以前、英語文化圏の人とコミュニケーションするようになって、結構困るのが語順が違うというところ。
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●返り読み
日本人の読みかたでおもしろいのは、同じところを住復するくせである。漢文は返り点をつけて読む。
学而時習之。不亦説乎。 有朋自遠方来、不亦楽乎
学びて時に之を習う、亦説しからずや。朋有り、遠方より来る。亦楽しからずや
上がうたり下がったりして読む。読みかたとしては異常であるが、昔からやってきたことだから、さほどおかしいとも思わなくなってしまっている。
この漢文が長いあいだ、日本人の思想的支柱であっただけに、その返り点読みがわれわれの読みかたに強い影響を及ぼしている。
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きすがに、英文には返り点をつけ切れなくて、、「白文」で読むことにはなったが、返り点に代わる方法が案出された。英文解釈法である。これは返り点こそつけないけれども、関係代名詞や接続詞があると、あとの方から、うなぎ登りよろしく前の方へ逆行して訳す。それによって英文を日本語に近づけようとしでいるれけだが、、正常な理解方式でないのははっぎりしている。漢文があったからこそ生まれた読解法である。
漢文にしても英文にしても、裏にすぐれた文化を背負っている。語順をひっくり返しても、何とかしてわかる必要がある。同じ行を往ったり来たりして考えるのは、読むというよりも解読しているというのが当たるであろう。
英語や漢文ではなくとも、こみいった内容を表現している文章を読むとき、われわれは知らず知らずのうちに、つい後ろ向きの読み方になってしまう。流れのない読書になりやすい。
モーティマー・J.アドラー(著) 『本を読む本』
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■日本語での返り読み
英語や中国語以外でも、実はこれ読書でもやってます。
本を読む時、ちょっとこのことを気をつけていると、意外とやっていることに気が付きます。
一度読んだところをもう一度読む
実際、こうやって行ったり来たりすると、読み戻る場所を探してそこを読み、再度さっきまで読んだところを探すという行為をしてます。
たとえば、
○○とは×××××ということである…………
:
:
ところで○○は〜〜〜
というような文章があると、「あれ?○○ってなんだったっけ?」と最初の○○の定義のところに戻って、「あぁ、そういうことか!」と納得して、もう一度、「さて、どこまで読んだっけ?」とまたさっきの位置を探してます。これがページ内だとまだ良いのですが、下手をすると数ページ戻ったりして、結構時間を食ってます。
私などは「トリ頭」なので、○○の定義を探そうとして、ページを戻していると、何について探しているかを忘れて、面白かったところをもう一度読んでしまったり、どこまで読んだかが思い出せなくて、○○の定義のところからもう一度全部読み直したり、行きつ戻りつです。
■わからなければ無視する
もちろん、初めて読むジャンルなどは、この「返り読み」というのは、理解のために必要だと思っていますし、何度読んでも面白い本というのは、それ自体が楽しいので、「まぁ、それはそれでヨシ」なのですが、目的が情報収集のように、速読をしようと思っているところでこれをやると、いらぬところで時間を食ってしまいます。
たとえば、以前「アナログマーキング」という言葉をご紹介をしたことがありますが、「ん? なんだってっけ? 犬のおしっこか?」とか思わずに、「あぁ、アナログマーキングね」とそのまま読み進むのが、早く読むコツ。
そうすると、アナログマーキングという単語を使っていろんな説明が出てきますので、何となくこんなイメージかなとイメージができればオッケーです。
それを定義にいちいち戻って、「これはこういう意味だから、この文章の前後関係から、この文章は○○の意図で使っているのか」などと判断していては、全体像を見落としますし、読むのも遅くなってしまいます。
まずは全体のイメージがつかめればオッケーにしましょう。
■速読の教科書
人それぞれだと思いますが、私は以下の本で速読を勉強しました。
『世界一わかりやすい「速読」の教科書』
本書では、上記で説明したことをトレーニングします。
ある言葉を読んだら、そのことばのイメージがポンポン頭に浮かんでくるようにガイドしてくれるので、私にはすごくわかりやすかったです。
1日だけどこかの講習に出かけてもできるようにはなりませんでしたが、1日15分(私の場合は10分くらいでしたが)を2週間続けたら、びっくりするくらい本を読むのが早くなりました(10倍はちょっといい過ぎかもしれませんが)。これだけの理由ではありませんが、ビジネスよ年間200冊読破を達成できた一つの要因だったと思ってます。
もちろん、人により効果がない人や、全然変わらない人もいるとは思いますので、自分にあったやり方を探すまでが大変ですが。
もしよろしければ、ご参考にどうぞ。
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