このブログの一番大きなテーマが、「時間術」というテーマです。
いかにして、会社における自分の評価を高めていくのか、ということについて、「効率的に仕事をする」という方法は不可避なネタです。もちろん、それ以外にもいろいろありますが。
時間術に限らないですが、何かを改善するためには、
・条件を記録しておく
・その条件で実行した時の経過を記録する
・条件を変えて同じことをしてみる
という試行錯誤が欠かせません。
こういう情報がそこら中にある世界なので時間術に詳しい人は会社でも多くいます。でも、そういう人たちの中で、仕事が効率的にできる人というのは多くありません(私の見たところ、なので正しくないかもしれませんが)。
私が「それじゃあできないだろ」と思うポイントは、「記録していない」こと。
年末調整の資料作成が1時間でできた
と言っている人に、「去年は?」と聞くと、「1時間位だったかな」。
なんだ、早くなってないじゃん。
そりゃそうです。1年前にやったことにどれだけかかったかなんて覚えてる訳ありません。
ましてや、「どうやり方を変えたのか」なんてのも、あまりにも前で、記憶が無いんですよ。だから、結果も「くらいだったかな」になっちゃう。
×××のやり方をしたら○○の結果になった
という物があって、「×××のやり方をちょっと変えたら○○が△△になった」という条件と結果があって初めて「再現性のあるやり方」になるわけで、そのプロセスや条件がわからなければ再現のしようがないですよね。
○○と▲▲を混ぜて呑んだら美味しかった
といっても、その混ぜる割合がわからなければ、もう一度味わうことはできません。
だから、レシピには、「○○と▲▲を1:3で混ぜなさい」みたいに書いてあるわけですね。「手近にある調味料を適量、入れなさい」とは書いてないですね。
★P90〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
わたしは「知識をチカラに!」という、ビジネス書を紹介するメルマガを発行しています。
開始当初は、一号を発行するまでに、三時間ほどかかっていましたが、最近では、一時間ほどで発行できています。
これは、もっと短時間で発行できないかと考えて、改善してきた結果です。
その具体的な方法については第四章で述べますが、おおまかにいうと、毎号だいたいの執筆時間を記録し、少しでも早くなるように試行錯誤を繰り返してきたことで、現在のスピードが実現したわけです。
もちろん、記録することはそれ自体が目的ではありません。時間を記録したあとで、どのような工夫をすれば、もっと短時間でできるかと、工夫や方法を考えることが大切です。そこは間違わないようにしなくてはいけませんが、一方で、その工夫がどう成果につながっているのか、絶えず確認できなくてはいけません。時間を計ることの意義は、そこにあります。
そして、以前は短時間ではできなかったことができるようになったとしたら、個人としての成長を感じることもあります。
こばやしただあき(著) 『仕事のムダを削る技術』
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「測定と工夫」これが、結果に繋がるわけですね。
私は、最初に書いたように、これに「記録」も加えておきたいですが。
■ロギングツール
PCで作業している人なら、記録はすごく簡単で、記録している事自体を忘れることも可能です。「ロギングツール」「ロガー」というキーワードで検索してみると、いっぱい見つかります。
私は、ManicTimeというソフトを愛用してます。
■参考図書 『仕事のムダを削る技術』
仕組みをつくり、絶えずそれを改善し続けること。仕事のスピードを高めるコツは、とてもシンプルだ。
とはいえ、その当たり前のことができないのも事実。
本書では、ビジネス系人気メルマガの発行人が、仕事にまつわるさまざまなムダを削る極意を6つの観点から具体的に紹介している。
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