前回、『すごい!メモ術 「ビジネス力」をアップさせる達人たちの手の内を盗め!』の”「中島流」5分間考える段取り術”についてご紹介しましたが、いきなりこれをやろうとすると、ハードルが高すぎた私が、できるようになるまでにやったトレーニング方法についてご紹介します。
■ステップ・バイ・ステップで
最初はできないので、徐々に難易度を上げていくほうがくじけなくてすみます。
私は、以下の様なステップでやりました。
●ステップ1:やったことをメモする
まず、突撃してみて、そこでキーになったやり方をメモしていきます。肩慣らしです。
たとえば、「出張報告書の作成」をネタに取ると、
社内Webから「出張報告書フォーマット」をダウンロードする
出張計画表を開いて、出張の行動日時を転記する
とっておいた領収書を台紙に貼り付ける
領収書の金額を転記する
出張時の打ち合わせ議事録を印刷して添付する
宿題事項を転記する
実際の移動時間、執務時間などを思い出しながら書き込む
ハンコを押して上司に提出
こんな感じ。とりあえず、これでOK。
●ステップ2
いつもやっているルーチンワークの手順を書き出してみます。
たとえば、朝の仕事開始までの作業。
PCの電源を入れる
PCが起動するまでにコーヒーを用意
コーヒーを飲みながら、メーラーを立ち上げる
スケジューラーで今日の打ち合わせ予定をチェックする
スケジューラーでタスクリストをチェックし、優先順位をチェックする
今日やることを決める
昨日から今朝までに溜まっていたメールをやっつける
みたいなことを毎日繰り返してますよね。これをいくつも繰り返しやっていることを書き出してみます。
●ステップ3
ステップ1、ステップ2で作ったメモを眺めてみる。
他にやり方がないかをブレストしてみてください。
「出張報告書」の事例で言えば、「領収書を探すのに時間がかかったよな〜」とかに気がついたら、最初から領収書がまとまっていたら…、とか、「領収書を書き写すのが面倒だよな」とかの課題でもいいです。課題を発見したら、その対策が他のやり方になります。
それを書き出してみてください。
大事なのは「書く」こと。頭のなかにあるものは「イメージ」で、書かないと言語になりません。言語化できないと、メモは書けるようにはなりません。
●ステップ4
ここまで来ると、ルーチンワークならある程度、事前にメモが書けるようになってます。
試しに、今まで書いてないルーチンワークについて、事前に書き出してみてください。割と簡単にできたでしょ。
実際に書き出してみると、それを眺めてみると、もうちょっとよさ気なやり方にも気が付きます。ここで気がついたやり方が幾つかこの「サラヒン〜サラリーマンの仕事のヒント」のネタになってます。たとえば、「朝の仕事開始までの作業」の「優先順位〜」というのは、
Excelに優先順位ポイントをまとめて、ソートすると、考える必要が無い
タスクリストを整理する
みたいなコツになってるわけです。
あるいは、「メールをやっつける」のをもっと前に持ってくると、「今日やるタスクを決めてから、メールを見たら緊急案件があって…」みたいなことがなくなったっりしますよね。順番を変えてみるとか。
で、実際にそれを、その計画書(というには大げさですが)にそってやってみるわけです。
以上、ここまで、私の場合は大体2か月くらい、毎週1〜3枚、メモを書いてました。
かなり、試行錯誤しながらでしたが、まとめるとこんなステップになってました。
ちょっと長くなったので、続きは次回。
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