自分の話に人を引き込むコツのひとつに
全部を言わない
というものがあります。これは配布資料についても言えます。
■あとで読めばいいや
よく、資料などで詳細な情報が書かれていて、概要を口頭で説明するようなプレゼンをすると、下ばかり向いて資料をペラペラめくっている人が出ます。
言いたいことは全部書いてあるので、自分の知りたいところに集中してしまって、こちら(プレゼンター)の話に気が向かないという状況になります。
自分の経験に置き換えても、
全部書いてあるのであれば、あとで読めばいいや
と思ってしまう場合があるのですが、後は永久に来ない】んですよね。
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●相手を引き込むテクニック
プレゼンや会議を成功させるには、もう一つテクニックがあります。
それは、参加者に配布する資料には、あえて完壁な図解を使わないようにすることです。
完成レペルを10とすれば、7程度の情報しか載せないようにするという方法です。
そして自分の手元には、残りの三割を書き込んだ完全な資料を用意しておきます。これは相手をこちらの話に引き込むためです。
あまり完壁な資料を作ると、聞き手は
「資料があるんだから、あとでじっくり見ればいいやの話はもう決まっているのか。それならここでわぎわざ発言しても意味がない」
などと思い、集中して聞いてくれません。
ところが不完全にしておくと、足りない部分を聞きたいと思い、集中して聞いてくれるようになります。そのため資料も相手が書き込めるように、言葉や数字、矢印などを空けて作成しておくとよいでしよう。
(著) 『図で考える人は仕事ができる』
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100パーセント書かないと言っても、どうすればわかりにくいですよね。
もっとも簡単で割りと馴染み深い方法が
・伏せ字を使う
・誘導広告を使う
という方法。
■それは○○です
私は
結論やキーワードを伏せ字にする
ってやってます。「それは○○です」みたいに。そして、そこだけアニメーションや「しゃべり」で単語を埋めるようにしてます。
■詳しくはこちらで
もう一つの方法が、ウエブやTVなどでもお馴染みの
「詳しくはこちらで→→→」
みたいに、いかにも興味を引くようなことを書いておいて、「詳しくは〜」とか「具体的には〜」とかの核心部分を別にしてしまう方法。
割とポピュラーな方法なのですが、ポピュラーだということはそれだけ人の興味を引くオーソドックスな方法だということですね。
■参考図書 『図で考える人は仕事ができる』
図で考える人は仕事ができる―久恒圭一図解Web http://www.hisatune.net/html/02-kenkyuu/tyosaku/bookde/shigotogadekiru/2002-shigoto.htm |
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●本書を引用した記事
図解トレーニングで反射神経が鍛えられる
アナログ時計を使う
100%書いてはいけない
図読(図解読書)する
トレーニング不要の思考整理術
●このテーマの関連図書
図で考える人の図解表現の技術―思考力と発想力を鍛える20講
図で考えるとすべてまとまる
[カラー改訂版]頭がよくなる「図解思考」の技術