2015年04月24日

読書の作業ステップ



何事につけ、一定のパターンで作業を進めるのが効率的な作業をするコツのひとつ。

本日は私の読書の作業ステップについてご紹介します。




■読書の作業ステップ


ソーシャル時代のハイブリッド読書術』という本に、読書の作業ステップが書いてありました。

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●倉下流の管理法
最後に筆者の読書情報の管理を一例として紹介しておきましょう。これと同じようにする必要はありませんが、自分の管理法を考える上で参考になるかもしれません。

まず、本を購入したらすぐにメディアマーカーに登録します。 iPhone のアプリで本のバーコードをスキャンすれば、即登録完了です。すると、私の Evernote に書誌情報が記載されたノートが送られてきます。

先ほど紹介したハブノートです。このノートは「Inbox」という仮置きのノートブックに入っているので、これを「次の行動」とい、つノートブックに移動します。こうすることで、ここに入っているノートが「買って、まだ読んでいない本」を意味することになります。

本を読み終えたら、ハブノートに読了後に取る行動をチェックボックス付きで登録していきます。本によってはたくさんのチェックボックスが伺く場合もありますし、ほとんど付かない場合もあります。

「次の行動」ノートブックに入っていて、チェックボックスが付いたノートは「買って、読み終えて、次の行動が残っている本」を意味します。すべてのチェックボックスがオンになるまで、ハブノートは「次の行動」ノートブックから動かしません。

よし、今日は読書ノートを作るかな、と思い立ったときはここから対象の本を探し出します。チェックボックスをすべてオンにし終えたら、ハブノートを「 LifeLog というノートブックに移動させます。「買って、読み終えて、すべての行動が完了した本」を意味するわけです。

つまり、読了後の本の情報はすべてこのノートブックに集まることになります。

小説などの「読んで終わり」とい 1 つタイプの本は、行動が必要ないので読了したらすぐに「次の行動」からこの「Lifelog」ノートに移動します。手書きで作成した読書ノートはスキャナでデジタル化し、 EVernote に取り込んだ後、そのノートリンクを取得して、ハブノートに追加します。

倉下忠憲(著) 『ソーシャル時代のハイブリッド読書術
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「そういえば、私も同じようなステップで読書→読書記録と流れ作業が進んでいるなぁ」と思い出しました。




■管理人流読書のステップ


私は、以下の様な作業ステップで読書を進めてます。

 1.本をスキャナで取り込んで、tif ファイルと 透明 OCR つき pdf ファイルに変換する
 2.c:\Usr\Tipsフォルダの下に適当に分類しておく(小説は Novelsフォルダ)
 3.c:\Usr\working フォルダにショートカットを作る
 4.pdfをタブレットに移動する
 5.タブレットで読む。コメントは pdf に書き込む
 6.読み終わったら、コメント付きのPDFを、元のフォルダに移動する
 7.ショートカットの名前の先頭に!をつける
 8.適当なときに ! のついたショートカットを開いて、読書記録を書き始める。読書記録を書き始めたら、ショートカットの名前の先頭に !! つけておく
   読書記録は、ファイル本体のあるフォルダに図書名と同じファイル名のテキストファイル
 9.読書記録を書いたら、ショートカットを削除する

というステップです。

1.で tif と pdf の2つを作るのは、pdf がロッシー変換(画像の劣化を伴う変換)をするため。
つまり、pdf にすると、スキャナで読み込んだデータより画質が劣化します。なので、画質が劣化しない tif ファイルをソースファイルとして残してあります。

ただ、tif はコメントを書いたりしても、便利なブックリーダーがないので、本を読む時には、pdfにして読み、そこにコメントを書き込んでおくようにしてます。

また、pdf にするとファイルサイズが大きいので、pdf のコメントをステップ8で読書記録を書くときに全部書き写して、読書記録が完成したらもう不要なのでさくっと削除。

■自動で読書記録を送信する


週末の処理プログラムを起動すると、自動的に gmail に読書記録が送信されるようになってます。

これは、上記の Tips フォルダにあるテキストファイルの中で今週に更新されたファイルを探しだして、c:\Usr\working にショートカットのないファイルを完成した読書記録として判断してます。

これには zcopy を使って、

 7日以内に更新されたファイルを別のフォルダに集める

ようにしてます。そして、そのフォルダにあるテキストファイルは自動的にメールとして自分宛てに送信されるようになってます。

これらは c:\Usr フォルダすべてのテキストファイルに共通の処理なので、その週に作ったテキストファイルすべてが Gmail に送信されています。

このため、テキストで書いたものはすべてが、Gmail で検索することができるようになってます。

■Gmailで読書記録を検索する


これらは c:\Usr フォルダすべてのテキストファイルに共通の処理なので、その週に作ったテキストファイルすべてが Gmail に送信されています。

このため、テキストで書いたものはすべてが、Gmail で検索することができるようになってます。

こうしておくことで、Gmail が使える環境であれば、過去に作ったすべてのレポートが参照できます。Gmail の検索機能は高速で多彩ですし、PC がない環境でも、スマホやタブレットで簡単に検索できる。

当然検索対象には、日誌、週報なども含まれるので、「え〜っと、あれはいつ頃だったっけか?」みたいなことが少なくなりました。

このブログ記事も、「今日のネタは何にしようかなぁ…」と言いながら Gmail を検索して書いてます。





■参考図書 『ソーシャル時代のハイブリッド読書術





立ち読みできます立ち読み可
ハイブリッド読書術とは、"デジタル"と"アナログ"、"リアル書店"と"ネット書店"、"速読"と"熟読"、"ひとり"と"みんな"など、性質の異なる手法を組み合わせて1つの目的を達成する読書法のことです。「本を選ぶ」「本を読む」「読了後の行動」の3つの領域で、ハイブリッドな手法を紹介しています。本書の目的は、そのハイブリッド読書術を使って、現代の情報環境にあった「情報を扱う力」(これを本書では「自軸」と呼ぶ)を身に付けることです。また、ブログに書評記事を書くコツや読書ノートをEvernoteにまとめる方法などについても解説しています。





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ソーシャル時代のハイブリッド読書術
著者 :倉下忠憲
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●関連 Web
 R-Style「ソーシャル時代のハイブリッド読書術」
 新刊告知 「ソーシャル時代のハイブリッド読書術」 | シゴタノ!

●本書を引用した記事
 糸井重里氏、他4人の手帳術「賢人の手帳術」
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 読書の作業ステップ
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●このテーマの関連図書


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