ちょっと問題。
・クレームが多い
・コストを削減する
・日程が遅れるかもしれない
・組織方針が明確でない
さて、これらを問題、課題、懸念に分けるとしたらわけられますか?
■混同してはいけない
「懸念」は流石に別格ですが、「課題」と「問題」の区別がついていないような発言や文章を見かける時があります。
かくいう私も、この記事で、どっちでもいいようなときには、それぞれの勢いで書いてたりしますが、これらは全く別物です。
今日も辞書の引用から。
問題-コトバンク
課題-コトバンク
懸念-コトバンク
ちょっと手抜きですが、リンク先を参照してください。
イメージとしていうと、「過去に怒ってしまった期待とことなる結果」が問題、それを「将来に向かって解決する目標や方策」を課題といいます。
懸念は「未来に起きるかもしれない問題」で、事実ではありません。
と思うと、最初の質問は大体わかりますよね。
・クレームが多い -問題
・コストを削減する -課題
・日程が遅れるかもしれない -懸念
・組織方針が明確でない -問題
です。
なぜこんなことを意識するようになったかというと、私の上司の影響です。
私の上司は、後ろ向きなことが大嫌いな人で、「〜〜という問題があります」というと、「問題を言うな!課題を言え!」とよく怒られました。ですので、何でもかんでも「課題」と言ってました。ほとんど言葉狩り…。
ところが、「問題」は起きてしまった事実でしかないので、そのままを報告すればいいですが、課題は「未来にどうするか」という未来に向かっていく方向を考えないといけないので、そこに言葉の変換や思考が入ります。これが、現状を改善していくためのパワーに
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●課題と懸念事象を分けて考える
仕事では、預言者でもない限り、問題の起きない完璧か計画を作ることは不可能です。
問題解決をするときに使うといい方法があります。
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まず、問題の中に、すでに発生してしまっている「課題」とまだ現時点で起こるかもしれない「懸念事象」が混在することを意識しましょう。これは対象方法が異なるため分けて管理する必要があります。
課題
これは起きてしまっているため対処方法は1つ。解決に全力を尽くすだけです。分析してそこに集中するのです。
懸念事象
これは未だ起きていないため、事象を分析した上で大きく4 つの方法、「放置する」「逃げる」「転嫁する」「減らす」で対処します。
分析した結果、起きてもそれほど影響がない場合は「放置」します。また、可能であれば「逃げ」ますし、保険をかけたり他の業者に担当してもらったりする「転嫁」も有効な手法です。
そして最も多いケースが、起きた場合の影響や発生可能性を「減らす」努力をすることです。
一番やってはいけないのが「課題」と「懸念事象」を混同し、すべての間題に対して同じように労力をかけて解決しようとすることです。放置していいものを解決する時間があるくらいなら、他のことに使うべきです。
河野英太郎(著) 『たった1%の仕事のコツ』
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どうも、本書の言うところの課題は全て解決しないといけないみたいですが、本書における懸念事象とおなじような対応も可能みたいに思います。
つまり、課題でも、そのプロジェクトなり仕事なりに対する影響度が低いものは、放置する事も可能だと思ってます。
すべての問題(ここでは、上記の「問題」「課題」「懸念」を含みます)に対して、なんとかしようと完璧主義を発揮すれば、回らなくなること必定。
大した影響がなければ、あえて目をつぶるという選択肢があってもいいとは思います。
■放置する選択肢
なにか「良くない事象」が起きたら(起きそうになったら)、どうしても、気がついた以上「なんとかしなくちゃ!」と思ってしまうのは、ある程度やむを得ません。
だからといって、全部に対応していたらキリがありません。
放置したらどうなるだろう
影響を小さくするだけなら簡単に対応できないか
みたいなことを選択肢に入れてみると、本来の業務に割ける時間が増えるのではないかと考えてみるのも一手です。
■参考図書 『たった1%の仕事のコツ』
こんなことがありませんか?
とにかく仕事がたまる/上司によく無視される/命がけでつくった書類を見てもらえない/「言ってることがわからない」と言われる/会議で反対ばかりされる/自分にだけ、メールの返信がこない(遅い)/いつもあら探しされる/いつもあとまわしにされる/いい仕事は全部他人にもっていかれる/やり直しばかりさせられる/まじめにやっているのになぜか報われない……
そんな人は、その「やり方」を見直す必要があるかもしれません。まじめさとパフォーマンスは決して正比例ではありません。悪い意味で「まじめ」すぎると、パフォーマンスは逆に下がるのです。
デキる人とは、このまじめの「力のかけかた」を知っています。
そこにはちょっとしたコツがあります。このコツを知っているか知らないかは、あなたのパフォーマンスをとても大きく左右します。
実は99%の人がしていない、ちょっとした、でも効果絶大な仕事のコツを、本書では紹介していきます。
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書名 :たった1%の仕事のコツ
著者 :河野英太郎
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