タスクリストを眺めて、「さてどれをやろう?」と思った時、どういう基準で選んでますか?
■4つの基準
私は過去に何度もタスクリストにあげておきながら、そのタスクをするのを忘れて、他のタスクばかりやっていたために、失敗した経験があります。
「あります」レベルではないかもしれないくらい。
何度もそういうことがあって、あるとき、「基準がないと強制力にならない」ということに気が付きました(かなり「遅ればせ」ですが)。勢いや感覚、感情でやるタスクを選んでいては、実は効率的にはできないんですね。
そこで、GTDで書かれていた4つの基準モデルを採用することにしました。
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1 状況
2 使える時間
3 注げるエネルギー
4 優先事項
デビッド・アレン(著) 『仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法』
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言い換えると、
●状況
1は、場所的な制約を考えること。今この場で何ができるか?ということです。また、現在トラブルが発生しているようなときに、長期的な情報収集なんて、気持ちが集中しません。今、自分が置かれている「状況」をよく考えなさいということです。
●使える時間
2は、今、どれだけの時間が取れるか?ということですね。3時から大切な会議があるというのに、2時半から3時間もかかるようなタスクに手を付けたら、とても面倒なことになります。
●注げるエネルギー
3については、それをやるだけの体力または、創造力がある状態か?を把握することです。
1日営業で外回りをしてヘトヘトになっているのに、難しい問題に取り組んでも考えなんて浮かびません。単純作業を下葉がいいですよね。
●優先事項
最後の4は、どの行動を取ると最も効果が高いかを考えることです。
何が優先?。もちろん、自分自身の上司や周囲からの評価が上がることです。それ以外は全部枝葉末節。
■論理的に判断するには
ところが本書『仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法』には、それをどうやって評価していいのかが書いてありません。多分、人によってそれぞれ異なるので、自分にあったやり方を考えなさいということなのでしょうが、意外と難しいです。
そこで私は「気持ちは5段階評価」方式を採用しています。
どうせ最終的な評価はカンなので、あまり細かく考えても意味がありません。
きちんとやろうと思うと、状況を除いて5段階で評価して、その合算値が高いもの。これがいまやるべきタスクです。
状況は物理的制約でもあるので、これが低いのに合算値が高いと言ってもやれません。だから、これは前提レベル。あとは、自分の問題なので頑張ればなんとかやれます。
でも、100項目もあるリストをいちいち評価していては、タスクを決めるだけで恐ろしく時間がかかってしまいます。だから、ぱっと見で数個に絞り込んでから、比較ポイントとして4つの基準を数値評価します。
当然、ズボラな私のやることなので、きちんと評価点を書いたりはしません。ざっと見て、暗算レベルで決まるのですけどね。
一応、「論理的に決めたつもり」ということで。
どのみちどれもやらないといけないことなので、気持ちの問題に近いかも。
決めたら、脇目もふらず、それに取り組みましょう。ソッチのほうが重要だったりする。
■参考図書 『仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法』
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書名 :仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法
著者 :デビッド・アレン
●関連図書
『 <<ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則』
『 <<ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編――仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法』
『 <<はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』
●関連 Web
GTD:Getting Things Done - ウィキペディア
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