■ピンチの時には周囲が見えない
忙しかったり、強いストレスがかかっているときは、周囲が見えなくなります。
これは当たり前で、人間(というか動物すべて)は見の危険が迫っている時には、危険なものを非常に注意深く見ようとします。その結果そこに集中しすぎてしまって、横から飛び出してくる別の危険に配慮ができない状態になるわけです。
自分のことを振り返っても、会社をしばらくおやすみする前半年〜1年くらいの間は、本当に周囲の状況が見えてませんでした。
そのため、対応が後手に回って、さらに自分の首を絞める状況を産んでました。
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「状態」を整えるために「視野を変える」という方法があります。
ストレスがかかっている状態というのは、意識も、視線も一点に集中しがち。物理的にも、思考的にも「その一点」(ストレス要因となるもの) に焦点が合い過ぎています。
よく言えば集中しているのですが、ストレス要因と向かい合うとき、必要なのは集中ではなくリラックス。「狭く、ピントの合った世界」から「広く、ぽんやりとした視界」に視野を切り替えることで、私たちの心と体は自ずと力が抜けていきます。
私たちは何かを見ようとするとき、たいてい「中心視野」になっています。それだけ輪郭がくっきりして、距離感もはっきりとつかめるのですが、その状態はどうしても攻撃的で、緊張感が高まっています。瞳孔が狭くなり、何かを狙う目になっています。
一方、窓の外をぼんやり眺めているときなど、私たちは「周辺視野」となっています。一つひとつの対象をはっきりとらえることはせず、全体を広く受け入れるような見方。そのとき私たちは、心身ともにゆとりのある状態となっています。
このように視野を意識的に切り替えることで、状態を整えることができます。
松島直也(著) 『ストレスをためない技術』
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■物理的に周囲を見渡すようになると、気持ちもリラックスする
気持ち上で周囲が見えないのと、実際にものを見る視野とは関係無いように思いますが、実はそうでもないようです。
周囲が見えているというのは、たとえば、
1.×××で困ってます。助けてください。
2.ちょっと予算が余りそうです
という2つの情報を得た時に、
⇒1.そんなこと言われても、こっちも一杯一杯だよ。
⇒2.う〜ん。今のところ新しくほしい設備はないなぁ
と言うのではなく、
1で困っているみたいだから、余った予算を使って派遣を一時的に雇おう
といくつかの事象を組み合わせて利用することです。
これは、『インバスケット』というトレーニング(過去記事でも何度か紹介してます)でよくある問題なのですが、複数の状況を組み合わせて利用するためには、周囲の状況をみて、いくつかの事象を結びつけるだけの柔軟な発想が必要なんですね。そのためには、
・リラックスしていること
・周囲の状況を見ていること
の2つが必要なわけです。
そのトレーニング方法が、本書『ストレスをためない技術』に書いてありました。
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周辺視野のつくり方を説明しましょう。
まず、両手の人差し指を立て、まっすぐ前に腕を伸ばして指を揃えます。
そのとき、指先をしっかり見つめることで中心視野になります。
そこから徐々に腕を開きながら、両方の指先が視界に入っていることを意識します。そのまま120度150 度くらいまで腕を開いていくと、視界の両端に指先がある状態になります。
そうやって周囲まで視界が開けている状態が周辺視野です。
松島直也(著) 『ストレスをためない技術』
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ちょっと時間のあるときに、気分転換にやってます。
そうすると、なんとなく物理的でないところも周辺視野が広がっていくような気がします。
ただ、さすがにひと目があるところで、本書『ストレスをためない技術』のようなことをやるのは、少しだけはばかられるので、私は
歩きながら左右のものを同時に見る
ように意識してます。つまり、遠いところにあるものは視野角の問題から確実に見えるので、そのときに「これだ」と思ったものが、「まっすぐ前を見ながら歩いた時にどこまで見えるのか」に注意しながら歩いてます。
これなら目線だけなので目立ちません。
■参考図書 『ストレスをためない技術』
立ち読み可 | ストレスはできるだけ感じたくないものです。けれど、世の中からストレスは決してなくなりません。 一歩外に出れば、様々なことがストレス要因となり、あなたを襲います。自分だけが「安全地帯」に逃げ込むことはできないのです。 大事なのは、「ストレスをなくすこと」ではなく、「どうつき合うか」を知ることです。 本書では、NLPの専門家である著者が、ストレスとの正しいつき合い方を紹介します。 |
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ストレスをためない技術 著者 :松島直也 | ストレスをためない技術 検索 :最安値検索 | ストレスをためない技術 検索 :商品検索する |
●本書を引用した記事
一息吸ってくる
深呼吸をしてストレスを解消する
冷静になる質問
視野を広げる
振り返りはテレビを見るように枠をはめて思い出す
嫌なことは、「もし気分がよかったら」で切り替える
ピントを外してストレスから逃げる
15分散歩してから会社に行く
車のメンテナンスをするように自分もメンテナンスする
ストレス経験を思い出して、笑い話にする
●このテーマの関連図書
「やめた!」がなくなる続けるスイッチの作り方(アスカビジネス)
NLPのことがよくわかり使える本(アスカビジネス)
NLP速読術~1冊10分で本が読める!時間がなくてもスキルアップ&試験合格~
(文庫)脳からストレスを消す技術(サンマーク文庫)
キラーストレス心と体をどう守るか(NHK出版新書)
苦手意識は捨てられるNLP脳トレーニング