何かの課題を与えられた時、最近の私の場合は、とりあえずネットと書籍で情報を集めます。次に底に書いてあったキーワードで社内情報を整理するようにしています。というのは、ある程度の職位になってしまえば、上司の機能として利用できなくなるものがあるからです。
その機能とは…
■上司のサーチエンジン機能
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●サーチエンジン機能
「自力でやれば必ずできるはず」という姿勢は悪くありませんが、会社という組織では、誰にも相談せずに一人の力でやりきることが目的ではありません。
周りの協力を仰ぎながら、成果を上げるということが目指すべきゴールなのです。
そもそも知らないことやよくわからないことをウンウンとうなってみたところで、何か思いつくというものではありません。
わからないものはわからないと認めて、素直にわかる人に聞けば、一瞬で解決してしまうことは案外多いものです。
あなたの担当業務のこと、あなたの所属する部署のこと、あなたを取り巻く仕事環境のこと……などを、最もよくわかっている人は誰ですか?
そう、言うまでもなくあなたの上司です。
上司は、不明点や疑間点など、尋ねさえすれば、さっと答えが出てくる便利な知恵袋的存在です。このサーチエンジン機能(不明点や疑問点などを尋ねれば、さっと答えが出てくる便利な知恵袋)をうまく活用すれば、ムダに悩む時間がなくなります。「わからないことは、お客様に聞け」ならぬ、「わからないことは、(よくわかっている)上司に聞け」ということなのです。
田中和彦(著) 『できる人はやっている 上司を使い倒す50の極意』
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本書『できる人はやっている 上司を使い倒す50の極意』では、上司のサーチエンジン機能と表現していますが、要するに上司はその部署や会社での部下よりも長く深い経験によって体得している知識が多いということです。もちろん、当てはまらない場合もありますが。
たとえば、入社5年目の部下と20年選手の上司では、「学校で教えられるような知識」については、部下のほうが多いかもしれませんが、社内の人間関係の機微や、社内で過去にやってきたチャレンジや失敗などの知見については、全く比べ物にならないでしょう。
逆に、20年選手と30年選手だと、差は小さくなり、逆転することもあるわけです。
だから一般職の間は、たとえその上司が無能に見えたとしても、経験の差ははっきりあると考えて、「上司に教えてもらう」という事を意識した方がいいです。
■聞き方に注意
ただし、「さっき言われた仕事、答えを教えて下さい」と言われて、「はい、そうですか」と答えてくれる上司も多くはないと思います。
つまり、「○○がわからない」と具体的に聞くことです。仕事を分解して、「ここはわかる」「ここは知らない」のように分け、知らないところをについて、具体的に聞くことです。
もしかしたら、上司はその仕事の正解を知っているかもしれません。しかし、上司が「こうだ」と判断していることと同じであるのであれば、上司がやったほうが早いでしょう。任されたの部下が自分で判断し、自分で正解を見つける手助け以外は「そこは自分で考えさせてください」と拒否しましょう。
結局、自分で考えて、自分で経験してみて初めて自分の身につきます。それが、次に自分が上司になった時に強みになります。
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書名 :できる人はやっている 上司を使い倒す50の極意
著者 :田中和彦