2019年06月17日

自己プレゼンの文章術1





自己PR文をどのように書くかを解説した本をご紹介します。






関連書籍は何冊か読んだのですが、本書が一番まとまっていて、具体例も身近なものが多かったので、本書をご紹介することにします。ただし、本書は「学生が企業にエントリーシートを提出する際に書く」という講義をまとめたものなので、場面が「未経験者」という物が多いですが、中途や昇進昇格に十分応用できる内容ですし、これが「基本形」なんだと理解しやすい構成になってます。





■自己プレゼン


就職・転職活動や昇進昇格時に自己PRがうまく欠けないと、どんなに実力があっても、面接まで進めません。会社によっては、2000文字程度の自己PR文を書かせるようなところも。

単に、自己プレゼンと思っていたら、あに図らんや、意外といろいろなコツがあるものです。
中には以前のヒントでご紹介したような内容もあって、「なるほど」と関心しました。

メルマガだと長くなってしまうので、詳細目次は省略して章目次だけご紹介します。
詳細はブログ記事をご覧ください。

本日は、要約をお送りします。


■目次


●第一章 そこに読み手がいる
●第二章 内容が決め手になる
●第三章 書き方が問題になる
●第四章 事前に打つ辛がある

■目次


●第一章 そこに読み手がいる
 1 自己表現文を書くということ
   自己表現としての作文
   作文に名文は無用
   知識・学力試験ではない
   課題と自己表現をどう関連させるか
 2 目的のある実用文
   必要な伝達内容を満たす
   実用文の審査ポイント
   自分を企業に売りこむ
  作文する態度と方策
 3 だれがどう読むか
   すぺての文章には読者がいる
   読み手をイメージしてみる
   どう読まれるかを読む
   ここで決まる作文の印象
●第二章 内容が決め手になる
 1 自己を主題化する
   論文まがいにするな
   読み手が期待する内容J抽象的な課題のとらえ方
   題を私物化せよ
 2 事実と体験にものを言わせる
   抽象的な題に抽象論で返す愚
   自分の体験を題材にするJ広がりと深み
   「論」より「事実」を
   「論より事実」の練習
   題材としての体験は一つでいい
 3 一つだけを深く
   羅列して自滅するな
   「その一つ」に向き合うJ出題の定番「私の長所」
   メニューではなく料理を作れ
 4 分封・具象化せよ
   大きく構えて失敗する
   大きな題目を分割する
   抽象の梯子を降りる
   人間を登場させる
 5 無類を目指す
   類材・類想に読み手はうんざり
   妄想にとびつかない
   自分の体験を呼び出す
   目立たぬものに着目する
   観点・視点の移動

●第三章 書き方が問題になる 103
 1 主題を立てる
   早業師の弱点
   主題を表現する最重要ポイント
 2 書き出しが大事
   直ちに主題に入れ
   主題の呼び出しは簡潔に
   プロの妙技
   書き出し練習
 3 冒頭に重点を置く
   「起・承・転・結」と「序・破・急」
 4 ムダを省く
   重複、冗長を避ける
   ムダを刈りこむ練習
 5 短文て強く明確に
   長すぎるセンテンス
   文字数の目安
   短文は読みやすく分かりやすい
   短文表現は強い
   短文は書きやすい
   短文名手に学ぶ
   主題・結論を先に出して「短文化」
   主語を軽くする
   区切れるところでは区切る
   文構造をカンタンにする
   短く表現する
 6 誤解をまねく書き方
   人物イメージに傷がつく
   幼稚さが見える
   実質のない言葉を連ねるな
   「思う」が多すぎる
   ひとりよがりは要注意
   評価を下げる若者言葉

●第四章 事前に打つ辛がある 175
 1 体験のエキス化
   題材八分
   作文題材の事前準備
   体験に考察を加える
 2 ポジティブな思考と表現
   印象を左右する言い回し
   問題指摘はネガティブの典型
   主体性・自発性を疑われる受け身表現
 5 一冊の本から
   体験としての読書
   読書エキスを加工する
 4 論文も自己表現
   作文と論文はどう違うか
   論文も自己表現だ
   無難なだけの「概括的正論」
   個性なしの「司会者風まとめ」
   現実感を欠く「抽象論」
   問題意識なしの「他人事評論」
   「項目と知識の羅列」だけ
   変に力むことなかれ

■要約


受験者の側から見れば、作文の目的は自分の人物情報を提供することにある。作文はすペて自己表現文、自己の人間像を見せる文章である。
 ・自分の性格や能力、ことに、長所
 ・自分の得意なこと、好きなこと
 ・これまでやってきたこと、打ち込んできたこと
 ・ものごとの見方・考え方、感じ方
 ・今後の望み・抱負、活躍したい分野、就きたい仕事

●作文する態度と方策
 ・主題を明確に伝える
 ・相手を意識する
 ・相手を動機づける
 ・簡潔に正確に書く
 ・要点、結論は先に言う
 ・奇をてらわず真っ当に対処する

●内容が決め手
 読み手が期待する内容にする
 抽象的な課題に対しては、自分の中の「何か」と連結する
 事実と自分の体験をベースに抽象概念を具体的にを語る
 多くのことをつめ込まず、一つだけを深く語る
 人間を登場させる
 他の人も考えそうな内容(類材)にせず、オリジナリティを重視する
 テーマから複数の案を考える。第1案に飛びつかない

●書き方が問題になる
 主題を立ててぶらさない。主題を暗示しない、明示する
 書き出しを大切に。直ちに主題に入る
 重点を冒頭に書く
 起承転結と序破急を活用する
 ムダを省く。
 センテンスは短く、明確に(1文は20〜30文字)
 題材に幼稚さが出るものは避ける
 重ね言葉は使わない
 「思う」や「ひとりよがり」「若者言葉」は要注意

●事前に打つ手
 体験をエキス化して、考察しておく
 ポジティブ思考、ポジティブ表現を使う
 ネガティブ表現(出題に対する疑問なども)や、受け身表現は避ける
 読書経験もエキス化できる
 論文でも自己表現できる。論文は客観性・論理性が大切。
 概括的正論、抽象論は読み手に感動を与えない
 他人ごと評価は「問題意識なし」とみなされる



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