私はすごく気が散ります。ある瞬間とくていのプロジェクトのことを考えていたかと思うと、次には、未読のメールをチェックしていたりします。
「集中力がない」
たしか、子供の頃学校の先生にも言われた覚えがあります。
Yahooの質問箱などでも、こういった悩みを抱えた人が見えるようで、ときどき質問がでてますね。
ちょっと集中力を保つを保つための私の方法について、ご紹介します。
■集中力を保つ方法
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●集中しやすい環境
集中できない原因は、外部からの割り込みだけではありません。私たちにも責任があるのです。すなわち、音楽をかける、背景画面が勝手に更新されるようにしておく、 IRC チャットルームのウィンドウを開いている、 IM クライアントを目につく場所に置いておく、といったことです。
周囲が散らかっていると、目の注意がそれ、さらに脳の注意がそれてしまいます。
机の上やデスクトップが散らかっていると、注意力が散漫になります。
まず、数分間、机の上を片付けてください。
個人的なことですが、筆者は机の上を片付けるのが非常に苦手なので、オフィスを整頓するためのモットーを定めています。
迷ったときは捨てる
そして、以下の手順に従います。
1.ファイルにとじてもよいものはそうする。
2.未処理の仕事は積み重ねて、すぐに取りかかれるようにする。
3.残りのものはすべて、「今から 3 か月たっても開かれなかった場合は、捨ててよし」と書いた大きな封筒に人れ、封をする。
3 か月後、中身を見ずに封筒を捨てるには、とても勇気がいるでしょう。中身についてあれこれ考えたり、あとで必要になるかもしれないとぐずぐず悩んだりしないことが肝心です。
封筒を捨てる決意をしたら、以下のモットーを繰り返します。
迷ったときは捨てる。
もしも必要になったら、関係者からコビーをもらえばよい。
視線の先にあるポスターやカレンダーなどをはがすのも効果的でした。
ポスターはまだあちこちに貼られていますが、直接見える場所にはありません。自分のデスクのコンピュータに向かったときに、壁に何も貼られておらず、注意をそらすものがない状態にします。
最後に、作業環境の目に見える部分を整頓したら、コンピュータでも同じことを行います。
デスクトップからアイコンを削除し、 IM クライアント、ミュージックプレイヤー、株価表示、ニュース表示をすべてオフにし、メーラーを閉じます。
筆者は電子メール中毒なので、新着メールに気付くと、つい読んでしまいます。
次の電子メールが届くのをただ待っているだけで、 1 日が終わってしまう可能性もあります。
それよりも、メーラーを2〜3時間おきに開き、新着メールにひととおり目を通し、メーラーを閉じるほうがずっとましです。
緊急のメッセージを見逃す心配もありません。
世界が終わるほどの緊急時なら、誰かがオフィスまでやってきて教えてくれるはずです(あるいは、周囲の状況から何をすべきか察知できるでしょう)。
Thomas A. Limoncelli(著) 『エンジニアのための時間管理術』
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引用が長くなってしまいましたが、私は基本的にこのアドバイスにしたがって仕事をしています。
つまり
●机の上にいまやっている作業に関わるものしか置かない
●PCのデスクトップにはアイコンを表示しない
●メーラーはメールを読んだり、スケジュールを確認するとき以外は閉じておく
●使わないアプリケーションはすべて閉じる
次回から、これらについて「集中力を高める環境の作り方」シリーズをお送りします。
■参考図書 『エンジニアのための時間管理術』
立ち読み可 | 本書はシステム管理者、ネットワーク管理者を中心にしたエンジニアのための実践的な時間管理術を紹介する書籍。 著者が考案した「サイクルシステム」と呼ばれる方法を使って、作業リスト、スケジュール、さらに仕事とプライベート双方の長期的な目標を管理する方法を解説する。 長期的に行うプロジェクトとすぐに行う必要がある割り込み作業の優先順位を整理し、ストレスの少ない、充実した一日を送ることを可能にすることでしょう。 上司とのコミュニケーション、文書化の進め方、作業の自動化などシステム管理者が必要としているノウハウを紹介していることも特徴です。 OSのパッチ適用に技術調査、SOX法対応と、日々仕事に追われるITエンジニア。 その限られた時間を有効活用するためのテクニックを解説する。手帳や PDA でスケジュールを管理する方法やタスクリストの書き方など、ビジネス全般に共通するトピックが多いものの、ITエンジニアの視点から、システムの開発・運用管理業務に即したノウハウも盛り込んでいる。面倒な管理作業をスクリプトで自動化する方法などを、サンプル・コード付きで紹介している。 本書はオライリー・ジャパンの紹介ページで、第5章、第13章が無償公開されています。 読んでみてください。 |
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エンジニアのための時間管理術 著者 :Thomas A. Limoncelli | エンジニアのための時間管理術 検索 :最安値検索 | エンジニアのための時間管理術 検索 :商品検索する |
●関連 Web
エンジニアのための時間管理術:オライリー・ジャパン
エンジニアのための時間管理術―GoogleBooks
エンジニアのための時間管理術、自動化に関するまとめ
スケジュールを「炎上」させないための時間管理術 - ITmedia
●本書を引用した記事
気をつけなくていい方法を考える
1週間は18日ある
打ち合わせ時間を決めるための打ち合わせ
大切な物を置かないとなくさない
集中力を高める環境の作り方3:アプリを閉じる
集中力を高める環境の作り方2:机の上にはなにもおいてはいけない
集中力を高める環境の作り方1:集中力を保つ方法
メールの自動受信はオフにしておきなさい
「自分も賛成です」で終わらせない
成功の秘訣
●このテーマの関連図書
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