■そうだ、本屋さん、行こう!
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僕は「発想」とは、野球のバッティングのようなものだと思っています。
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ある情報が自分の方に飛んできたとき、そのレスポンスとしてアイデアや意見が生まれるということです。
奥野宣之(著) 『仕事の成果が激変する 知的生産ワークアウト―あなたが逆転するための73のメニュー』
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私は、なにか難しい問題にぶつかった時には、机に向かってウンウン唸るようなことをせずに(もちろん、ある一定期間は唸ってますが、ふと我に返って)、散歩に出るなど他のことをするようにしています。
さすがに勤務中に散歩に行くわけにもいかないので、「ここまで考えたけどもうダメ」というところまでノートにぐちゃぐちゃと書きなぐりをしておいて、定時になったら速攻退社。行き先は本屋さんです。
本当は図書館に行きたいところなのですが、だいたい図書館は閉まるのが早いので、遅くまでやっている本屋さんが便利です。
■部門業績を上げる方法が本屋さんにはある
たとえば、「部門の業績が悪くなっている、ここらで一発逆転をしないとちょっとまずいことになる。でもどうやって…?」みたいな話とか、「部下Aと部下Bがこのところやたら折り合いが悪い。なにかあるたびに衝突している」とか。
実はその解決方法が、本屋さんにおいてある本に書いてあることが多いんです。
当然、私の悩みは私オリジナルであって、だれかが解決してくれるもの、あるいは誰かが過去に解決したものである保証はありません(完全に適応できるのは皆無でしょう)。しかし、そこにウンウン悩んでいる状態というのは、自分にとってアンテナが電波を探してぐるぐる回っている状態なんですよ。こういう時に、「健康にいいサプリメント」みたいな背表紙をみて、「会社におけるサプリメントっていうのは○○のことだよな」→「そうか、△△はまだ鉄かづだった」とか、「間に八方美人の部下Cを突っ込んでやれば…」とかいうヒントが発見されることが多いという意味です。
だから、本の内容はべつとして、その本に書いてあることや、背表紙、帯(本に巻いてあるその本を推薦した紙)などを見ながら、元の悩みが解決できるようなヒントを探すわけです。
■共通点を探せ
ただ、私の場合、本を手に取るとその瞬間から、その本のことでアタマがいっぱいになってしまうので、なるべく「もともとここへ来た理由」に立ち返る方法が必要でした。これをやらないと、目的を見失ってしまって…
何をするかというと、
謎かけゲーム
です。例えば、上の例で言うと
「業績アップ」とかけて「サプリメント」と解く、そのココロは○○!
みたいなこと。つまりは似たもの探し。これを必死に考えることにしてます。やりやすいものだけだと発想が広がらないので、目をつぶって手にとった本の表紙に書いてあるもので必ずひとつはやるようにしてます。
■巡回の順番
本屋さんに行った時には、まずその問題に関係ありそうなところから見に行きます。
これは、謎かけをするのに、共通点が多いのでやりやすいから。
そこから順番に本棚を回ります。あとは手近なところからなんでも。
私が一番良く引っかかるのは漫画本のコーナー。そのまま「大人買い」になることもしばしば…。
■絶対にメモしなさい
忘れてはいけないのは、メモ帳。
そこで思いついたり発見したキーワードは必ずメモしておくこと。
その時には、どういう意味があるかわからなくても、そのメモ帳をあとで、書きかけのノートに書き写していくなかで、いろんな情報や思考が再び巡ってきます。
まあ、溺れる者は藁をも掴むですがね。
意外と面白い発想が出てきますよ。
おかげで、私はいろんな方からいろんな相談を持ちかけられて、「アイディア製造機」みたいに呼んでいただけることもちょくちょく。
そうすると、社内の事情にそれなりに詳しくなったりして、一石二鳥。
■参考図書 『仕事の成果が激変する 知的生産ワークアウト―あなたが逆転するための73のメニュー』
著者の奥野さんは、サラリーマン時代に書いたデビュー作『情報は1冊のノートにまとめなさい』が32万部のベストセラーになり、文筆家として独立。今でこそ多忙な日々を送っていますが、20代半ばの頃は、「仕事がつまらない」「もっと大きな仕事がしたい」と、毎日のようにヤケ酒を飲んでいたとか。そんな奥野さんが、大きく変われた理由は何か? それが今回紹介する知的生産力を磨くための73のワークアウトです。「これは使えるかも」「ちょっとアレンジしてやってみよう」など、どれでもいいので、とにかく、ピンと来たものは試しにやってみてください。ただし、効果の出方には個人差があるので、しばらくは続けてやってみてください。地道に継続すれば、きっと成果が変わるはずです。
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書名 :仕事の成果が激変する 知的生産ワークアウト―あなたが逆転するための73のメニュー
著者 :奥野宣之
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