仕事は、大抵の場合、誰かから指示されて、その結果をまた誰かに渡すことで成り立ってます。
指示するときや、指示を受けた時にキーポイントになるのは、QQCDR だそうです。
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●仕事の五要素QQCDR
私は「QQCDR」という仕事の五要素というやり方を頻繁に使います。それは、
Quality(クオリティ・質)
Quantity(クオンティティ・量)
Cost(コスト)
Deadline(デッドライン・期日)
Rule(ルール)
です。
さらに、その内容に「5W2H」である、
When(いつ)
Who(誰が)
Where (どこで)
What(何を)
Why(なぜ)
How(どのように)
How much(どのくらいで)
という項目がきちんと含まれていれば、物事はより正確に伝わるでしよう。
嶋津良智(著) 『あたりまえだけどなかなかできない上司のルール』
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ものごとを正確に伝えるためには、本書『あたりまえだけどなかなかできない上司のルール』にあるような事項をきちんと伝えるべきでしょうが、実際仕事をしていて、これを全部網羅しているといえる指示をしたことも、されたこともありません。
多分、指示する側にはぼんやりとしたこれらのイメージはあるのでしょうけど、言語というプアな表現手段ではとても頭のなかにあることが表現できるものではなく、逆に表現したとしても、自分で行っておきながら「??」なこともしばしば。
■頭で考えても正解はできない
仕事を指示した側も、指示された側も、最初は、「完成品のイメージ」があるだけです。それが一致しているかどうかは、テレパス(超能力者)であれば、そのイメージ自体を共有できるのでしょうけど、そうでもなければ、相手の意思を推察するしか手がないので、所詮自分が理解できる範囲でしかものごとが見られないわけです。
だから、一番簡単な方法は、
実際に作って(やって)みる
ことです。
■アジャイル開発
ソフトの世界では、「アジャイル開発」という開発手法が一般化してきました。
簡単に言うと、「ちょっとだけ作ってみて、それを発注者に頻繁にフィードバックしてもらう」開発手法です。
他の仕事でも全く同じ。
「○○○の売上のレポートを作ってくれ」と言われた時に、
レポートのあらすじを作って確認してもらう
レポートのキモの部分を詳細化して確認してもらう
レポートの結論部分を作って確認してもらう
レポートの体裁を確認してもらう
レポートの緒論を確認してもらう
:
:
:
と少しづつ拡充させていけば、あとで、「なんだこれ?」と言われなくて済みます。
その際に、少しづつ
・現時点このくらいの工数がかかっていますが、続けていいですか?
・このレベルだと、集中してやって、あと1週間位必要ですが、いいですか?
などと、この QQCDR や 5W2H を確認事項に含めておくと、
「いや、そんなに工数をかけたら、別に頼んだ△△△ができないので、こっちはチャチャッと頼む」
とかの回答を引き出すことができて、「チャチャッ」は大体 10MH(マンアワー) くらいかな、とイメージのすり合わせが出来るようになります。
■現物で話をする
頭で考えたものというのは、共有できないという前提で考えれば、共有できるのは現物だけです。
人に仕事を指示するときには、極力 QQCDR, 5W2H を言おうと努力することは必要ですが、最終的には、現物でお互いのすり合わせをすることがもっとも効率的な仕事の進め方です。
仕事は、細かく、細かくすりあわせしていきましょう。
■参考図書 『あたりまえだけどなかなかできない上司のルール』
立ち読み可 | 日常業務をこなす中で、人材に教育を施している時間もお金もない。そんな企業にとってもっとも重要なのは、上司がオンジョブトレーニングを施していくこと。それが最も効果的で効率的な人材育成です。 著者の嶋津氏は「優秀な部下を育てられる上司」を育成する方法を体系立ててまとめた「上司学プログラム」があり、それが効果を上げている。 本書は、このプログラムの中から、明日からでもすぐに使えるノウハウだけをまとめた。 新米上司や部下との関係で悩んでいる上司、今以上に組織・会社の結束力を強め業績を上げたい上司の皆様にとって日々の行動指針となり手離せない1冊になる事でしょう。 |
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●本書を引用した記事
仕事の五要素と5W2H
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あたりまえだけどなかなかできない上司のルール
●このテーマの関連図書
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