私は高校生の頃から近眼であまり意識していませんでしたが、目を細めて人を見る表情は相手からするとちょっと怖いようです。
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話をしていて、どことなく威厳を感じさせる人には、近眼の人が多いことをご存じだろうか。
近眼の人は、視力が弱いために、焦点をあわせないと視界がぼやけてしまう。そのため、きゅっと目を細めるようにして相手の顔を見つめざるをえないのだが、そうすることによって、目に何ともいえない凄みが加わるのである。
大物に近眼が多いというのは、目を細めて人を見つめるクセがあるからであろう。
私も、中学くらいから近眼が始まったので、黒板でもポスターでも、遠くにある対象を見つめようとすると、目を細めるクセがある。私としては、別に意識しているわけではないのだが、他の人にとっては、それがとても怖く見えるらしい。レストランで、メニュー表の文字を読んでいるだけなのに、一緒にいる人から、「どうして怒っているの 9 」と聞かれてしまう始末である。
大物の俳優さんにも、映画監督にも、文芸批評家にも、近眼の人には、目に凄みがある人が多い。
たぶん私と同じく、本人は意識などしていないのだろうが、周囲の人はけっこう怯えているのではないかと思われる。
もうおわかりだろう。目に凄みを出したいのなら、単純にきゅっと細めればいいのだ。たったそれだけで、ずいぶん強そうに見えるのである。これを裏づけるデータもちやんとある。
コルゲート大学のキャロリン・キーティング博士が、男女提名ずつに頼んで、顔写真を撮影させてもらった。そして写真に写っている目を、特殊な機械を使って、15% ほど大きく見開いたように見えるものと 15% ほど細めたように見える写真を作成してみたのである。
そして、できあがった写真を約 50 名の人たちに見せて、「この人は、どのような性格でしようか?」と聞いてみたところ、目を細めている写真を見た人たちは、「強気」と評価したのである。逆に、同じ顔写真でも、口を大きく見開いている場合には、「服従的」と評価されやすかったという。
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:中略
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なお、目を細くしようとすると、必然的に、眉にシワが寄るような格好になって、不機嫌そうな表情にも見える。
あなたのそんな顔を見て、相手は、「自分に何か非があるのだろうか・」と心配して弱気になってくれることもある。
つまりは、自滅してくれるのである。もしあなたが近眼なら、メガネとコンタクトをはずして人に会ってみるのはどうだろう。焦点がぼやけるので、自然と目を細めることができるし、それが名状しがたい凄みを感じさせるのに役立つはずだ。それにまた、目を細めていると、案外、強気な気持ちにもなれるものである。
内藤誼人(著) 『他人に軽く扱われない技法』
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特に初対面やあまりよく知らない人とあった時に、これをやると第一印象として、「ちょっとこわい人」というイメージがつくようです。
あまりしょっちゅうやるのもどうかと思いますが、時々はそんな評定をすることで相手がちょっと引いてくれるなら、それはそれで儲けものの場合もあります。
時々思い出して意識的にやるといいかも、ですよ。
■参考図書 『他人に軽く扱われない技法』
内藤誼人(著) 他人に軽く扱われない技法
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著者 :内藤誼人