前回、『すごい!メモ術 「ビジネス力」をアップさせる達人たちの手の内を盗め!』の”「中島流」5分間考える段取り術”ができるようになるためのトレーニングステップをご紹介しました。
・ステップ1:過去にやったことをメモにする
・ステップ2:ルーチンワークをメモにする
・ステップ3:メモを振り返って、変形バージョンを検討する
・ステップ4:ルーチンワークで事前メモを作ってみる
ここまで、私の場合は大体2か月くらい、毎週1〜3枚、メモを書いてました。
かなり、試行錯誤しながらでしたが、まとめるとこんなステップになってました。
■TIMTOWTDIメモ
いよいよ、TIMTOWTDIの出番です。前回までは、単にやったことを書いているだけでした。TIMTOWTDIになってません。
●ステップ5
過去に書いたメモをランダムに取り出して、別のやり方を考えます。10個以上!
たとえば、前回の「出張報告書」の事例なら、
・順番を入れ替える
・同じような作業をいっぺんにできるようにする
・自動化する
・面倒くさくする
・簡単・単純にする
・手抜きをする
・ノーミスになるような仕組みを入れる
などのパターンで、たくさん作ります。ここに上げたやり方をしただけで、もう6つはできてますよね。その組み合わせを考えれば、やり方はいくらでもあるというわけ。
とにかく、現実を肯定せず、非現実的なことまで含めて、変形するトレーニングだとおもってやってみてください。
この作業は、「考える」トレーニングなので、ステップ4のようにひとつについてゆっくり考えるのではなく、ひたすら素早くを目指して頑張りましょう。時間は1パターン1分以内を目指して。もちろん、書く時間も含めてですよ。
たくさん出せるようになるまで、ひたすらトレーニングしてみてください。このメモのオリジナルは"「中島流」5分間考える段取り術"と書いてあったのですが、わたしはとにかくいろんなやり方を考える=TIMTOWTDIというところから、これを
TIMTOWTDIメモ
と呼んでます。
※ようやく、記事のタイトルにたどり着いた…
●ステップ6
次は、過去データはちょっと離れて、予測してみましょう。
多分、ここまでやってこれたなら、これからやろうと思っている項目を分解して書き出すくらい、簡単にできるようになってます。
何かを始める前に、5分間だけ、どういうステップでやるかを書いてください。今思っているやり方だけでいいです。
で、実際にそれをやってみて、そのステップ通りにやれたか、何か準備不足なものなかったかを、そのメモの横に書きだしてください。
ここでも、書くことが大事です。思うだけでは次ができるようになりません。
ここで、私がハマったのは、省略語やくちゃくちゃの字で書いてしまって、5分後にはもう何が書いてあったかわからなくなっちゃってたことが何度もありました(1度で反省しろ→自分)。ちゃんと丁寧に書きましょう。
過去記事段取りがよくなる段取りシートでも、このメモは活用できます。
この TIMTOWTDI メモでは、作業のステップしか予測しませんが、その他に資材・情報などを独立して予測・記録するツールですので、合わせてお読みください。
●ステップ7
…って、もうステップはありません。
やるべきことリスト書いてしまえば、ステップ5をこなしてれば、いくらでも変形案は出てきます。
その結果、こういうやり方をするとやりやすい、早くできるなどの情報が頭のなかにインプットされます。
本書『すごい!メモ術 「ビジネス力」をアップさせる達人たちの手の内を盗め!』の通り、どのやり方がいいのかを評価して、実際にやってみましょう。
できたら、うまく行ったやり方を日誌などに、あとで検索できるようにタグを付けて「手順と結果」を残しておくのが、具体的な改善活動につながったりします。まあ、ここではそのやり方は本題ではないので省略。
■考える力
最後に、本書『すごい!メモ術 「ビジネス力」をアップさせる達人たちの手の内を盗め!』でこのやり方の解説として書いてあった、このやり方(「中島流」5分間考える段取り術)のいいところを転記しておきます。
ご参考にどうぞ。
★P16〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
仕事ができる人は、スピードが早い。行動力は抜群。人を巻き込む力もある。決断力にも秀でている。だが、これらを可能にするのは何より、「考える力」を持っているからにほかならない。
「考える力」とは「あらかじめ設計図を描く能力」のことである。
さて、どうするか?
大げさに考えなくていい。ちよっとしたアイデアをメモるだけでいい。
大切なことは、毎日、行なって習慣化することである。
昨日やった仕事を今日も明日も何の創意工夫もせず、いきなり仕事を始めてしまうのは、設計図なしにいきなりトンカチとノコギリを使って家を建てるようなもの。これではせいぜい犬小屋くらいしかできないだろう。高層ビルなど、とてもムリだ。
仕事というのは慣れれば慣れるほど、昨日の繰り返しになりがちだ。それではいつまで経っても進歩も成長もできない。
進歩と成長ー進化するには、袋小路をブレイクスルーする策を「考えに考え抜く」しかない。
ルーティンワークですら、日々作業の改善が求められる時代である。ダイナミックな仕事をしたいなら、脳みそに設剖図を描く習慣をつけておこう。
「仕事」を前にすると条件反射で脳みそが段取りを考える。そんな仕事モードを習慣化しているビジネスマンが一流の仕事をするのである。
(著) 『すごい!メモ術 「ビジネス力」をアップさせる達人たちの手の内を盗め!』
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