■パワーポイントやExcelの説得力が増す―図解の部品
本日は、久しぶりにビジネス書をご紹介します。
『基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本』
過去に図解関係で幾つか本をご紹介しましたが、今回はちょっと方向が違い、図解する技術ではなく、図解に使うパーツをどううまく作るか、というすごく具体的なテーマの本です。
たとえば、○と線をつかって人間を書ている資料を見かけます(いわゆる棒人間)が、なんとなく手や足の長さのバランスが悪い、とか、他に使われている「パーツ」が結構手の込んだ図なのに、人間だけ「棒人間」で、妙に画像が浮いている、なんていう資料を見かけます。
これは、私もよくやるもので、ネットで画像検索して、資料に使えそうな画像をそのまま頂戴して流用するケースがあります。
過去記事パワーポイント定形集でもご紹介したように、よく使う画像などは、テンプレートのパワーポイントファイルを作っておいて、これで過去に使ったものを流用できるようにしてますし、時々追加したりもしています。
しかし、どうしても自分のイメージと合わないものは、自力で作らざるを得ません。というか、イメージぴったりのものが見つかることが少なくて、資料作りの多くの時間をネットで適当な絵を探すのに費やしている場合があります。それでも見つからなければ、「多少イメージと違うけどいいや」と適当に使い、イメージちょっと違う分をオートシェイプで書き加えたりします。
結果、上に書いたように、妙にバランスの悪いプレゼン資料の出来上がり…、と。
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●ネットで拾った写真やイラストは要注意
みなさんは、「絵の効果」を理解しているからこそ、本書を手に取られたのでしょうから、これまでも、著作権フリーの写真やイラストをネット経由でダウンロードし、使ってきたのではないかとおもいます。そして「わざわざネットから拾ってこなくても、さっと簡単な絵がかけたらいいのに…」という方が少なくないのではないでしょうか。
そう、使いたいイメージの写真屋イラストは、ネットで探してもなかなか見つかりませんよね。
しょせん、ありものはありもの。細かい部分でイメージと少し違う、ということが多く、グーグルなどで検索しても、意外に時間がかかってしまうのです。
中山真敬(著) 『基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本』
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おっしゃるとおり。
で、毎回検索する時間がもったいないので、テンプレート集を作っていたりするわけです。
そこで本書では、オートシェイプを使って、簡単なイラストを書くコツの紹介と、多くの事例を紹介してくれています。
■特徴を表現する
基本的に図形はマルと線だけを組み合わせれば作れるものです。
アタマではわかってますが、私が書くと、ただのマルと線です。どう見ても。
ところが上手い人が書くとそれが人間に見えたり、かばんに見えたり、机と椅子に見えたりします。
違いは、その特徴だけをうまく抽出していることですね。
その見る人が認識している特徴と、その線画の特徴が一致していれば、それはただの線ではなく、対象物として認識されるわけです。
これが、ものをぼんやり見ているような私にはとってもハードルが高い。
だったら、上手い人が抽出した特徴をパクってしまって、自分が都合のいいように活用するのが私の流儀。
なにも自分で一生懸命考える必要はなく、頭のいい人、センスのある人の仕事の結果だけ貰えれば十分。
■トレーニングとデータベース構築
昨年から、コツコツこの本のガイドに従って、自分で作って上記のパワーポイント定形集に追加しました。半年がかりで、200件突破!
最近はもっぱらこちらの方を使っています。
さらに、効果としてちょっとした絵なら、ここで練習した作業方法が身についたので、わりと綺麗な絵がかけるようになりました。
■パワーポイントの作業のヒント
特に本書に書いてあったことで、多用するようになったパワーポイント(Excelでも同じです)の便利機能をちょっとだけ紹介しておきます。
・SHIFT、CTRL を併用した図形の変更
SHIFTキーとドラッグを一緒に使うと、正方形・真円が描けます。CTRLを併用すると均等に拡大できます。
・頂点の変更
「図形の書式設定」のところに「頂点の変更」というボタンがあります。これを使うと、マルのオートシェイプから、水滴が描けます。
・グリッド線
なめらかな曲線を描くときに、グリッド線を表示して目安にすると綺麗なサインカーブが描けます。
・CTRL+D
同じ図形を書くときに、CTRL+C、CTRL+V と押すのではなく、CTRL+D でコピペすると綺麗に配置できます。
・位置揃え
「位置揃え」機能を使うと、パーツの配置が綺麗に見えます。
かなり色々なテクニックも紹介されていましたので、そのうちに紹介したいと思いますが、長くなるのでまた今度。
■目次
●1章 絵心があれば仕事はもっとうまくいく!
1 できる人ほど、絵&図解をよく使う
2 「絵」を使えば直感的にイメージできる
3 絵心で、仕事も人生も好転させよう
●2章 オフィスの「作図」テクニック
1 オフィスで作図を行う基本操作
2 「作図力」を高めるオフィスのテクニック
●3章 人物はこうすれば描き分けられる
1 老若男女の描き分け方
2 職業・属性の描き分け方
3 喜怒哀楽の描き分け方
4 状態の描き分け方
5 人物に動きを与えるには
●4章 仕事に身近なモノの描き方
1 会社(建物)の描き分け方
2 オフィス内にあるモノの描き方
3 机の上のビジネスツールの描き方
●5章 生活に身近なモノの描き方
1 家の中(場所)の描き方
2 家の中のモノの描き方
3 飲み物・料理の描き方
●6章 世の中にあるモノの描き方
1 公共機関の描き分け方
2 公共の場・モノの描き方
3 乗り物の描き分け方
●7章 カタチのないモノの描き方
1 「サービス」の描き方
2 「関係」の描き方
3 「時間」の描き方
4 「空間・場所」の描き方
5 「天気・天候」の描き方
●8章 応用編〜絵がうまくなるポイントは何か?
1 モノを立体的に描くコツ
2 いろいろなものを描いてみよう
■参考図書 『基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本』
コツさえわかれば、絵心がなくても大丈夫!
図解化の基本からオフィスソフト(PowerPoint、Word、Excel)の作図テクニック、
そして、全312アイテムの描き方を紹介。
あなたの企画書の説得力を10倍アップする究極の実践書! !
あなたはいくつ、描き方をイメージできますか?
□老若男女の描き分け
□人物をビジネスマンと分からせる方法
□建物を学校とわからせる方法
□公共サービス(電気・水道・ガス)の描き方
□現在・過去・未来の時間の描き分け
答えはすべて、本書にあります!
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書名 :基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本
著者 :中山真敬
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