最近、英語や中国語のメールを多数受けるようになりました。
また、簡単な英語や中国語ならこちらから発信することも。
機械翻訳も精度が上がってきて、ずいぶんまともな言語変換をしてくれるようになったのですが、やっぱり、???な時も多くて、結局色々悩んだりすることもしばしば。
■語学力ゼロで8ヶ国語翻訳できるナゾ
ちょっと、タイトルに惹かれて読んだ本がこちら
語学力ゼロで8ヶ国語翻訳できるナゾ
結構、「なるほど」と納得して使わせて頂いてます。
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●ネイティブも納得の英文を簡単に作る方法
専門書でひとつずつ確認するのは気の遠くなるような作業に思えるかもしれませんが、実際にやってみるとそれほどでもありません。私のように英語力も専門知識もない翻訳者にとっては、非常に効果的な方法でした。
訳が載っているのかいないのかわからない辞書を当てずっぼうに引くよりも、ずっと速くて確実です。
特に、名詞以外の語句や表現が、同業者との差別化につながりました。名詞の場合は、専門用語辞書を丁寧に引きさえすれば、そこそこ適切な訳語を見つけることができます。
一方、動詞や形容詞、前置詞については、一般の辞書では足りないのが現状。だからといって、適当にお茶を濁すわけにもいきません。そうなると、既存の文を「真似る」のが手っ取り早いというわけです。コツは、勉強するのではなく調べて読むこと、訳すのではなく真似をすること、ですね。
水野麻子(著) 『語学力ゼロで8ヶ国語翻訳できるナゾ』
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本書では、Googleを使って、ネイティブ並みの英文を作る方法が紹介されています。
その逆も可能。
■Googleで英語を作る
Googleで英文を構成するときには、まず日本語の単語を英語化しなければいけません。
これには Wikipedia が活用できます。あるいは、ネットで使える日英辞書とか。
本書の例に載っていたのは、「マウスを各群6匹の6群に分けた」という文章。
"mice were * six groups"
と検索してみると、
Mice were divided into six gropups of six animals each
という訳文に辿りつける、という例でした。やってみたら、
divided into
という使い方には辿りつけました。あとは、同じ方法で「6匹ごとに6つのグループ」に辿り着ければ、この訳ができるということです。
詳しくはオフライン辞書で紹介しましたので、こちらをご参照ください。
■長文を日本語に変換する
日本語→英語、英語→日本語でも同じで、「お、確かに」と思ったのが、
原文をワードに持ってきて、置換しながら翻訳する
というやり方。
よく苦しむのが、英語特許などを読むときに、一度辞書で調べておきながら、すぐその後に同じ単語が出てきて、「あれ?これさっき調べたけど…」と考えこんでしまうパターン。
そうやって詰まってしまうと、それまでに文全体の意味の流れを捉えてしまっていたのが、単語を思い出しているうちに、文全体の流れを見失ってしまうこと。
そうなるともう一度前後の部分を読み直さないといけません。
これが長文読解の難しいところで、知っている語彙数の少ない「低レベル者」には苦痛極まりない。
そこで本書では、
ワードやテキストエディタなどに原文をコピーして、意味を調べるたびに、一括置換してしまう
という方法が提案されています。
これは大ヒットでした。やってみるとすごく効率がいい。
学生時代は、行間に小さな文字で日本語で書いてましたが、やっぱり視線が移動したり、思考が遮られていましたが、これなら次に同じ単語が出てきた時にはすでに日本語で表示されているという事になります。
これはすごく便利な方法でした。
もし、長文の英語を読まないといけない人は、ちょっとやってみていただくと、すごく便利な方法ですよ。
その他、専門辞書の使い方や、翻訳をする上での資料の読み方、基礎的な情報の仕入れ方など、本書は翻訳者ならではの本の読み方としても秀逸な内容でした。
■参考図書 『語学力ゼロで8ヶ国語翻訳できるナゾ』
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●本書を引用した記事
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マッキンゼーの思考技術5:当初仮説の立案とテスト
マッキンゼーの思考技術3:MECEを守ろうとすると論理が強くなる
マッキンゼーの思考技術2:問題解決は事実から出発する
マッキンゼーの思考技術1:マッキンゼーの問題解決法の3つの柱
マッキンゼーの思考技術4:最初の会議で問題を解決してしまう
発想法:四則演算
●このテーマの関連図書
8カ国語翻訳者が明かす大人のための「超手抜き」英語勉強法(アスコムBOOKS)
7カ国語をモノにした人の勉強法(祥伝社新書331)
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通訳翻訳ジャーナル2017年10月号
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