なにかのプロジェクトをしていて、なかなか解決できない問題にぶつかったりしますよね。
いろんなやり方を検討したり、実際にやってみたりしたけど、どうも上手くいかない。
そんな時に、私はよく「で、結局?」という質問を自分にしたりメンバーと話したりします。
これが突破口になることがよくあります。
■目的は何?
「で、結局?」とか「要するに?」とかいう質問は、そのプロジェクトの原点に立ち返る事ができる効果があります。
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成果をあげるための秘訣をひとつ挙げるならば、それは集中である。成果をあげる者は最も重要なことから始め、しかも一度に一つのことしか行わない。
ピーター・ファーディナンド・ドラッカー(著) 『経営者の条件』
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ドラッカーも述べている通り、「最も重要なこと」はその「プロジェクトを通じて何を得たかったのか」ということです。そこに立ち返ると、いまぶつかっている困難な問題は、実は別の方法を取れば回避できる問題であることが多いです。
■教科書が原点
よく現場では「教科書は役に立たない」と言われますが、私はそうは思っていません。「教科書=セオリー」と言い換えてもいいです。
逆に「教科書に書いてあることこそ、現場で役に立つものだ」と考えて行動してます。
ただし、「教科書の通りにやっても上手くいかない」ことも事実としてありますので、「教科書をどう適用するか」が重要です。
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●ピンチの時こそ教科書に立ち返る
「教科書に書いてある」「教科書的」という言葉は、誰でもわかっていること、実践では使えないことといった、どちらかいうとネガティブな意味が込められているものです。
しかし、世の中を見渡してみると、結果を出している組織や人というのは、この「教科書」に書いてあることに忠実です。
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また、達成したい目標が難しければ難しいほど、基本に忠実になるべきです。新しい仕事にチャレンジするとか、大きなチームや長期に渡るプロジェクトで仕事をする場合などが難しい仕事の典型です。
「新しい仕事をするなら、すごいやり方や発送が必要なのではないか」とか、「ウチの会社は事情が特殊だ。一般論は通用しない」という意見もあるかと思います。
これも一面真実ですが、応用は基本があって初めて効果が出るものです。
スポーツで言えば、基本フォーム、囲碁なら定石などは、体が覚えるまで特訓します。
何か困ったり、ピンチになったら、まずは教科書に立ち返ることが、実は目標達成への近道なのです。
河野英太郎(著) 『たった1%の仕事のコツ』
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教科書に載っているのは、よく使われているから一般化し、一般化したからこそ教科書に載ったものです。つまり、利用範囲が広い。
だからこそ、原点に立ち返ることが必要なのでしょう。
もし、仕事でなにか困っていたら、誰でも知っている(と自分が思っている)ことに戻って、そこから考えなおしてみると案外、「え?そんなことでいいの?」みたいな答えがありますよ。多分(経験値)。
ただし、「自分の状況は特殊だ」と思ってしまうと、解はありませんが。
いまやろうとしている仕事で、「で、結局どうなればいいんだっけ?」と自分に聞いいてみると、もっと簡単なやり方が見つかるかもしれません。
■参考図書 『たった1%の仕事のコツ』
こんなことがありませんか?
とにかく仕事がたまる/上司によく無視される/命がけでつくった書類を見てもらえない/「言ってることがわからない」と言われる/会議で反対ばかりされる/自分にだけ、メールの返信がこない(遅い)/いつもあら探しされる/いつもあとまわしにされる/いい仕事は全部他人にもっていかれる/やり直しばかりさせられる/まじめにやっているのになぜか報われない……
そんな人は、その「やり方」を見直す必要があるかもしれません。まじめさとパフォーマンスは決して正比例ではありません。悪い意味で「まじめ」すぎると、パフォーマンスは逆に下がるのです。
デキる人とは、このまじめの「力のかけかた」を知っています。
そこにはちょっとしたコツがあります。このコツを知っているか知らないかは、あなたのパフォーマンスをとても大きく左右します。
実は99%の人がしていない、ちょっとした、でも効果絶大な仕事のコツを、本書では紹介していきます。
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書名 :たった1%の仕事のコツ
著者 :河野英太郎
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■参考図書 『経営者の条件』
ドラッカー・エターナル・コレクション第一弾。
絶大な人気を誇る不朽の名著。成果をあげるためにいかなる行動をとるべきか。己の強みを知り、時間を知り、なすべきこととなさざるべきことを知る。すべての知識労働者に必須の書。
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書名 :経営者の条件
著者 :ピーター・ファーディナンド・ドラッカー
●関連 Web
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ピーター・ドラッカー - Wikipedia
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