2015年05月20日

文章のコツ5:大和ことば(和語)と漢語を使い分ける



どうも日本語というのは、母国語で話し慣れているので、あまり意識しなくてもそれなりの文章が話せたり、書けたりします。

ところがちゃんと勉強してみると、以外に知らないことが少なくありません。

前回の「文体を揃える」という記事でちょっとだけご紹介しましたが、普段はあまり意識していない、「大和ことば(和語)」と「漢語」について。



■大和ことば(和語)と漢語を使い分ける


異なる単語で、ほぼ同じ意味を持っている単語があります。

これを大括りにすると和語/漢語に分けられます。

これを使い分けると、文章が柔らかくなったり、硬くなったりします。

たとえば、大和ことばで「考える」というのは「思考する」などの漢語に置き換えられます。
※最近では、カタカナ英語、和製英語なども…

大和ことばをつかうと、やわらかい印象を受けますが、漢語を使うとカチッとした印象を受けるので、レポートなどの論文や論理的文章を書くときには、漢語を使うように意識しています。

★――――――――――――――――――――――――――
 漢字を少なくするとやさしい文章になります
 漢字の削減によって平易な文章になる
――――――――――――――――――――――――――★


うける印象が違いますよね。

NHKで、「読み書きのツボ」という小学生向けの番組なのですが

 言い換えゲーム3〜和語と漢語〜
 http://www.nhk.or.jp/kokugo/tsubo/?das_id=D0005150038_00000

でうまく説明がされているので、ちょっと参考になります。

※…って、こんなことが仕事のヒントというのはレベル低すぎ?

■一つの文章で使い分けない


時々やる失敗は、これを一つの文章のなかで同時に使ってしまうことです。

 ・メンテナンスピンの折損により故障停止が発生した

と書いておきながら、別のところで

 ・メンテナンスピンが折れてしまったことにより、メンテナンスカバーが閉じられなくなり、異常検知システムが働いた

と書くと、ちゃんと読めば意味は通じますが、「ん?」と一瞬考えてしまいます。

もうひとつは、別々の言葉で、和語と漢語を混用するような場合。

 ・メンテナンスピンが折れてしまったため、メンテナンスカバーの開閉支障をきたし、安全保護機能が作用して

意識して読むと、ちょっと違和感がありますよね。

それぞれの場面や文章で適切な言葉を選ぶことも必要ですが、勢いで混用しないように注意すると読みやすい文章になります。







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