私は「やってみる」というキーワードを大事にしてます。
面接の時も、よくそこについて突っ込んで聞くようにしてます。
■面白がる能力
『転職面接必勝法』という本に、ほぼ同じようなことが書いてありました。
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「やる気」や「主体性」といっても、なにも新しく仕事を生み出すということだけではありません。ルーチンワークのなかでも主体性は発揮できるし、面接で有効なやる気を証明することも可能です。
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主体的な仕事というと、何もないところから新しいこと合提案するなど、派手な仕事に目が向きがちです。そして面接に向かう時には、往々にしてそうした「派手な仕事」を必死で思い出して、なんとかアピールしようとしがちです。そんな仕事が思い当たらなかったらまた「ウソ」をつく、なんてことになってしまうかもしれません。
ちゃんと探せば、派手じゃなくても自分ならではの主体性を発揮した実体験がきっとあるのに……。ウソをつかないまでも、よくあるのは
「お客様のことを第一に考えて前向きに取り組んできました」
という「きれいな言葉」にまとめてしまうパターンです。
これでは抽象的すぎて、具体的にどんな行動をとってきたかということを聞かれた時に、せっかく実体験があるのに語れずじまいで終わる危険があります。
用途に応じてコピーをとりわけることだって、自分で考えた主体的な工夫です。それを思い出さず、ウソをついたり抽象的な言葉で語ったりするのはもったいなさ過ぎます。
ルーチンワークのなかで「何かを面白がってやる」のは、これも立派な能力です。
模擬面接で過去の主体的な取り組みを一緒に発掘していく過程で、気づいていただけた瞬間、みなさんの表情がパァッと明るくなって、声まで活き活きしてくるのがわかります。それによって、その人全体の印象もとても前向きで積極的なものに変わるのです。それはわたしにとっても、この上なく嬉しい瞬間です。
細井智彦(著) 『転職面接必勝法』
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■抽象的なものから具体化を要求されると失敗する
「あるある」と思ったのが、この「お客様のことを第一に考えて前向きに取り組んできました」というセリフ。
まぁここまでロコツでないにしろ、綺麗な言葉でまとめた発言というのは中途採用面接ではよく聞きます。おそらく、Webや転職エージェントから、「うまく言いなさい」みたいに言われて、なんとか格好良く見せようとしているのでしょうけど、こういう言い方をするのは、実は面接官から見ると「突っ込みどころ」な発言に聞こえてしまいます。
よくこの文章を読んでみればわかりますが、
「お客様」とは誰のこと?
「第一」というのは本当に一番?
「前向き」な行動というのはどんなもの?
「取り組んできました」というのは、どのくらいの期間で、その結果は?
取ってきたのはどういう行動?
みたいに。どんどん具体化する質問をしていくと、「それって第一になってないじゃん」とかいうようなものが出てきます。
■面接官は受験者の矛盾を探そうとしている
まあ、矛盾する発言をした時点でもう追求はしません。面接は議論の場ではないので、こちらが「言葉と行動が矛盾している」と判断した時点で終了すればいいです(本書のように「ウソ」とまではいいません)。
そして、おそらく訂正や修正の機会は与えられません。
過去記事でも書きましたが、面接で質問に答える時には、
「概念」→「具体的な行動」
の順に話そうとすると矛盾が生じます。
「具体的な行動」→「概念」
で考えて、概念から話し始めないといけないんですね。
これなら、どんな質問が来ようと、最後は自分の思ったゴール「具体的な行動」に持っていくことができるので矛盾しません。
■前向きな気持ち
そして、「前向き」な気持ちを示したかったら、
試験的に何かをしてみた
→その結果、××という経験値(やスキル)を得た
というストーリを作って、「××というスキルがある」→具体化する質問→「試験的にやったこと」とすると面接官の印象は良くなるみたいです。少なくとも私には。
■将来性を示す
私のような面接官は実際には、その人の過去の業績には興味がありません。
興味があるのは、その人がどういうコンピテンシーを持っているか、ということです。
そのコンピテンシー発揮の実例が、その人の行動なわけです。だから一生懸命、行動と行動原理を聞き出そうとします。
これが矛盾していれば、どこかにごまかしがあると判断するわけです。
そのためには、面接官自身が、抽象的な言葉(行動原理)に対する具体的な解釈を持っていないといけないですけどね。
逆いいえば、そういう解釈を持っている面接官にあたってしまえば、ごまかしは効かない、ということですかね。
もちろん、結構、適当な面接官もいますよ、実際には。
■参考図書 『転職面接必勝法』
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日本一面接を成功させる男のベストセラー。
著者の細井氏はカリスマエージェントとして有名。
転職が新卒とちがうところは、文字通り「転ずる」ところにあります。仕事を変えようとする「動機」があり、それによって「意識」が芽生え、「行動」に移します。この一連の流れをきちんと自己分析し、ストーリーに変えて面接官に語ることが重要。書き込むだけで転職理由、志望理由、自己PRなどを面接官にうまくアピールできるストーリーボードや、失敗しない話し方10のコツなど、どんな圧迫面接でも動揺しない自信が身に付きます。
何度チャレンジしても不採用になる方。
逆転の発想を持ちましょう!
・素直な自然体をやめてみよう
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・覚えてきたことをそのまま言おう
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心構えや基本ノウハウがメインだった本書を受けて、求人応募までの準備、面接当日までの準備、面接当日の対応法など、転職面接の流れに沿って具体的アクションを書いた転職面接必勝法 実践編と合わせて読むと、面接までにどういうことをやっておくかについて理解がしやすい。
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