アイディアを出す方法を、発想法シリーズで書きましたが、ひとつ『フレームワーク55』などの発想法の本には書かれていない発想法で、私が「意外とあるんだけどなぁ」と思っている発想法について書いてみたいと思います。
■話すこと
発想法関連の書籍では、「ブレインストーミング」「発話法」のような発想法は書かれています。
もう少し単純に言うと、「だれかとアイディアを出し合う」「アイディアについて話してみると具体化する」みたいな方法です。
ところが、誰かれ構わず、ところかまわず、これをやってもうまく行きません。
発想が広がったり、深まったりするには条件があるみたいです。
私が感じている条件は
話を膨らませてくれる相手
です。
■アイディアが出てくる相手
おそらく注意深く思い出してみると、ほとんどの方には経験があると思うのですが、「いい思いつき」「いいアイディア」が出てきた時って、だれかと何かを話していた時に、「ふと思いつく」ことがあったのではないでしょうか。
私の経験だと、こういう体験をさせてくれる「だれか」というのは、結構限られた人です。
つまり、その人と話していると、なぜか発想が刺激されるんですよ。
私には何人か思い当たる人がいるのですが、タイプがいろいろで、「打てば響く」タイプの人や「ただ聴いてるだけ」の人、「いきなり別の話に飛ばしてくれる人」などさまざまですが、その人達との会話がなぜか発想を刺激してくれます。
■ラジオのパーソナリティとゲストの関係
クルマを運転するときには、FMラジオをかけっぱなしにしているのですが、番組のパーソナリティが一人でしゃべる続けている番組は少数で、読者からのはがきを読むかゲストと話をしていますよね。
で、ゲストが有名人だったりアーティストだったりすると、その人のインタビューになるのですが、「だれこの人?」みたいな人もゲストとして招かれている場合があります。
パーソナリティがほとんど話を引っ張っている番組があります。こういうゲストは、パーソナリティの知人だったり、何かのイベントの責任者だったりして、ラジオ番組で話ができるようなトレーニングを積んでないような人たちが多いです。要はタレントではない人たち。
それで、結構話が面白いのだから、パーソナリティの技量だとおもうのですが、その技量を発揮できる状況を作っているのがゲストです。
■ラジオ番組発想法
ちょうど、私の「アイディアが出てくる相手」と同じような状況なので、この発想法を「ラジオ番組発想法」と名づけてみました。
相手は何らかの情報を提供してくれているわけではなく、話をするきっかけを作ったり、話しやすいようにうまく合いの手を入れてくれる人がいると、意外と問題点に自分自身で気がついたり、解決策を思いつくきっかけになってくれる、というものです。
■アイディアや問題を話す人を選びなさい
結局、このラジオ番組発想法の要点は、「話す相手によって自分の発想力が変わる」という点。
相手がアイディアマンである必要もありませんし、上司・部下の関係も必要ありません。
「自分の発想を助けてくれる発言をしてくれる人」であればいいわけですが、この人が誰に対しても発想を助けてくれるかというと、どうも違うみたいです。私にだけ(あるいは他の少数の人)に対して、効力があるみたいなんですよ。
どういう人が自分にとって発想を助けてくれるのかについては、残念ながら私にはわかりません(参考にならな記事ですみません)。
自分と相手との相性みたいなものがあるみたいですが。
「この人と話していると、発想が広がる」「アイディアが出る」という経験をちょっと思い出してみると相性のいい人が見つかるかもしれません。