「セットメニューにはパンとライスがございます」
「じゃぁご飯で」
「承知いたしました、ライスですね?」
ときどき、
「いいえ、ご飯です」
って言ってやろうかと思ったりして(言ったことはありません)。
■ミラーリング効果
心理学のテクニックに、ミラーリング効果というのがあります。
多くの場合は、相手と同じ姿勢を取るとか、同じ仕草をするような場合に使われますが、言葉にもミラーリング効果があります。
たとえば、冒頭のように、同じものを別のものに言い換えられると、ちょっとだけ「カチン」と来たり不快な気分になったりします。
何か仕事の話をしている時も
「このガントチャートの〜」
と相手が言ったのに
「そのスケジュールは〜」
と返すと、合意できるものも合意できなくなる(最悪の場合ですよ)こともあります。
いかに相手が気持よくなってくれるかを考慮するなら、相手の使った言葉を意識的に使うのがいいです。
ただし、言葉の意味が違う場合はそれを明確にするべきです。
相手の言っている意味が自分の行っている言葉と同じだと考えられるなら、そのまま相手の言葉を使う。
どうも自分の言っている言葉と、相手が同じだと思っている別の言葉は意味が違うようならそれを明確にする。
…というのがいいみたいです。
「ライス」と言われて「はい」と答えたら、「炊いてないお米」がでてきたなんてなったら困りますので。