ちょっと古い本ですが、「お、これたしかにやってる」という部分がありましたのでご紹介します。
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例えば、リーダーのあなたは上司から「来年以降の部門方針に活かしたいので、今度の火曜日に他のリーダーも集めたミーティングを開いて、部門の問題点をいろいろと議論しよう」と相談されたとしましょう。この場合の完成までのステップとして、
1. 火曜日自由に議論(ミーティング参加者全員)
2. 水曜日議論の結果をもとに資料を作成(あなた)
3. 木曜日資料の内容確認(ミーティング参加者全員)
4. 金曜日資料の修正(あなた)
と四つのステップを考えるかもしれません。しかし、このとおりにやるのはリアクティブな行動です。
ブ口アクティブに行動するには、まずはじめに、自分でたたき台(議論のべースになるもの)を作成してしまうのです。つまり、ステップ 1 で自由に議論した結果を資料にまとめる前に、あなたが資料を作成するということです。あなたがたたき台を作ることは、余分な仕事に見えるかもしれません。しかし、たたき台を作ることによって、
・ミーティング参加者全員が同じ土俵(同じ資料)で議論できる
・議論すべきポイントが絞られる。そのため議論の脱線が少なくてすむ
・議論を自分のペースでリードすることができる
などのメリットがあります。
さらに、資料は水曜日までに完成し、このミーティングに参加する全員の時間を短縮できるというメリットもあります。
さらに、その改善案や実現するための方針、体制などを「私ならこうする」という自らの視点で資料を作ります。
そうすることで、あなたが準備した資料をべースに議論がはじまり、自分のペースで議論をリードできます。
また、いろいろ考えて資料を作った結果、あなた自身の意見が明確になり、ミーティングではそれを整理して説明できるようになっているはずです。
これらのステップを踏んだあとで、仮説(予定)と結果(実績)の比較を行ない検証するのです。
この場合、「私ならこうする」という考えは仮説(予定)であり、上司や他のリーダーの考えは結果(実績)と考えることができます。
その二つを比較することによって、こんな視点もあるのか、そういう方針、体制を考えることができるのか、という気づきが生まれます。新しい気づきはあなたの成長につながります。
村中剛志(著) 『先読み力で人を動かす』
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本書で紹介されている方法ですが、私が意識しているポイントは
・議題に対して、あらかじめたたき台を用意しておく
・用意した「たたき台」と実際の結果を比較して課題を発見する
の2つ。
以前、紹介したヒントでも
アクティブ
セミナーに行ってはいけない
ミーティングチェックリスト
予定をチェックすると効率が上がる
段取りがよくなる段取りシート
準備8割
などで同じようなやり方をご紹介してます。
その効果については、私ごときが語るまでもなく書いてありますので省略しますが、得に強調しておきたいのは
自分の知的生産能力が上がる
ということ。自分の成長につながります。これは確実。1回や2回で変わるものではありませんが、まぁ成長っていうのはそんなものでしょう。
■参考図書 『先読み力で人を動かす』
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「『問題発見』や『問題解決』の方法は知ってる。
なのに、思ったように成果を出せないのはなぜ?」
そんなあなたの疑問にこたえるのが本書です。
もう、あなたも気づいているかもしれません。
高速化しているビジネスシーンにおいて、
「問題」への対応力をいくら磨いても、それでは決定的に遅いのです。
あなたに必要なのは、「問題」以前の解決力。
二つのキーワードでご説明しましょう。
一つは「先読み力」。起こりうる問題(出来事)を事前に推測する力のことです。
もう一つは「プロアクティブ」。推測にもとづいて先手で(1歩先に)行動する様子のことです。
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常識はずれの残業時間、不要なトラブルに巻き込まれなくなり、
より成果を生み出すための仕事に力を投入することができます。
結果、あなたの思い通りにビジネスをリードすることができます。
本書では、この「先読み力」を鍛える方法を紹介しています。
時間管理、チームマネジメント、ミーティング、お客様との交渉…など、
重要なビジネスシーンにおいてどうすればよいかがわかります。
たとえば、
「あなたが1時間に出すべき価値はいくらか?」
「時間管理は徹底的に実績(アウトプット)にこだわる」
「指示待ち人間ゼロのチームのつくり方」
「漂流ミーティングはホワイトボードで『見える化』する」
「事前ネゴすべき3つのタイプ」
「期待値の『ギャップ』を利用する」
など、「誰にでもできる」ノウハウを凝縮しています。
これらは、外資系IT企業で「役員補佐」を務め、
社内の最優秀プロジェクトに輝いた実績をもつ著者が厳選したものです。
もちろんテクニックだけで人は動かせるものではありません。
精神面(マインド)の充実もあってはじめてビジネスがうまく回せるものです。
リーダーとして忘れてはならない精神である三つのこころ、
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ノウハウと精神面の両方を自分のものにすれば、
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