会議では、座ったまま・パソコンの画面の見ながら話をしますか?
立って発言したり、あちこちを見ながら発言したりしますか?
実はこれによって会議における影響力が変わってきます。
■オーバーアクションは相手より優位に立つ方法
★P89〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
テニスの選手は、試合の流れを自分のほうに持っていくために、得点をとるたびにオーバーなガッツポーズをする。バレーの選手は、ポイントをとるたびに、お互いにハイタッチしたり、陣地内をくるくると走りまわったりする。
なぜ、あんなに派手なことをしているのかといえば、自分を奮い立たせるため、あるいは自分を強く見せるため、あるいは敵を委縮させるためである。オーバーな動きのあるアクションで、強い自分を演出しているのである。
動物の世界では、ライバルを追っ払うために、オーバーなアクションを利用する歯をむき出しにして気勢をあげたり、手足や羽などを大きく動かして、ライバルを牽制するのである。スポーツ選手がやっていることは、基本的には、
それらの行動と同じだ。心理的に委縮しそうなときには、オーバーなアクションを心がけるとよい。
内藤誼人(著) 『他人に軽く扱われない技法』
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立ち上がって話したり、身振り手振りで話をすると、心理的に自分を奮いたたせる効果があるそうです。
それだけでなく、動きの小さい人は心理的に圧迫できる(というと言い過ぎですが)効果があります。
たとえば、役員の前で何かの失敗を報告している時を思い出してください(他の人が)。最初は静かに聞いていた役員がだんだん怒りだすと、それに逆比例して説明者は身を固くして身動ぎしなくなります。役員の方が最初は肘をついて顎を載せていたのに、手を広げたり指さしたりしてアクションが大きくなります。
役員―社員という関係でなくとも、何かを強く発言している人は体がよく動くのに対して、いい負けそうな人はだんだん体がこわばっていくのが観察できます。
つまり、本書にあるように、アクションが大きくなると気持ちが大きくなる、気持ちが大きくなるとますますアクションが大きくなるという相乗効果ですね。
これを利用すると、相手より優位に話ができるようになります。
■立ち上がって話しなさい
座っていると動かせるのは胸から上だけです。
しかし立っていると自由度が高くなるので、歩きまわったり向きを変えたりできるようになります。これがアクションを大きくできるポイントなんですよ。
座ったままだと、相手から見えるアクションは表情と声、腕くらいですが、立ち上がっていれば全身を使って話ができるようになります。
だから、何か決定的な場面では、立ち上がって話をするのが、影響力を行使するコツ。
ただし、ただたって話すだけだと違和感があるので、つかつかとホワイトボードに歩み寄って、そこに大きな図を書きながら説明すると、アクションで説得をしようとしているという印象を持たれなくてすみます。
図もなるべく大きく書くのがいいです。そうすると自然と体の動きも大きくなりますし、ホワイトボードのほうを向いたりみんなのほうを向いたりする動作も大きくできます。
★P90〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
講演やセミナーをするとき、演台に立ったままで、ほとんど身休を動かさずに話をすると、よほど内容の濃い話をしないと、参加者はあきれてそっぽを向いてしまう。
しかし、壇上を右へ左へいったりきたリし、しかも大げさな身ぶリを加えて話をすれば、参加者は演者の顔に注目し、熱心に話を間いてくれるのだ。
人間は、大きな動きに目を引きつけられるからである。
数人と話をするときにも、手を動かしたり、上半身をゆすったりといった、オーバーなアクションをとるようにしよう。身体を動かしていれば、人と会うときの緊張もほぐれるし、何より自分の気持ちが強気な方向にむかってゆくことがわかるだろう。
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チームでの交渉やチーム・プロジェクトを遂行するときには、円陣を組むのもいいだろう。
野球選手が試合前に円陣を組んで、「エイエイオーー」と大声を出しているが、あれをやるのである。
やはり更気が湧いてくるはずだ。オーバーなアクションが恥ずかしいなどと言っているようでは、すでに心理的に委縮しているのだと思って間違いはない。大声を出してガッツポーズし、相手に飲まれないようにしよう。
内藤誼人(著) 『他人に軽く扱われない技法』
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さすがに円陣を組むまでは、ちょっとハズいですが…。自分を奮いたたせる効果というのはありそうです。
■参考図書 『他人に軽く扱われない技法』
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