転職では「応募書類」「エントリーシート」「履歴書」、昇進・昇格では「自己申告書」などと呼ばれると思いますが、「自分の職歴は○○で、こんな実績がある」とかくやつ、ここでは全部ひっくるめて「申告書」と呼びます。
■複数ページに渡る申告書?
今回は、申告書につかう書式について考えてみたいと思います。
大体の申告書というのは、A4で1枚か2枚になってます。ところが、ある本にはこんなことが書いてありました。
★P39〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●伝えるべき情報が一見してわかることが重要
(中略)
合格する応募書類作成のために重要な基本は 2 つ。
第一に、応募先の選考評価の材料となる情報をきちんと提供すること。
また第二に、選抜段階での拾い読みでも、その情報が採用担当者にわかりやすく読みやすく記述されていることです。
どんなに長いキャリアを持っ転職希望者でも、職務経歴書は原則 1 枚にまとめることをおすすめします。
これは、最初の 1 枚で選考材料となる情報全体を見せることが目的。たとえば、自分が携わった多数のプロジェクトや研究成果などを具体的に示したい場合は、 1 枚目にほかの重要事項とともに、その存在と概要のみを記し、 2 枚目以降にリストをつけるなど、見せ方の工夫ができれば枚数は問題ではありません。
小島美津子(著) 『採用側の本音を知れば転職の書類選考は9割突破する』
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履歴書にかぎらず、申告書というのは、「ぱっと見て必要な事項がすぐに分かる」ことが重要です。
理由は簡単で、面接官が事前に申告書を読み込んでくることなんて皆無だからです。
面接の5分前に読めば、結構真面目な面接官です。
■ルールを守っているか
ちょっと気にったのは、この引用の最後「見せ方の工夫ができれば枚数は問題ではありません」という部分。それ以外は全く同意なのですが。
面接のための申告書は、会社によって書式が決まっています。理由は、先に書いた「面接官は事前に申告書を読まない」ということです。だから、フォーマットが決まっていれば、初めての面接官でもなければ、どこに何が書いてあるかは知ってます。その場で見ても必要な情報は瞬時に拾えます。
逆に、オリジナルの書式で出されてしまうと、面接官はポイントを探すのに苦労するわけですね。
もし、私が面接官なら、書式を変更した時点で、アウトです。これは本書『採用面接は9割突破する』にかかれているような、「追加書類」も含みます。「これだけに書け」と言われているのに、それを守らない(守れない)のは「どうよ?」とおもっちゃうわけ。
もちろん、そういう人大歓迎、という会社もあるでしょう。ブレークスルーはそういうところから始まるものも多いですので。
でも、たとえば、その人を財務担当として雇用したとして、
「○○会計基準」では本当の損益はわからないから、今季の決算報告は××みたいに集計してみました。
って報告されても困りますよね。やっていいことと悪いことがありそう。
■WordやExcelでも書式を変えない
1ページだけの申告書も自己アピールを書くところがあります。大体は Word や Exlel で四角で囲ってあって、そこに書くようにするのですが、私が「アウト」だと思うもう一つはここの書式を変えること(大きさを変えるのは上に書いたのと同じで論外)。
たとえば、
・文章をきっちりいれこむために、フォントサイズを変える
・アピールポイントがわかりやすいように、文字色を変える
は原則やらないほうが好印象。フォントサイズも含め、指定された範囲内に入れるのも文章力、ひいては要約力の現れだと考えてたりします。
■参考図書 『採用側の本音を知れば転職の書類選考は9割突破する』
すべての面接質問は、選考上の意図があって聞かれています。
「そんなこと聞いてどうするの?」と思う質問や、
一見すると雑談の延長のような質問にも、実は応募者のことを
確認するための深い意味がこめられているのです。
ですから、質問への応答では、面接担当者が自分の
何を気にしているのか、何を確認しようとしているのかという
意図とねらいを察することが重要になります。
そこがわかると、採用されるための「正しい答え」を見つけやすいからです。
本書では、転職面接における基本情報を一通りカバーしたうえで、
面接で聞かれるさまざまな質問を提示し、その質問で
「採用側が本当に知りたいこと(=本音)」は何かをていねいに
解説しています。
採用側の意図とねらいがわかれば、モデルトークに頼らずに、
効果的な自己PRを行うことが可能。ぜひ、本書を活用して
内定をつかんでください!
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書名 :採用側の本音を知れば転職の書類選考は9割突破する
著者 :小島美津子
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