「自分の成長している実感が無い」
とくに若い人におおい仕事への不満ですね。
私も管理職としてそういう不満を聞く時があります。
従業員満足度をあげようということでウチの会社でやっているのが、「従業員満足度向上ミーティング」というやつがありまして、仕事に対して思っていることを上司の上司に直接言うというミーティングで、こういう場で若い人の話を聞くとこういう話がときどき。
「そうか。仕事で成長したいんだね。」
とかわかったようなことを言ってますが、内心は…。
■面白いと感じるのは千差万別
人間は何が楽しいかというのは、人それぞれです。いわゆる「蓼食う虫も好きずき」と言うやつですね。
そんなものに合わせて仕事を作っているわけではなくて、「お客様が買っていただける仕事を分担している」のだから楽しいわけがない。ましてや、それで成長してほしいわけではなくて、仕事を通じて、結果として成長する人が成長しているだけなんですよ。
じゃぁどういう人が成長するかというと、「仕事のヒントを鵜の目鷹の目で探している」人ではないかと。
■下積み仕事には成長のヒントがいっぱい
下積み仕事は割りと単純な仕事が多いです。当然ですね。何のスキルもない人に大きな仕事が任せられるわけがないですから。
もし本人がスキルがあると思っていても、それはスキルではありません。スキルというのは、人に見せれるようになって結果を出し、人から評価されてはじめて「スキル」なんです。結果が伴わないものは単なる「思い込み」です。
わからないのでだれでもできそうな仕事を与えます。その仕事がきちんとできたらスキルとして認め、もう少し難しい仕事を与えます。そうやって徐々に仕事は大きくなっていくんですね。
ところが、この単純なだれでもできそうな仕事にはすごいヒントがあるんですね。
以下の本に書いてありました。
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●コピーを頼まれたら、その書類の中身をチェックしているか
しかし、受け身で仕事をしていては成長につなげることはできませんし、よい結果を出すこともできません。
仕事をするときは、どんなに此細なことでも「最終的な目的」を考えてとり組むことが大切です。
たとえばプレゼン資料のためのグラフを作るよう指示されたとき、多くの人は、言われた通りにグラフを作ることだけを考えます。
しかし、そのグラフがなぜ必要なのか、プレゼンのなかでどのように使われるのか、そもそもプレゼンの全体像はどうなっているのか、プレゼンの目的は何なのかといったことを考えれば、同じ売上のグラフ一つ作るにしても意識が変わるはずです。
「10年分のデータならどう見えるか」瞥他社製品と比較するとどうか」など見せ方の工夫を自分なりに考えられるようになり、上司の指示以上に効果的な見せ方を提案することもできるかもしれません。
ひとくちに「一生懸命、仕事をする」といっても、「言われた通りのグラフを、できるだけ早く作ろう」という姿勢の人と、「最終的な目的」を意識してとり組む人とでは、出せる結果に大きな差がつきます。
鳩山玲人著 『桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか』
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仕事の取捨について考えると、私はいつも、建設コンサルタント会社に新卒で人社してきた若いコンサルタントのことを思い出します。
会社から彼に与えられた仕事は、図面の色塗りでした。
図面には、建設予定の道路が描かれています。そのままではプレゼンで説明するときにわかりにくいので、図面にひたすら色を塗っていくのです。
半年ほど経った頃、彼は単調な仕事に耐えかねて、「もっと技術者らしい仕事をやらせてほしい」と訴えてきました。どうやら彼の目には、色塗りの仕事が無理やりやらされているだけの「捨てるべき仕事」として映っていたようです。私は図面を指さして、矢継ぎ早にいくつか質問をしました。
「この図面の縮尺は?」
「この道路のカーブは半径何メートル?」
彼は即答することができず、図面に記入されていた数字を読み上げようとしました。
じつは図面をパッと見ただけで縮尺や道路の半径を把握する技術は、一流の建設コンサルタントになるために欠かせないスキルです。色塗りの仕事は、その技術を学ぶ絶好の機会です。質問に即答できなかったのは、図面を一目で把握する技術をまだ身につけていない証拠。色塗りから卒業するのは早すぎます。そのことを指摘すると、彼は吹の半年間、一生懸命に色を塗っていました。目の前の仕事の意味を改めて考えた結果、捨てるべき仕事がやるべき仕事へと変わり、仕事に取り組む姿勢も変化したのです。
横田尚哉著 『ビジネススキル・イノベーション ― 「時間×思考×直感」67のパワフルな技術』
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つまり、そこにどの様な要素があるのかを考えれば、そこから学ぶことはいくらでも出来るんですよ。
そうやって自分を成長させた人だけが、「この仕事は面白い」といえるんでしょうね。
で、私から質問
あなたがいまやっている仕事は面白いですか?
■余談:複数部の資料を綴るときのビジネスマナー
最近はすっかり「コピー」という仕事が少なくなって、資料は全部電子データで所定のフォルダに置く、という運用が多いですが、それでも若干はあります。
そういう時に気になるのが、ホチキスやクリップの止め方。
クリップで止める場合、同じ位置で複数部を止めるとクリップをハメた位置が分厚くなりますよね。私が入社間もない頃先輩に言われたのが、
クリップを同じ位置でとめるな
というビジネスマナー。
資料を誰かに渡すときに、複数部を渡すには綺麗に厚みが揃っている方がスッキリして見えますよね。
だから、クリップは少しづつずらして綴じて複数部まとめるんですよ。
ホチキスも同じ。ホチキスの場合は、本綴じにするのか、左上に斜め綴じにするのかという配慮と、綴る位置を少しづつずらしてとめるという配慮が必要なんですね。
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