2015年07月06日

募集要項に完璧に目を通す


中途採用の面接をしていて、時々「ん?」と思うことがあります。

本日ご紹介する本『書類選考は9割突破する』で、そのことが書いてありました。



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応募書類作成には、相当なエネルギーが必要です。それをムダにしないためにも、ある程度の絞り込みを行ったら、求人広告の記載内容のひとっずつに目を通してください。

さらに重要なのは、求人広告の意味を正確に読み解くこと。

これは自分に合う会社選び、応募書類の作成に欠かせない作業です。

よく見受けられるのは、これまでの勤務先で不満・不足を感じていた内容にばかり関心を向けるケース。
何の不都合もなくしてきた事柄には注意を払わないのです。

言うまでもありませんが、これまでの勤務先では当然であった職場環境や待遇条件は、すべての求人企業で同じように「標準装備」となっているわけではありません。祝日は休みが当たり前、賞与があるのは当たり前、 ……などと思うのは間違いです。

小島美津子(著) 『採用側の本音を知れば転職の書類選考は9割突破する
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人間の意識として、「当たり前」であるものには注意をはらいません。
しかしながら、環境が変われば当たり前ではなくなるのです。

そこに気がついていないと、思わぬ落とし穴にハマることがあります。

本書の事例としてこんなことが書いてありました。

★P20〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

求人広告は、限られたスペースで重要な情報をたくさん伝えています。特有の用語や略語も多く、たった 1 文字が待遇や勤務条件の違いにつながる例が少なくありません。たとえば「通勤交通費全支給」は「交全給」といった省略表現もされ、通勤交通費の全額を会社が負担するという意味です。これに「全」がなく、「通勤交通費支給」「交支給」などとあれば、上限が設けられているか全員一律額が一般的となります。

小島美津子(著) 『採用側の本音を知れば転職の書類選考は9割突破する
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本当にこういうことって盲点なんですよ。

■募集職種・応募条件・職務内容


私は人事部担当ではありませんので、私が書くのは、この2つです。

 募集職種応募条件

このときに、どういう単語を使うのかは非常に気を使います。

ちなみに本書によると

★P23〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●募集職種
見慣れない職種名を憶測で判断するのは危険。たとえば「○○プランナー」「○○ 力ウンセラー」とあっても、企画職や指導・相談職とは限らず、販売職や営業職であることも多い。

●応募条件
この条件を満たす人の応募を受けつける―という意味。学歴、実務経験の有無や年数、所持資格、スキルの概要などが記される。条件に合わなくても応募したい場合は、力バーできる要素を伝えて問い合わせてみるのも基本(24べージ参照)。

小島美津子(著) 『採用側の本音を知れば転職の書類選考は9割突破する
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職種は、正直、「あまり野暮ったい名前をつけて、能力のある人が応募してくれなかったら…」とかいう危惧がありますので、わりと一般的でちょっとかっこよさげな名前を最初は付けます。しかし、大抵人事部からチェックが入って、「具体的にはどういう業務ですか?」「それなら○○○に変更しないと…」とかいろいろ指摘を受けて決定します。

そして、もっと重要なのが「応募条件」。

これで、「絶対このレベルはほしい」という最低条件を決めます。

冒頭の違和感は、ここを明らかに読んでない(つまりは、応募条件に満たないと思われる)人が応募して来た時。

別の記事でも書きましたが、どういうスキルを持っていて欲しいかの最低レベルがここに書いてあります。ここで使っている単語は、社内の有るレベルの人達のチェックを受けた上で書いてあります。一語一語確認して。

その他のところも、当然ながら人事部がきっちりチェックして、過不足がないように書かれています。
こういうところに注意を払っていない時点で、「合格は怪しい」と思ったほうがいいかもしれません。



■参考図書 『採用側の本音を知れば転職の書類選考は9割突破する

すべての面接質問は、選考上の意図があって聞かれています。

「そんなこと聞いてどうするの?」と思う質問や、
一見すると雑談の延長のような質問にも、実は応募者のことを
確認するための深い意味がこめられているのです。

ですから、質問への応答では、面接担当者が自分の
何を気にしているのか、何を確認しようとしているのかという
意図とねらいを察することが重要になります。

そこがわかると、採用されるための「正しい答え」を見つけやすいからです。
本書では、転職面接における基本情報を一通りカバーしたうえで、
面接で聞かれるさまざまな質問を提示し、その質問で

「採用側が本当に知りたいこと(=本音)」は何かをていねいに

解説しています。

採用側の意図とねらいがわかれば、モデルトークに頼らずに、
効果的な自己PRを行うことが可能。ぜひ、本書を活用して
内定をつかんでください!




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採用側の本音を知れば転職の書類選考は9割突破する
著者 :小島美津子

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●本書を引用した記事
 転職応募書類の書き方のヒント:減点対象に気をつける1
 転職応募書類の書き方のヒント:減点対象に気をつける2
 中途採用書類:目立つ応募者になる
 読みづらい自己申告書は読まれない
 昇進面接:申告書の書式を変更してはいけない
 中途採用の問い合わせメールの最低限のマナー
 募集要項に完璧に目を通す
 面接応募書類のポイント:真剣さが伝わりますか?
 転職も「選択と集中」
 中途採用:面接書類は応募先が決まる前から書いておく
 採用側の本音を知れば転職の書類選考は9割突破する
 面接官の意図を知れば合格できる
 転職面接の9割は成功する



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posted by 管理人 at 10:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 面接技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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