「マックスIIの原則」なるものをご存知でしょうか?
これは以下の本に書いてありました。
★P27〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
この考え方は我社では 「マックスIIの原則」と呼ばれ、知的作業生産性向上セオリーの一つなのです。
「マックスIIの原則」とは、人間が知的作業に集中力を発揮して取り組める最大時間は二時間だから、二時間ごとに解放感と達成感が得られるような仕事の仕方を設計することが大切であるというものです。
もちろん二時間以上は、絶対駄目か?と言えばそんなことはありません。仕事の内容にもよりますし、知的作業者の資質にもよります。しかし、私達の経験では、一般の人達のの集中力継続最大時間は、大体二時間程度です。これは、講演を聴く場合でも、会議に参加する場合でもあまり変わりがありません。
二時間以内なら、相当ストレスのかかる仕事でも無理なく集中力を持続することができます。そして疲労が後に残らないのです。従って、すべての知的作業は、二時間以上継続して行わせないように仕事の設計をすることが、生産性を高めるためには重要なのです。
この観点からしますと、通常の会社の勤務時間である朝九時から正午までという時間の区切り方にはやや問題があることが判ってきます。
社員の仕事の能率を高めるためには、多少のエ夫をする必要があるのですが、この点については後段でお話をすることにしたいと思います。
ここでは、人間がリズムに乗って集中力を発揮すれば、驚くべき生産性の向上が実現することを理解いただきたいと思います。
小林忠嗣(著) 『知的生産性向上システムDIPS(ディップス)』
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そう言われてみると、いろいろなものが大体2時間を限度に、ハーフタイム(トイレ休憩など)が作られてますね。
私がまだ学生の頃は 90 分という単位がひとつの授業時間で、だいたいこれをベースに集中と開放を繰り返すというが普通でしたが。
「マックス」なので、どんなに頑張っても2時間で休憩を取りましょうね。ということのようです。
一方、別の本によると
★P56〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●集中力のない人ほど15 分を活用できるはず
もう少しだけ自分のことを書きますと、じつはわたしはきわめて集中力のない人問です。子どものころから落ち着きがなくて、ジッとしていられない性格だったのです。受験勉強のときでも、長い時問机に向かって暗記するのが苦手でした。5 分もすれば立ち上がってウロウロするありさまでした。でも、それで暗記はできていたのです。
短い時問しか集中力を保てなくても、その短い時間を断続的につないでいけばいいのです。
かりに如分の勉強計画を立て、必死になって机に向かっても、その苦痛を我慢し続けるだけなら効率は上がりません。傍目には集中しているように見えても、同じ考えが堂々めぐりしたり、機械的にテキストを書き写していたりするだけなら勉強が進んでいることにはならないのです。それぐらいならむしろ、5 分でウロウロ、また5 分でウロウロでもいいから、集中できる時間を積み重ねることです。
断続的であっても、60 分、90 分と一つのテーマを実行できるならそれでいいのです。
そのとき、15 分というのは、「それぐらいの時問なら続けられるかな」と思う最長時問になります。
一般的な感覚としてはスキマ時間に過ぎず、何かまとまった作業や勉強をするにはあまりに短い時間ですが、集中力のない人にとってはけっこう、手応えのある時問なのです。
「15 分なら集中できる!」という気持ちになれば、ふだんの仕事や勉強に対する向き合い方も変わってきます。たとえばレポートを書くような仕事が苦手な人は、そのために 90 分も机に向かうと考えただけでイヤ気がさすでしょう。そういう場合でも、「15 分ならできる」と割り切ればいいのです。
その15 分でレポートの書き出し部分を仕上げることができたら、あとはウロウロしてもいいのです。
気を取り直してまた15 分レポートに向かう。この繰り返しで90 分を乗り切れば、なんとかかたちが整います。
もちろん、たびたび集中が途切れたぶんだけ実働時問は少ないのですが、90 分を通して机に向かっても実際に集中できる時問はその半分だと考えれば同じことです。実際、わたしは原稿を書く仕事でも数分もすると企ち上がってしまいます。
それでも1 時間で四、五枚は書いていますから、1日にすれば3〜40枚の原稿を書いていることになります。
長い時間集中できないというのは少しも不利なことではなくて、短い時問の集中を積み重ねること、それを白分のリズムにしてしまえばいいのです。
和田秀樹(著) 『15分活用法』
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ということで、15分だそうです。
また、別記事で書きました
Pomodoroテクニック
だと 25 分ですね。人により15分だったり30分だったり、2時間だったりするみたいですね。
■個人個人の体調、傾向に合わせて
こういうのは、誰かが決めるものではなく、個人個人で違っていていいものだと考えてます。
私の場合、常に一定ではなく、朝は2時間位平気で集中してますが、午後からになると30分毎に散漫になります。また、月曜日は集中している時間が短くて、水曜日・木曜日あたりのほうが集中時間が長い傾向にあるみたいです。
今回の記事で言いたかったのは、意図的に集中することと、集中時間が短くても長くても、状況や体調に合わせて作業をするということです。
ただし、集中することを意識しないと、すぐに散漫になります(私だけかも)。「今は脇目もふらずにやる」と決めてやらないと、私の場合、すぐに別のことを始めちゃうので。
■休憩は長く取らない
もう一つ、最近わかってきたコツは、休憩時間を長くし過ぎないということです。
どんなに長くても10分。これ以上休憩すると、だれてしまって次に何かに取り掛かる気がしません。
これまたほんの受け売りですが、昼寝をしたほうが脳には言いそうですが、1時間とか寝てしまうと、脳はもう働かなくなるそうです。30分位。ちょっとウトウトする程度が脳の休憩には良いそうです。
緊張と弛緩、これをうまく使いこなすと集中力が持続できますよ。
■参考図書 『15分活用法』
和田秀樹(著)『すぐ結果が出る「15分」活用法』
すきま時間をうまく使う勉強術・仕事術。時間を増やしたいあなたへ。
1日の仕事時間を15分という時間に区切って、これを1単位として仕事をする。15分というのは小学校で45分授業の3分の1。この時間に集中して仕事をすることで、あなたの時間効率は格段によくなる。だらだらとWebサーフィンをしている時間が30分、1時間ある。15分で区切りなさい。そしてその時間を使って、効率的な仕事をしよう。
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■参考図書 『知的生産性向上システムDIPS(ディップス)』
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書名 :知的生産性向上システムDIPS(ディップス)
著者 :小林忠嗣
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