私はすごく気が散ります。ある瞬間とくていのプロジェクトのことを考えていたかと思うと、次には、未読のメールをチェックしていたりします。
「集中力がない」
たしか、子供の頃学校の先生にも言われた覚えがあります。
Yahooの質問箱などでも、こういった悩みを抱えた人が見えるようで、ときどき質問がでてますね。
ちょっと集中力を保つを保つための私の方法について、ご紹介します。
■机の上にはなにもおいてはいけない
前回の記事で、『エンジニアのための時間管理術』という書籍にあるアドバイスを紹介しました。この中で、物理環境に関する部分を再掲します。
★P16〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
周囲が散らかっていると、目の注意がそれ、さらに脳の注意がそれてしまいます。
まず、数分間、机の上を片付けてください。
個人的なことですが、筆者は机の上を片付けるのが非常に苦手なので、オフィスを整頓するためのモットーを定めています。
迷ったときは捨てる
そして、以下の手順に従います。
1.ファイルにとじてもよいものはそうする。
2.未処理の仕事は積み重ねて、すぐに取りかかれるようにする。
3.残りのものはすべて、「今から 3 か月たっても開かれなかった場合は、捨ててよし」と書いた大きな封筒に人れ、封をする。
3 か月後、中身を見ずに封筒を捨てるには、とても勇気がいるでしょう。中身についてあれこれ考えたり、あとで必要になるかもしれないとぐずぐず悩んだりしないことが肝心です。
封筒を捨てる決意をしたら、以下のモットーを繰り返します。
迷ったときは捨てる。
Thomas A. Limoncelli(著) 『エンジニアのための時間管理術』
――――――――――――――――――――――――――――★
■捨てなさい
本書『エンジニアのための時間管理術』であるように、「もしかしたらあとで必要になるかもしれない」という資料は結構机の上やレターボックスに残ります。これ永久氷河のように残るんですよ。
だからといって、本書にあるように、勢い良く「捨てなさい」と言われると、やっぱり勇気が出ない。
現実問題として、本書の筆者が言っていることは正しいです。経験的にも、1ヶ月使わなかった資料はほぼ永久に使わない。ただし、非常にまれに使うことがある。
この「非常にまれに」というのがクセモノなので、なかなか捨てられません。
ならば、場所を取らないところに移動してしまえばいい。ということで、
廃棄は2週間後
捨てる技術
で紹介したように、全部スキャナしてPCの中に放り込んでしまうのが吉。
■机の上になにもおいてはいけない
机の上には、レターボックスとPC、デスクライト、ペン立て、デスクトップ付箋以外のものはありません。どうするかというと、
・スキャナで取り込んで捨てる
・引き出しに入れる
の二択。
この作業は、1日の中で、昼の休憩直前、または午後イチと夜帰る前の2回だけやります。
時間的には10分もかかりません。
他の時間でも、気になる時はあるので、気になったら「やる」ようにしています。気になってしまうと、いつまでも「気がかかり」になってしまうので。ただし、絶対にやるのは上記の2つの時間。
すくなくとも毎日必ずやることにしておかないと、資料やメモがたまって、片付けるのがだんだん面倒になります。それよりも綺麗になっていることを常に維持するという意識でいきましょう。
ニューヨークで地下鉄を綺麗にしたら犯罪が減ったのと同じ心理現象ですよ、きっと。
ただし、引き出しも無限ではないので、連休前に古いものは捨てるようにしています。
■参考図書 『エンジニアのための時間管理術』
本書はシステム管理者、ネットワーク管理者を中心にしたエンジニアのための実践的な時間管理術を紹介する書籍。著者が考案した「サイクルシステム」と呼ばれる方法を使って、作業リスト、スケジュール、さらに仕事とプライベート双方の長期的な目標を管理する方法を解説する。
長期的に行うプロジェクトとすぐに行う必要がある割り込み作業の優先順位を整理し、ストレスの少ない、充実した一日を送ることを可能にすることでしょう。
上司とのコミュニケーション、文書化の進め方、作業の自動化などシステム管理者が必要としているノウハウを紹介していることも特徴です。
OSのパッチ適用に技術調査、SOX法対応と、日々仕事に追われるITエンジニア。
その限られた時間を有効活用するためのテクニックを解説する。手帳や PDA でスケジュールを管理する方法やタスクリストの書き方など、ビジネス全般に共通するトピックが多いものの、ITエンジニアの視点から、システムの開発・運用管理業務に即したノウハウも盛り込んでいる。面倒な管理作業をスクリプトで自動化する方法などを、サンプル・コード付きで紹介している。
本書はオライリー・ジャパンの紹介ページで、第5章、第13章が無償公開されています。
読んでみてください。
◆アマゾンで見る◆ | ◆楽天で見る◆ | ◆DMMで見る◆ |
エンジニアのための時間管理術 著者 :Thomas A. Limoncelli | エンジニアのための時間管理術 検索 :最安値検索 | エンジニアのための時間管理術 検索 :商品検索する |
●関連 Web
エンジニアのための時間管理術:オライリー・ジャパン
エンジニアのための時間管理術―GoogleBooks
エンジニアのための時間管理術、自動化に関するまとめ
スケジュールを「炎上」させないための時間管理術 - ITmedia
●本書を引用した記事
打ち合わせ時間を決めるための打ち合わせ
大切な物を置かないとなくさない
集中力を高める環境の作り方3:アプリを閉じる
集中力を高める環境の作り方2:机の上にはなにもおいてはいけない
集中力を高める環境の作り方1:集中力を保つ方法
メールの自動受信はオフにしておきなさい
マニュアルを作る
まとまらない考えをまとめる方法
効果を見るならひとつづつ変えなさい
マニュアル・ガイドライン・モットー2
マニュアル・ガイドライン・モットー1
エンジニアのための時間管理術
長期休暇でリフレッシュする2:仕事を忘れてリラックスする
長期休暇でリフレッシュする1:長期休暇を自分だけ長くする
●このテーマの関連図書
プロダクティブ・プログラマ-プログラマのための生産性向上術(THEORY/IN/PRACTICE)
プログラマが知るべき97のこと
アプレンティスシップ・パターン―徒弟制度に学ぶ熟練技術者の技と心得(THEORY/IN/PRACTICE)
CleanCoderプロフェッショナルプログラマへの道
カンバン仕事術
SOFTSKILLSソフトウェア開発者の人生マニュアル