「どうも最近、PCの動きが遅い」
Linux や Mac だとないのかもしれませんが(それほど使い込んでませんので知りません)、Windowsというのは、使っているうちにだんだん遅くなるというのは有名な話。
買った時には、サクサク動いて感動だったのに、使っているうちに慣れてきたせいなのか、PCが遅くなったのかは分からないですが、感動はすっかりなくなり、PCのもっさり感に「ええいっ!とっとと動け!人間様をまたせるとは何事だ!」などと、キーボードにあたっても、実際何の効果もありません。
こういう時に、私が時々やっている対処方法をご紹介。
■タスクマネージャで犯人探しをする
上記の2つの場合、いずれの場合でもタスクマネージャーを使うことになるのですが、見る観点が違います。
HDDのアクセスランプの場合は、プロセスタブを開いて、I/Oの項目をチェックしましょう。
I/Oのリード、ライトを激しくやっている(数値が大きい)アプリがあると思うので、これを一旦終了させてみます。
もし、見つからない、あるいはアプリを終了させても状況が変わらないようなら、Windows自体が全体を遅くしてます。
CPUの使用率が問題なら、CPUの使用率でソートしなおしてみて、使用率が高いアプリをチェックしましょう。
■メモリの使用状況
そのいずれでもない場合、Windows自体が重くなっている可能性があるので、もう一度パフォーマンスタブを開いてみてください。
そこで、物理メモリの項目を見てみましょう。
物理メモリは、PCが搭載しているメモリです。この上のメモリのグラフの値が実際に使用されているメモリです。コミットと書かれている項目が実際に使われているメモリだと思えばいいです。
このページで利用可能なメモリが少なくなっている場合は(大体7割位が限界です)、アプリケーションで大食いしているシステムがあるはず。
同じタブにあるリソースモニタで犯人探しをしましょう。
もともとWindowsのようなOSは実際に搭載している以上のメモリを使用することができます。
これを仮想メモリというのですが、これは使用頻度の低いメモリの情報をハードディスクに一時置きして、アプリケーションから見たメモリの使用可能量を増やす仕組みなので、物理メモリだけで処理しきれない場合には、頻繁にメモリとハードディスクのデータのやり取りが行われます。
その結果、高速なメモリから低速なハードディスクに激しいアクセスがされることになって、PCの処理速度が低下することになります。
■犯人アプリを逮捕する
いろいろ探しまわって、犯人になっているアプリを発見したら、対策を施さないといけません。
最も単純なのは、そのアプリをアンインストールしてしまってもう使わなくすること。
その機能が必要であれば、もっと軽いアプリを探すのが一番です。
ただし、社内標準アプリだったり、PCに自分の好みのアプリを入れるのが禁じられているような環境だとそうも行きません。
この場合は、同時に立ち上げるアプリを減らす、他の常駐ソフトなどを外すというような工夫をして使うしかありません。
■一般的な対策
●新しいPCを買う最も単純な手は、PCを最新で大きなメモリを積んでいる PC に買い変えてしまうか、メモリを増設することです。確実に効果があります。
ただ会社のPCだったりすると、簡単には買い換えられません。
●デフラグをするちょっと思い直して、デフラグをしてみるともしかしたら改善するかもしれません。
ハードディスクはデータを読むときに、連続した位置にデータが書かれていると一番高速に読むことができます。PCは使っているとだんだんこうした部分の配置が悪くなるので、デフラグをやってみると改善する場合があります。
●初期化するPCを買い換えられない時には、PCを買った時の状況に戻すという方法も結構有効です。
今のほとんどのPCはイメージ領域として、Cドライブと同じハードディスクにリカバリーエリアという領域が確保され、そこにPCの出荷時の状態が記録されています。
それを利用して、出荷時の状態に戻してやれば、買った時のうスピードが復元できます。
ただし、作成したファイルやインストールしたアプリも初期化されちゃうので、バックアップをお忘れなく。
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