従ってやることをとっととこなして、次のタスクにとりかかる。
それによって効率的なタイムマネジメントを実現する。
これはたしかにいいことです。
でも、タスク実行中にちょっと気になる単語を見つけた。「これどういう意味だろうか。」
Webブラウジング中にちょっと気になる書籍の引用を見つけた。「あ、この本ちょっと読んでみたいかも。」
たまにはいいじゃないですか(「たま」ではなく、「いつも」の時があるのが難点ですが)。
目的に寄与することだけを一生懸命やっても、人間の幅は広がりませんって。
いいわけですけど。
もしあなたが、タイムマネジメントがうまくできないとお悩みなら、これがストレス解消になるかもしれません。
100%効率的な人生はない。寄り道もまたよし
寄り道だけの人生も「ちょっと」ですが…。
まぁバランスを適度に取るのがいい、ということで。
いつも張り詰めてると切れてしまいますよ。