2020年05月11日

推薦書を作ってみるとその人が見える





仕事の悩みなどで、「役に立たない部下(同僚)」というのが結構あります。
自分も時々感じていることで、「仕事がやたら遅い」「毎度毎度同じミスをする」「覚えが悪い(憶える気がない?)」「グチが多い」などというのがやっぱりいちばん苦しいです。

当然、イチ・サラリーマンの仕事なので、「その人と一緒に仕事をしない」などということは選択できるわけがなく、もしそうしようとしても結構な手間がかかります。

 もう、あんたとは仕事がしたくないんだよ!

なんて、キレようものなら、ますますお互いやりにくくなるだけなので、不満をグッと飲み込んで…。でも「あ〜、ストレス!」。




■推薦書を作る


会社では毎年の部下の昇進・昇格の審査が行われます。

その時に、上司が必ず書かされるのが推薦書。つまり、

 「この部下は、こんなことができて将来有望なので昇進・昇格の推薦をします」

って書くわけです。たとえ、冒頭のように、心のなかで「役に立たないヤツ」と思っていても。

で、結局部下の昇進を推薦することになるわけですが、推薦書には、「役に立たないけどトシも年なのでとりあえず昇級させたいです」とは書けません。その人のいいところを会社の基準にそって、「××級の能力がある」と書かなければいけない

ムリにでも褒められるところと、その褒められるべき能力を発揮した成果を探し出す必要があります。

これを見栄えのいい文章に仕立て上げる必要があるんですね。




■いいところが強調される


つまり、推薦書っていうのは、その人の良いところが強調されて書かれています。

こういうのを何度か繰り返していると、「気に入らない」ではなく、「冷静に相手を見る」ことができるようになります。

つまり、「気に入らない部下」に対しても、「こういういいところがある」といえるようになるんですよ。
その人の会社人としての客観的な評価です。

「いくら教えても同じミスをする」人に対しても、「言われたことを正直にやれる」と言い換えて、褒めることができるようになるんですね。
褒めることができるようになると、その人に対する見方も変わります。

 感情的には気に入らないけど、この人は、こういうところが使えるので、そのように仕事を出そう

というやり方ができるようになります。
そのうちに、自分の感情的な好き嫌いというのは、ほとんど意識しなくても良くなります。

もちろん、休日にその人に会いたいかと聞かれれば、「No」なのですが。

■推薦書を作ってください


もし、あなたの同僚で、「こいつとは絶対に仕事を一緒にしたくないけど、組織的に一緒にやらざるを得ない」という相手がいたら、その人の上司になったつもりで、推薦書を作って見てください。

その人の褒めるべき所が見えてきますよ。

よく結婚式などで、「××大学でサッカー部に所属したスポーツマンで、優秀な成績で卒業され…」ってあるじゃないですか。
幽霊部員兼コンパ係だったとしても。

あのノリですよ。

尊敬する必要はありませんが、その人の仕事における特徴を褒めることで、その人に対してニュートラルな状態を作ることができるようになります。



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