本日は、私もうまく使えたことが無いですが、相手を持ち上げておいて反発させる心理技術のご紹介。
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●生意気な相手を手玉にとって動かす方法
―――行動習慣の是正「反発心」
こちらのほうが立場や地位が上のはずなのに、タメグチに近い言葉遣いをしてきたり、こちらのミスや失態を見てとるや、大袈裟に騒いで恥の上塗りを謀ってくる人がいます。
自分のほうが下であることが気にいらず、背伸びをしてこちらと対等か、あるいは自分のほうが本当は優位にあるとばかりのアピールをしたいわけです。
こういう輩に注意をしても「えっ?そんなつもりで言ったんじゃないのに」とか、「誤解ですよ。そんなことにこだわってたんですか?」などとはぐらかされます。
こちらの器が小さい――と言わんばかりのセリフに、なおさら業腹にもなるわけです。こんな相手は、生意気なプライドを逆手に取ってやったほうがよいでしょう。
「TOEIC 800以上の岡本君でも、明日までに翻訳するのは無理だよな?」
「営業力バツグンの栗原君でも、大手の 5 社から注文を取るのは難しいよな?」
「いくら仕事の早い松本君でも、明日までに報告書を書くのは厳しいよな?」
「いくら酒豪の原口君でも、このマオタイを一気に飲み干すのは、限界だよな?」
ほめてけなされると、[反発心」がムラムラわいてくるのが、生意気クンです。
「得意分野」と自負しているところを刺激して、厄介な仕事をどんどん押し付けてやりましょう。
神岡真司(著) 『思い通りに人をあやつる101の心理テクニック (フォレスト2545新書)』
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まあ、だいたいのひとは、「褒める」とか「持ち上げる」ところから苦手なのではないかと思いますが(私だけか?)、その上で相手の反発心を引き出すなどという高等テクニックはワタシ的にはほぼ不可能。
試しに部下にやってみたりしたのですが、
私 :「さすがの○○君でも、××はムリだよね」
部下:「はい。ムリです」
私 :…………
とまあ大失敗するわけです。で、結局「つべこべ言わずに、とっととやれ〜!再優先だ!!」みたいになっちゃう。
ドラマだとうまく行ったりしているのですけどね。
■回りくどく言っても伝わらない
もちろん、ドラマ等だと、そう言わざるをえないシチュエーションが出来上がってきて、「よし、やってやろうじゃないか」みたいな形になるので、こんな単純な言葉遊びみたいなやり方ではうまくいかないのは当然なのでしょうけど、現実そうそうこちらの都合よく状況が動いてくれるわけじゃあありません。
なので、緊急案件なら「緊急案件だ」ということをはっきりさせて、ベストでいつできるか、他の業務との調整をどうするのかを、仕事を要求するほうがはっきりさせないとやっては貰えない、というのが私の経験値。
この事例では部下なので、上司は部下の業務の優先順位を明確にする能力も権限もあるわけですが、他所の部門の人に「明日まで」「今日中に」「今すぐ」みたいな要求を出しても、大抵は拒否されてしまいます。要求される側は、その仕事だけをしているわけではないので。
なので、本人にストレートに「今日中にやってほしいんだけど、何が障害になる?」と聞いて、その障害を取り除くために、その上司と交渉をするというのが、真っ当な作戦かと。
■参考図書 『思い通りに人をあやつる101の心理テクニック (フォレスト2545新書)』
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書名 :思い通りに人をあやつる101の心理テクニック (フォレスト2545新書)
著者 :神岡真司
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