2015年03月05日

口論にしない方法2


以前の記事口論にしない方法の続編。
前回同じく、『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』からの引用。

■合意点が見つからずに議論が続く


どうしても合意点が見つからない時、とりあえずのブレイクとして、よくこの台詞を使います。

 「違いますね。あ、いや、正しいか、間違っているという意味の"違う"ではなくて、お互いの論点が違っているという意味ですよ」

最初の「違いますね」で相手の感情は「お前のほうが間違ってるだろ!このヤロウ!」になりますが、その後、冷静に、「相対的に合っていない」という事実を冷静に指摘されると、わりと冷静に戻る人が多いです。

大体、オトナなので、冷静になれば、論理的な話ができることが多いんです。
※論理が通じない人もいますが。本稿では除外…

そして、最終的にやりたいのは、同じ会社のサラリーマンなら「会社が儲かること」です。つまり、儲けるという目的は同じで、手段に対する価値(効果)判断が違うだけなんですよ。その判断方法を明らかにすれば、合意できるところが必ずあります。

で、それを明らかにして合意に持っていくのは、優秀な人の方の責任、と。

★〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●相手に尋ねる
尋ねるときの気持ちのあり方は大変重要です。というのは、本当に相手の言うことを理解したいと望んでいるときにのみ、こういう問いかけが意味を持つからです。議論の相手にケチをつけたり、深層心理学的に解釈することが目的なのではありません。なにもその人のトラウマを知ろうというわけではないのです。

こういう問いかけをするのは、相手に勝つためではありません。

これは形を変えた話しあいの方法なのです。

また、相手を理解したいと心から思っているときにだけ、このような問いかけをしてください。質問したら、相手の言うことに注意深く耳を傾けなければならないからです。

バルバラ・ベルクハン 著 『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』
――――――――――――――――――――――――――――★


私は、別に相手を理解したいとは思いませんが(笑)、相手がなぜそういう結論に達したのかがわからなければ、合意点は見つけることはできません。

この考え方は、TOCの「思考プロセス」という考え方の中の

 「中核対立」(3クラウド法)

という考え方から学びました。

ただ、3クラウド法を説明し始めると、とてもじゃないけどブログでは説明できないし、私ごときではちゃんと説明できるわけもないので省略。興味がある方は、「TOC 思考プロセス」の勉強をしてみてください。
※ググれば、いっぱいヒットするはず

■相手に尋ねる


さて、元の引用を見返していただくと、

 「こういう問いかけ」

ってなんじゃ?

って気になりません? どんな問いかけだと思います?

もったいぶってしまいましたが、単純に言えば、

 「なぜ、そう考えるのか?」

を聞くことです。

では、本書の、議論のマルとバツをご紹介します。

★〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

× いや、あなた、完全に間違った考え方をしていますよ。
○ どうしてそう考えるようになったのですか?

× そういう考えをするのはあなただけです。
○ あなたのしてることを私はきちんと理解しているでしようか?あなたがおっしゃるのは、こういうことでいいんですか?(ここで相手の言ったことを自分の言葉でくりり返す)そう考えるようになったきっかけは何ですか?

× 君はそんなふうに言ってはいけない。
○ どうしてそう思うの?

× あなたの意見はまったく大げさだ(一面的、馬鹿馬鹿しい、くだらない)。
○ どうしてそういう意見になったのかしら?

× いいかげん、もうわからないとね。
○ そのことがあなたには大事に思えるんですね。なぜかな?

× 何もわかってない人に限って、そういうことを言うんですよ。
○ あなたがどうしてこういう主張なさるのか興味がありますね。具体的な経験がおありなんでしようか?

× そんなふうに考えてるようじゃ見込みがないね。
○ 君の考え方をぜひ理解したい。そう考えるようになったきっかけは何?

これではっきりしたと思いますが、 × と ○ ではまったく気持ちの持ち方が違います。

× の人は、対決姿勢なのです。対決と自己主張に気持ちが向かっています。つまり、自分が優位にいることが大事なのです。
その反対に ○ の人には、戦う気持ちがあまりありません。共鳴できるところを探そうという姿勢があります。

バルバラ・ベルクハン 著 『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』
――――――――――――――――――――――――――――★






■参考図書 『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術


シリーズ累計120万部の大ベストセラー『アタマにくる一言へのとっさの対応術』著者、待望の新刊!

腹の立つことばかり言う上司、すぐに文句をつける部下、
レベルの低い発言しかできない同僚…。そんなムカつく相手に同じように言い返しても自分の損になるだけ。
とはいえ黙って逃げるのも、またムカつく。
ならば戦わずして勝つ会話術を身につけよう。

本書が伝授する絶妙の“返し技"を使えば、あなたも笑顔で悠然と反論できる!

◆アマゾンで見る



書名 :ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術
著者 :バルバラ・ベルクハン

◆楽天で見る


 



◆関連図書
アタマにくる一言へのとっさの対応術
グサリとくる一言をはね返す心の護身術
ムカつく相手にもはっきり伝えるオトナの交渉術
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。


posted by 管理人 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 交渉術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。