文章や資料に説得力を持たせるためには、「主張が論理的に成り立っている」と思わせることが必要です。
もちろん、過去記事で書いてきたような資料の作り方も踏襲することが必要なのですが、「論理破綻」しているとみられると、どの様に相手に響く資料を作ったとしても、「気持ちの上ではわかるんだけどね」となりかねません。
じゃぁ、「論理的に成り立っている主張というのはどんなものなのか」について解説したのが本書、
もっと論理的な文章を書く
です。
私は基本的に資料を作るときに、この本を参考に資料のチェックリストを作ってます。その内の一部をご紹介します。
■ナンバリング
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●ナンバリングする
ナンバリングをすると、読み手はその文章を理解しやすくなります。書き手の側でも、番号をつける作業のなかで、内容を整理せざるを得なくなります。そのため、すっきりとした分析ができるようになります。
項目をわけて、タイトルゃ小見出しをつけるとよりわかりやすくなります(このことについては、後でお話しします)。そこに数字をふっていくと、文章の内容をレべルで分けることができます。レべル分けというのは、「論理性」を高めるためには非常に重要なボイントです。
さらに文章全体の構成をすっきりさせ、読みやすい流れにするためには、同じ一番上のレべルに、「はじめに」と「おわりに」を持ってくると締まります。こんなふうにです
第1 はじめに
第2 問題その1
第3 問題その2
第4 問題その3
第5 おわりに
番号をつける作業というのは、大きなレべルから小さなレべルまでのまとまり(分類・次元)を意識し明確にする作業です。一番上のレべルはいわば大きな羅針盤です。「どんな構成ですか、ひとことでいってください」といわれたときに、「こういう 5 部構成で書きます」と答えられれば、そうかとわかってもらえます。
5 部構成といっても、第 1 は導入部分ですし、第 5 はまとめの部分です。本論は第 2 から第 4 です。この第 2 から第 4 のなかで、またそれぞれのレべル分けを行います。
木山泰嗣 著 『もっと論理的な文章を書く』
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私は、本ブログでは意識してナンバリングを使わないようにしてます。
なんでかというと、私の自作整形ツールの制限で、「1.」みたいなものがきちんと段付改行できないんです(お粗末ですみません…)。
ただ、ワードやエクセルなどを使えば、きちんと整形されますし、そのほうが説得力が増すので、普段はナンバリングというのは結構多用します。
そのほうが論理的に見えるので。内容はともかく…。
ただし、ナンバリングするものと、行頭に記号をつけるものは分けないといけません。
単なる箇条書きなら、ナンバリングすることで、逆に聞く人を混乱させる場合があります。
一方、次の場合にはナンバリングが特に効果的みたいです。
・最初にガイドラインを示すようなやり方の時、かつ、数が少ない時
これについては詳細はポイントは3つありますをご参照ください
・それぞれの要素に前後関係があるとき
こういう時は、意識してナンバリングを使いましょう
■解説(本書『もっと論理的な文章を書く』の受け売り)
人が「論理的である」という印象を受けるのは、話(資料)がある一定のパターンにそって作成されているということです。
そのパターンのひとつが、「ピラミッド構造」です。
文章で書くとわかりにくかいも知れませんが、小さな要素を統合して、中くらいの要素があり、中くらいの要素を統合して大きな要素がある。
ちょうど、ピラミッドの形になっているものです。
このそれぞれの階層がきちっとつぶの大きさが揃っており、下位の要素が上位の要素のMECE分解されている時、「論理的だ」という印象を受けます。
これを逆用してやると、
1.○○○○
1−1.△△△△
1−2.▲▲▲▲
2.▼▼▼▼
2−1.□□□□
2−2.■■■■
みたいにナンバリングによって階層構造を示してやると、中身が多少ヘンでも論理的である、と感じるようなんですね。
ま、単なる形式の問題ですが、案外馬鹿になりませんよ。
ビジネス書で「第1章〜」などのようにナンバリングしてない本を探すのが大変なのと同じくらいポピュラーな作戦です。
■参考図書 『もっと論理的な文章を書く』
「弁護士が書いた」シリーズで知られる著者が、説得力のある文章の「見た目」と「中身」のノウハウを大公開!
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書名 :もっと論理的な文章を書く
著者 :木山泰嗣
●関連図書
究極の思考術―あなたの論理思考力がアップする「二項対立」の視点15ISBN=4587233900
弁護士が書いた究極の文章術―誤解なく読み手に伝える書き方のヒント28ISBN=4587233609
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